65309マニアックすぎ! ○○愛がとまらない全国偏愛ミュージアム11選

マニアックすぎ! ○○愛がとまらない全国偏愛ミュージアム11選

男の隠れ家編集部
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世の中に博物館が数あれど、中にはすごく限られたテーマの博物館もある。そんなマニアックな博物館は、どのようにして誕生するのだろうか? 男の隠れ家ではそんな「○○愛がとまらない」全国各地の偏愛ミュージアムを厳選して紹介しよう。

■全国各地のユニークな博物館を訪ねてみよう

車、レコード、レトロ玩具──、集め出して止まらなくなったコレクションの数々を自分の部屋だけに留めておくのはもったいない。実は世の中には、個人コレクションが元になった博物館は山ほどある。

博物館というと“コンクリート製の巨大な建物”や“公営もしくは財団による運営”であると想像してしまいがちだが、必ずしもそういった条件があるわけではない。

好きで集めたコレクションを自分が鑑賞して楽しむのか、より多くの人たちに見てもらいたいのかで博物館を作るかどうかが決まるのだ。そこで、ここでは○○が好きで収集していたら博物館になっていたという全国各地の個性あふれる博物館を紹介していこう。

●世界の貯金箱博物館(兵庫県)

・貯金箱愛がとまらない!!

テーマ別に分類して展示する。こちらは子どもたちに人気のキャラクターの数々。

尼崎信用金庫が運営する貯金箱の博物館では、日本はもちろん、欧米や中東など世界62カ国の2万4000点を超える貯金箱を収蔵。当初は、貯蓄と人々の暮らしの関わりを示す資料として貯金箱の収集を始め、得意先からのいただき物などを展示し細々とスタートしたが、昭和59年(1984)に「昔の貯金箱博物館」として一般公開するやコレクターからの寄贈が相次ぎ、収蔵数が一気に増えたという。展示は2フロア12コーナーに分類され、テーマごとに見やすくまとめられている。

兵庫県尼崎市西本町北通3-93
TEL:06-6413-1163
入館料:無料
休館日:月曜、祝日(祝日が土日の場合は開館)、12月29日〜1月5日
開館時間:10:00~16:00
アクセス:阪神電車「尼崎駅」より徒歩約5分

●たるみ燐寸博物館(兵庫県)

・マッチ箱愛がとまらない!!

マッチ箱は産業的・文化的な広告文化。寄贈されたものも含め、明治以降、令和の時代までのマッチラベル(燐票)やマッチ箱、ブックマッチを幅広く収蔵している。

代表・小野隆弘さんが小学生の頃から集め続けたマッチ箱のコレクションを展示。当時はお風呂を沸かす際に使ったり、父親がタバコを吸っていたこともあり、常にマッチ箱が身近にあったそうだ。有名画家が描いたものや企業のロゴなど常時5000点以上を展示。「美しいマッチ箱を、展示することで次の世代へと伝えたい」と小野さんは語る。収蔵するマッチ箱は関連資料を含めて毎週少しずつ展示替え。「マッチが持つ記憶」に触れてほしいという。

兵庫県神戸市垂水区宮本町1-25 ビル・シーサイド西201 レッドアリゲーター内
TEL:070-5562-9212
入館料:300円 休館日:不定期(要予約)
開館時間:13:00~19:00
アクセス:JR・山陽電鉄「垂水駅」より徒歩3分

●音浴博物館(長崎県)

・レコード愛がとまらない!!

携帯電話の電波も届かない長崎県西彼半島の森の中深くにある音浴博物館。開業後は市の支援で建物は改修され、現在はNPOが運営。館内のいたるところに蓄音器やレコードが置かれ、好きな場所で音楽が楽しめる。

廃校から半世紀近くが経過した開拓分校を活用した山奥にある博物館。初代館長の故・栗原榮一朗氏の所蔵していたレコードや蓄音機などを展示している。現在はSP盤、LP、ドーナツ盤など約16万枚を収蔵。イベントホールではロッキングチェアに座り、蓄音機など当時の再生装置が紡ぐアナログレコードの音に包まれる体験ができる。展示しているレコードは自由に手に取り、聴くことが可能。その名の通り“音を浴びる”ことができる夢のような空間だ。

長崎県西海市大瀬戸町雪浦河通郷342-80
TEL:0959-37-0222
入館料:一般750円
休館日:木曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
開館時間:10:00~18:00
アクセス:JR「長崎駅」より車で1時間10分、JR「早岐駅」より車で40分

●蔵王町伝統産業会館(みやぎ蔵王こけし館)(宮城県)

・こけし愛がとまらない!!

宮城の5系統(鳴子、遠刈田、弥治郎、作並、肘折)など多くのこけしを展示。

宮城の伝統こけしの一つ、遠刈田こけし発祥の地である宮城県蔵王町の遠刈田温泉で、その魅力を広く伝え後継者を育てるべく昭和59年(1984)に開館。伝統こけしや木地玩具5500点を展示。

宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉新地西裏山36-135
TEL:0224-34-2385
入館料:一般300円
休館日:年中無休
開館時間:9:00~17:00(年末年始は15:00最終入場)
アクセス:JR「白石駅」から宮城交通バスで40分「遠刈田温泉バス停」下車、徒歩10分

●池沢早人師サーキットの狼MUSEUM(茨城県)

・スーパーカー愛がとまらない!!

