81244雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。日々の「美しい」足元を生み出す東立製靴「ショーンハイト」

雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。日々の「美しい」足元を生み出す東立製靴「ショーンハイト」

男の隠れ家編集部
編集部

■「永く付き合える靴を作るのは自分たちの確かな“目”と“手”」

●東立製靴(千葉県)×ショーンハイト

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

ドイツ語で「美しい」という意味を持つ「ショーンハイト」という名の革靴。「人々の暮らしを足元から支える美しい靴を提供したい」という思いで、60年以上革靴を手掛けているのが東立製靴だ。

長年有名ブランドからの委託により、生産と修理を行っているため、その技術を生かして革の裁断から仕上げまで一貫して生産を行う。複雑多岐にわたる修理で培った柔軟な生産ラインを活用して、オーダーメイドも受けている。

ショーンハイトの大きなこだわりは、高品質な革素材とグッドイヤーウェルト製法による靴づくりにある。

成形など手作業も多い。

まず素材となる革は、姫路を拠点に100年以上の歴史を誇るタンナー「山陽」のものを使用。オランダ産原皮を日本でなめしたキップレザーは、仔牛と成牛の間にあたる生後6カ月~2年の牛の革で、仔牛のきめ細やかな柔らかさと成牛の耐久性を兼ね備えた革靴の素材として最適な革。

山陽では多くの職人を擁し、原皮を工場内で丁寧になめして美しく仕上げる。一枚一枚が小さめでカーフレザーと見間違えるほど、見映えも良い高品質レザーとなる。

東立製靴では、これらの上質な素材を本底、中底、腰裏と見えないところまで贅沢に使用。これは1日12時間以上履かれることを前提にしたときの機能性を重視するためで、革ならではの通気性やフィット感に大きく違いが出るという。

縫い付けは設備も重要だが、それを巧みに操る職人の技術はやはり欠かせない。

もう一つのこだわりであるグッドイヤーウェルト製法とは、19世紀半ばにアメリカで発明された革命的な靴の製造方法。

「細革」と呼ばれる細い帯状の革(ウェルト)をソールと甲革(靴の甲部の表革)に縫い付けることで、ソールと甲革が直接縫い付けられない複式縫いの技法。この構造だと甲革がウェルトを経由してソールとつながっているためソールやヒールの交換修理が可能となる。

きちんと手入れをしておけば20年以上履き続けることも可能だ。しかし革のパーツが通常よりも多くなるため、その作業は細かく分けると約130もの工程にのぼるという。グッドイヤーウェルトは縫い付けの回数も多く、緻密な作業となるので、十分な設備、そしてそれを扱う熟練の技術が欠かせない。

そうして出来上がった靴は履き心地の良い上質なもの。しかし、この靴はそこで完成ではない。履き続けて自分の足にフィットしていくことで、最高の革靴になることを忘れてはいけない。

【商品概要】
製品名:ショーンハイトSH111-4「ライトシュリンク」
価 格:2万4200円
サイズ:23~28cm
素 材:甲・底/レザー、ヒール/ラバー
カラー:ブラック、ブラウン

東立製靴(とうりつせいか)
千葉県柏市豊四季笹原341-13
TEL:04-7146-8680
公式HP:東立製靴

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