95656北海道で出会える“雪の妖精”シマエナガ

北海道で出会える“雪の妖精”シマエナガ

男の隠れ家編集部
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近年、TV番組のマスコットキャラクターに起用されたりと、全国的な人気を博しているシマエナガ。冬の北海道でしか見られない、可愛らしい小鳥の魅力に迫る。

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

■シマエナガに会える北海道へ。鳥見旅に出かけよう!

ふわふわの白い羽毛を纏った可愛らしい小鳥、シマエナガ。「雪の妖精」という異名の通り、雪だるまのように体が丸く膨らんでいるのが特徴。

しかし、これは防寒のため羽毛の中に空気を溜め込んだ冬限定の姿だ。夏はスリムなボディラインになり、黒い羽毛が目立つようになる。

秋から春先までは10数羽の群れになって行動するが、4月からの繁殖期はつがいで行動し、森には葉が茂るため目に付きにくくなる。

シマエナガの「シマ」は、“離れた島”である北海道を意味する。北海道全域に生息し、札幌などの大都市でも見ることができる。ほかにもシマフクロウ、シマアオジなど「シマ」が付く鳥が存在する。

シマエナガと確実に出会いたい人にお勧めなのが、千歳市の「The Bird Watching Cafe」。

通称「撮影小屋」と呼ばれる撮影スペース。窓ガラスがない半屋外のカウンター席にはカモフラージュネットがかけられ、隙間からレンズを出してシマエナガなどの野鳥を撮影できる。

大きな窓からのんびり観察でき、冬は多くの観光客でにぎわう。半屋外の本格的な撮影スペース(予約制)も設けられ、日本各地から写真家が訪れるという。

経営者は、野鳥写真家の巨匠として知られる嶋田忠さん。

「カフェが自然に興味を持つきっかけになってくれれば嬉しい」と語る。

最高の瞬間を狙う。
大きな窓から観察。

■シマエナガってどんな鳥?

スズメ目エナガ科エナガ属(エナガの亜種)。学名「Aegithalos caudatus japonicus」。北海道に生息する鳥で、冬季や春先にはイタヤカエデの幹や枝から樹液が滴り凍った甘いツララを好んで食べる。

●エナガとの違いは?

エナガ。

幼鳥のときはどちらも同じ顔で判別が難しいが、成鳥になるとシマエナガは頭部が真っ白に。エナガは眉毛のような形の黒い部分があるのが特徴だ。

●鳴き声

チーチー ジュリリ

●羽

真っ白でふわふわの羽毛に覆われ、背側は黒や茶色の羽が混じる。

●大きさ

体長は約14cm、体重は約7gで、日本で2番目に小さい鳥とされる。

●シマエナガの探鳥スポット

<札幌市周辺>

・円山公園 
・真駒内公園
・西岡公園  
・野幌森林公園 ほか

<帯広市周辺>

・音更神社 
・緑ヶ丘公園
・大正町周辺 
・帯廣神社 ほか

■カフェで出会える野鳥

カフェに飛んで来る野鳥は、年間を通して60種類以上。とくに冬の時期は餌を求めて餌台に色鮮やかな鳥が多く集まる。

シマエナガが一番見られるのは2月頃。暖かくなるとエゾリスやアライグマなどの野生動物も姿を見せる。

●コゲラ

●キビタキ

●ヤマガラ

■The Bird Watching Cafe

●シマエナガ遭遇率100%!?

カウンター席から庭先に訪れる野鳥を観察。

アイヌの人が営んでいたドライブインの跡地をリノベーション。嶋田さんの娘・ケンプ鮎子さん夫妻が営む。

併設の「嶋田忠ネイチャー・フォトギャラリー」。

「シマエナガソフト」や牛肉100%のオリジナルハンバーガー(1500円〜)などメニューはすべて手作り。シマエナガがデザインされたオリジナルグッズも販売。

シマエナガソフト(600円)。

The Bird Watching Cafe
北海道千歳市蘭越90-26 
TEL:0123-29-3410
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜
公式HP:The Bird Watching Cafe

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