『サーキットの狼』に熱中した世代にはたまらないスーパーカーが勢揃い。

漫画家・池沢早人師氏のデビュー40周年を記念して平成21年(2009)に開館。漫画『サーキットの狼』に登場するスーパーカーを中心に、60~70年代のスポーツカー、スーパーカーを約30台展示。

茨城県神栖市息栖1127-26
TEL:0299-95-5550
入館料:一般800円
休館日:平日、年末年始
開館時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
アクセス:(電車)JR「小見川駅」より車で約18分、(車)東関東自動車道「潮来IC」より約15分

●ラジオ・ラジカセミニ博物館 オーディオミニ博物館(東京都)

・ラジカセ愛がとまらない!!

仕事場の一角を占領するラジカセたち。昔使っていた物があるかも。

高校時代からオーディオに熱中し、購入した機材や資料のほとんどを保管していた中村雅哉さんがネットで公開している博物館。収蔵コレクションは、予約すれば実際に見たり試聴もできる。

東京都清瀬市松山1-13-26
TEL:042-491-0122
入館料:無料
休館日:主に火〜木曜
開館時間:実機の見学などは要予約
アクセス:西武鉄道「清瀬駅」南口より徒歩5分

●世界のカバン博物館(東京都)

・カバン愛がとまらない!!

いつ来ても新鮮な物が見られるよう、展示内容は定期的に変更されている。

カバンメーカーのエースが昭和50年(1975)に設立した、世界中から収集した珍しいカバンや、高い技術を持つ職人のカバンなどを展示する博物館。著名なアスリートが使用していたバッグなども多数収蔵。カバンの歴史や文化も学ぶことができる。

東京都台東区駒形1-8-10
TEL:03-3847-5680
入館料:無料
休館日:日曜・祝日、年末年始(不定休あり)
開館時間:10:00~16:30
アクセス:都営地下鉄「浅草駅」A1出口よりすぐ

●日本ラジオ博物館(長野県)

・アンティークラジオ愛がとまらない!!

コンセプトは「日本のラジオの歴史を実物の資料を通じて学べる展示」。

平成19年(2007)にネット上のバーチャルミュージアムとしてスタートしたアンティークラジオの博物館。その5年後には歴史ある土蔵をリフォームして開館。ラジオに加えテレビや家電製品なども展示し、幅広い層が楽しめる。

長野県松本市筑摩3-10-1
TEL:0263-27-2535
入館料:一般500円
休館日:8月11日~17日を除く平日(土日祝のみ開館)
開館時間:12:00~16:00(最終入館15:45)
アクセス:(電車)JR「松本駅」よりバスで15分、(車)長野自動車道「松本IC」より25分

●招き猫ミュージアム(愛知県)

・招き猫愛がとまらない!!

約5000点の招き猫が一堂に会した、福々しさ満点の癒しのラッキースポット。

日本生まれの縁起物「招き猫」を明治時代に最初に量産したという瀬戸市にある日本最大の招き猫専門博物館。主要産地別など細かく分類された展示物は5000点を超え、見ごたえのある内容。ミュージアムショップやカフェも併設されている。

愛知県瀬戸市薬師町2
TEL:0561-21-0345
入館料:一般300円
休館日:火曜(祝日の場合は開館)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館時刻16:30)
アクセス:名古屋鉄道「尾張瀬戸駅」より徒歩8分

●日本玩具博物館(兵庫県)

・玩具愛がとまらない!!

個人が設立した展示館が大きく発展。1984年に日本玩具博物館と改称。

館長の井上重義さんが、使命感から収集していた郷土玩具を公開するため、昭和49年(1974)に開設した「井上郷土玩具館」が始まり。現在は、土蔵造の6棟に日本をはじめ、世界160カ国の玩具や人形の資料、約9万点を所蔵公開する私立博物館。

兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3
TEL:079-232-4388
入館料:一般600円
休館日:水曜(祝日は開館)
開館時間:10:00〜17:00
アクセス:(電車)JR「香呂駅」より徒歩約15分、(車)播但連絡道路「船津ランプ」より約5分

●切手の博物館(東京都)

・切手愛がとまらない!!

展示室の様子。企画展に加え、夏休みやクリスマスには特別展も開催している。

日本及び海外切手約35万種を所蔵する郵便切手専門の博物館。切手収集家・水原明窓氏が私財を投じ、運営母体となる財団を設立。展示だけでなく、郵便切手の魅力を伝えるための体験ワークショップなど多岐にわたる活動を行っている。

東京都豊島区目白1-4-23 
TEL:03-5951-3331
入館料:一般200円
休館日:月曜(祝日の場合も休館)
開館時間:10:30~17:00
アクセス:JR「目白駅」より徒歩約3分

■まとめ

いかがだっただろうか? ここで紹介した偏愛ミュージアムはほんの一握りだ。全国にはまだまだ個性的な博物館がたくさんある。ぜひ、愛のつまった博物館めぐりを楽しんでいただきたい。

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