6351010円で遊べ! 駄菓子屋ゲーム博物館で人気のレトロ10円ゲームTOP10!

10円で遊べ! 駄菓子屋ゲーム博物館で人気のレトロ10円ゲームTOP10!

男の隠れ家編集部
編集部
目次

今なお現存し、遊ぶことができる懐かしい「10円ゲーム機」の数々を駄菓子屋ゲーム博物館館長の岸さんのコメントと共にご紹介。懐かしさを感じる人もいれば、真新しさにワクワクする人もいるだろう。かつての子供たちが夢中になったレトロゲームとは一体どんなものだったのか。

■思い出(?)のマシンと再会する、レトロ10円ゲーム探訪

かつて駄菓子屋の店先に置いてあった10円で遊べるゲーム機を覚えているだろうか。10円やパチンコ玉をレバーで弾き、穴に落とさないようにゴールを目指す。たった10円で少年たちを虜にしたアナログなそのマシンは、やがて駄菓子屋の減少と共に少しずつ姿を消していった。

2009年に開館。現役のゲーム機を50台以上設置している。

「駄菓子屋ゲーム博物館」では行き場を失くしたゲーム機を館長の岸さんが引き取り、傷んだ物は修理し、全て遊べる状態で設置している。その数なんと59台。博物館の運営とゲーム機の保存活動を行う岸さんは「ゲーム機は重要な文化財だ」と話す。

「閉店した駄菓子屋、銭湯、ゲームセンター、片っ端から探して交渉し譲ってもらいました。壊れているものがほとんどでしたが、外装はホームセンターで材料を買って補強し、基盤は勉強しながら時間をかけて直しています。平成の初め頃まではコレクターも少なく捨てられていく一方だったので、貴重な文化を未来に残すために保存活動を始めました」

博物館を訪れる客の中には10~20代の若い人も多く、世代を超えて楽しめるゲームの素晴らしさを実感しているという。今回は博物館に展示されているコレクションの中から、選りすぐりのゲーム機とその魅力を紹介しよう。

■「駄菓子屋ゲーム博物館」人気ゲームBEST10

●第1位「新幹線ゲーム」:10円はじき系

・10円で東京から博多まで世代を超えて愛される1台

昭和50年に東京~博多間で新幹線が全線開通したのをきっかけに誕生した、当時圧倒的な人気を誇っていたゲーム。投入した10円をレバーで弾き、途中のアウト穴に落とさずゴールまで導くと当たり券が出てきて景品と交換できた。複数のシリーズタイトルと改良型が存在する。当時の子どもたちにとって「夢の超特急」の新幹線。駄菓子屋に必ずと言って良いほど置いてありみんな夢中になった。不動の第1位。

