99385果実を思わせる清涼感で夏を楽しむ「菱湖」峰乃白梅酒造|極上の夏酒に、出合う

果実を思わせる清涼感で夏を楽しむ「菱湖」峰乃白梅酒造|極上の夏酒に、出合う

男の隠れ家編集部
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■弥彦・角田山系から流れる伏流水が芳醇な酒を育む

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

菱湖(りょうこ)──。独特の透明感を持った、涼を感じさせるネーミングである。聞けば、江戸時代の書家・詩人の巻菱湖(まきりょうこ)に由来しているそう。「峰乃白梅(みねのはくばい)」と並ぶ、峰乃白梅酒造の代表ブランドだ。

新潟県のちょうど中央、下越と中越の境目あたりに、約400年ものあいだ根を下ろす蔵元の自慢は、やはり「水」。

越後平野のほぼ中央、角田山の麓に位置し、その山の伏流水を直接蔵に引き込んでいるという。まさに酒造りに最適な環境にあり、老舗ならではのアドバンテージといえる。

「純米大吟醸はもちろん、手に取りやすい酒まで、すべてに手を抜かず、大吟醸を仕込むのと同じように丁寧に造っています」と西村さん。酒造りへの真摯さと真心が伝わる。

「良質な水を豊富に使うことができるので、透明感のあるきれいなお酒を造ることができるのは強みといえます。同じ伏流水が近くの水田にも流れ込んでおり、昨年(2023)からは地元の農家の方々とも協力して、酒米づくり(五百万石)にも取り組んでいます」

そう話してくださったのは製品部の西村祐哉さん。「和醸良酒」の言葉がモットーで、基本を忠実に守りながら酒造りに取り組んでいるという。

それでありながら、ラベルは斬新かつ、スタイリッシュなものが多い。この「菱湖 純米大吟醸 なつのさけ」もまさにそれ。日本酒というより色味からも白ワインを思わせる感覚がある。

味の方も斬新だ。口当たりはあっさり、ふくよか。爽快な甘さが広がって喉の奥にフワッと消えゆく。そんな儚さも「なつのさけ」の名前に確かにしっくりくる。

肴には、さっぱりした料理がやはり定番だが、チーズやグリルした肉・魚類との相性も意外に悪くないし、その意味でも白ワインのような感覚で飲める。日本酒が苦手な方はオンザ・ロックでも、この独特の涼感と酔い心地を楽しめるだろう。

果実を思わせる清涼感で夏を楽しむ

菱湖

通年味わえる純米吟醸、純米ドライのほか、季節限定の純米大吟醸がある「菱湖」。フルーティな味わいでビギナーでも安心して楽しめるブランドとして人気だ。

菱湖
純米大吟醸 なつのさけ

720ml/1980円
原料米/山酒4号
精米歩合/50%
アルコール度数/16度

峰乃白梅酒造
新潟県新潟市西蒲区
福井1833
TEL:0256-73-5000
公式HP:峰乃白梅酒造

取材・文/上永哲矢 撮影/本田織恵

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