メーカー/九娯貿易、ニシキ製作所
製造年/昭和51年(1976)
サイズ/高さ1294×幅596×奥行202mm
重量/35kg
消費電力/17w

●第2位「国盗り合戦」:ルーレット系

・人気テレビ番組のゲームをモチーフに誕生

すごろくのようなシンプルな遊び方のゲームだが、BGMやデジタルの盤面など見た目のかっこ良さで人気を博した。

メーカー/レジャック(現コナミ)
製造年/昭和55年(1980)
サイズ/高さ1470×幅711×奥行440mm
重量/不明
消費電力/105W

●第3位「ピカデリーサーカス」:ルーレット系

・一攫千金を夢見て大人も子どもも狂喜乱舞

スタートボタンを押すとルーレットが回り、ベットしていた数字にランプが止まるとメダルが払い出される。最大で30倍になるチャンスも。

メーカー/レジャック(現コナミ)
製造年/昭和51年(1976)
サイズ/高さ1450×幅580×奥行300mm
重量/45kg
消費電力/不明

●第4位「山のぼりゲーム」:ユニーク系

・時間内に頂上を目指せ! 電光式ゲームのヒット作

「すすむ」「もどる」ボタンで登山者を操作し障害物を避けて頂上を目指す。写真は博物館に設置されている復刻盤。

メーカー/コマヤ製作所
製造年/平成23年(2011)
サイズ/高さ1515×幅575×奥行500mm
重量/40kg
消費電力/10W

●第5位「機動戦士ガンダム」:ルーレット系

・大人気アニメ公認の10円ゲーム機

ルーレット式のすごろくゲームで、盤面にはガンダムとドムの戦いが描かれている。当時としては珍しいボイス機能が搭載されている。

メーカー/コナミ
製造年/昭和57年(1982)
サイズ/高さ1460×幅580×奥行390mm
重量/不明
消費電力/不明

●第6位「ジャンケンマン」:小型機

・「ジャン・ケン・ポン」の掛け声でおなじみの人気者

ボタンを押して機械とジャンケン勝負するだけの単純なゲーム性にも関わらず、人気が長続きしルーレット機能が追加されるなどシリーズ化された。

メーカー/サンワイズ
製造年/昭和61年(1986)
サイズ/高さ855×幅355×奥行340mm
重量/30kg
消費電力/32W

●第7位「ポルル君の旅行」:ドライブゲーム

・ほのぼのしたBGMでドライブを楽しむ

ベルトに描かれた道路でミニチュアカーを走らせる。ハンドルを回した時の操作感がしっかりあり、本物のドライブ感覚を味わえた。

メーカー/関西精機製作所
製造年/昭和63年(1988)
サイズ/高さ1680×幅680×奥行655mm
重量/75kg
消費電力/100W

●第8位「チャンスラー」:クレーンゲーム

・UFOキャッチャーの原形とも言われるゲーム

10円を入れてボタンを押すとクレーンが円弧状に動き、離すと下がるという簡単操作。あとは景品を取ってくれることを祈るだけ。

メーカー/朝日産業
製造年/昭和53年(1978)
サイズ/高さ870×幅510×奥行305mm
重量/不明
消費電力/11W

●第9位「ピンポンパン」:玉はじき系

・チューリップを狙って獲得メダルを増やそう!

玉をレバーで弾きハズレに入らないように打ち上げ、ラストショットで上部の得点の異なる4つのゴールに入れば当たり。

メーカー/大登工業、トークエレクトロニクス
製造年/昭和54年(1979)
サイズ/高さ810×幅615×奥行200mm
重量/不明
消費電力/不明

●第10位「世界一周ゲーム」:玉はじき系

・玉のダイナミックな動きにも注目

パチンコ玉をレバーで弾き途中のアウト穴に落ちないようにコースを進み、当たりを狙う。昭和感漂うイラストも魅力。

メーカー/柿崎計器
製造年/昭和53年(1978)
サイズ/高さ800×幅600×奥行250mm
重量/30kg 消費電力/12W

●番外編「FOOTBALL」:記念すべきコレクション第1号!

岸さんが10歳の頃、米屋の主人にお願いして譲ってもらったという思い出の一台。玉をタイミング良く打ち出しゴールを狙うスタイルのゲームで、ゴールが3カ所あり、最大3枚の当たり券をゲットすることも可能だ。1つ目のゴールは運、2つ目は運とタイミング、3つ目はレバーの技(実力)を駆使して得点を狙う。

メーカー/不明
製造年/昭和54年(1979)
サイズ/高さ830×幅560×奥行180mm
重量/約20kg 
消費電力/不明

■まとめ

今回「男の隠れ家」では、かつて少年たちが一喜一憂した懐かしの10円ゲーム機をランキング形式で紹介した。仮想空間で遊ぶ現代のゲームにはない単純さや、運任せのゲーム性など今だからこそ面白いと思える要素が実は内在されているのではないだろうか。

【取材協力】
駄菓子屋ゲーム博物館
館長 岸昭仁さん

東京都板橋区宮本町17-8
営業時間:14:00~19:00(土日祝は10:00~)
定休日:火・水曜(祝日の場合は営業)
アクセス:都営地下鉄「板橋本町駅」より徒歩6分
https://dgm.hmc6.net

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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

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