99468本当に自宅でスナック気分になれるのか!?眞露の「JINCHA」を試してみた

本当に自宅でスナック気分になれるのか!?眞露の「JINCHA」を試してみた

田村 巴 (たむら とも)
田村巴
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現在、makuakeでプロジェクト開催中の「JINCHA」。創業100周年を記念した眞露が、JINRO専用の割り材として、本格的にスナックの味わいを楽しむべく開発したティーフレーバーの商品だ。さて、そのお味いかがなものか?

JINCHAとは一体どんなもの?

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

「夜のスナック」気分を「自宅で手軽に美味しく味わう」というコンセプトで、自由で新しいカクテルが造れるティーフレーバーの割り材。というのが、JINCHAという商品である。

JINCHA自体にはアルコールは入っておらず、JINROを自分好みの濃さで割るためのもの。その種類は「緑茶とレモングラス」、「ルイボスとシナモン」、「ゆずと山椒ソーダ」の3つがラインアップされている。

偏見たっぷりではあるが、最近のカスタマーのざっくりとしたイメージでいうと、

「緑茶? それならペットボトルのお茶でよかろう」
「ルイボスティーならティーパックのやつが家にあるけど?」
「炭酸水ならあるし、適当にゆずでも切って添えればよくない?」

なんて言って、はなからこのJINCHAを試すステージまで上がらない人も多いのではないか。ぶっちゃけ、その気持ちもとてもよくわかる。

とはいえ、創業100周年を記念してわざわざ眞露が開発した商品だ。味わわずに通りすぎる人生は、もったいないだろう。好奇心を失ってしまっては「男の隠れ家」の名が廃る。

というわけで早速、JINCHAを入手してテイスティングしてみた

JINCHAの特徴はミクソロジースタイルのカクテルを目指していること。ミクソロジーカクテルとはフレーバーシロップやリキュールなどを使わず、ハーブやスパイスなど自然素材を蒸留酒(スピリッツ)と組み合わせること。

近年、このスタイルを積極的に取り入れるバーが増えており、世界的にみても流行となっている。

つまりJINCHAには甘さを引き立てるシロップや糖質などが含まれていないため、健康に気を遣う人にとってもオススメなのだ。

そして何より気になるのは、そのお味。眞露によれば、JINCHAとJINROのオススメの割り方は、3:1。もちろん、JINROが1。そこのハードドランカーは間違わないように。JINROが1ね

なんて口を酸っぱくして「JINROが1」と言うわりに、あとで「JINROが2」、「JINROが3」を試したくて、小さなグラスでチビチビといかせてもらおう。

まずは比較的、クセの少なそうな「緑茶とレモングラス」

色合いはペットボトルで売られている緑茶に近い、黄緑色。しかし、香りを匂ってみると、普通の緑茶とは違い、確かにレモングラスのフレーバーをふんわり纏っている。

飲んでみると、その違いは如実。緑茶の上品な苦味を残しつつ、レモングラスの爽やかな柑橘味とふんわりとした甘味を感じる。なのに後味は想像以上にスッキリしていて、味の濃い中華と合わせて飲みたくなる。

その辺で買った緑茶では出せない、絶妙なバランスの割り材といってもいいだろう。

美容にも良さそうなイメージの「ルイボスとシナモン」

想像しうるルイボスティーそのものの色味。スパイスにはシナモンを中心に、乾燥ダイダイ皮やナツメグ、コリアンダーなどがブレンドされており、香りの第一印象はエスニックな雰囲気。

最も味の想像がつかなかった「ルイボスとシナモン」だが、一口飲んでみると絶妙なバランス感に驚く。シナモンの主張が強すぎず、ほんのりと甘い。個人的にはスパイスたっぷりのステーキなど、強めの肉料理と一緒に飲みたくなる味わいだった。

甘く感じるのに罪悪感を感じなくて良い、なんならルイボスティーの美容効果も期待できそうなので、リピートしたくなる1本だ。

事前に想像した味を、いい意味で覆す「ゆずと山椒ソーダ」

最後は唯一の炭酸系で、色味は無色透明。炭酸は強すぎず、弱すぎずの丁度いい塩梅。香りを嗅ぐと、ふわりとゆずの爽やかなフレーバーが、炭酸に乗って弾けている。

「ゆずソーダ」を思い浮かべて最も想像しやすかった味わいは、飲んでみると自分の浅はかさを感じるほど、想像と違っていた。ゆずが前面に主張してくるかと思いきや、山椒のスパイシーさが際立ち、後ろからゆずのふくよかな柑橘が追いかけてくる。

ほんのり甘さもあるが、焼き魚や角煮、肉じゃがなど醤油ベースの和食とも合いそうだ。

3種類を飲んでみて、全体的な感想

「眞露が本当にこだわって作ったのだな」というのが、その味わいから強く伝わってくる。

なにより、その個性。3種類とも、商品名から伝わる印象を遥かに超える、意外性に富んだ味わいとなっていた。

ウン十年前、田舎のスナックが酒場デビューだった自分からすると、「こんなおしゃれな味のお酒なんて、スナックにあるわけないだろ」と思ってしまうのだが、それも時代の流れか。

いまやスナックという戦場は「水割りレモン」なんて単純な飲み方だけでは、戦えないのかもしれない。

JINCHAで作ったJINROカクテルは、食材や味にこだわった高級な居酒屋で出てきても、違和感なく空間に溶け込み、納得する味わいだった。

なんなら眞露は「夜のスナック」をコンセプトに掲げているが、スナックに行ったことのない人が飲んだら、世のスナック各位のハードルが上がるのではないかと心配になるほど、味のクオリティが高い。

とにかく美味いのだ。お酒が飲めない人は、そのまま飲んでもきっと美味しくいただける。そんな最強の割り材だった。

【商品概要】
製品名:JINCHA
公式HP:Makuakeプロジェクトページ

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田村 巴 (たむら とも)
田村 巴 (たむら とも)

1979年、北海道出身。バイク(チョッパー)専門誌「HARD CORE CHOPPER」、フリーペーパー「MOLE Magazine」、ライフスタイル誌「男の隠れ家」を経て、現在は「男の隠れ家デジタル」編集長。

バイクやクルマでの日本一周・目的を決めない旅が趣味。好きな分野は「飛行機」「クルマ旅」「地方の土着的な風習や歴史」「ミステリー」など。UFOや都市伝説に興味深々。好きなものは「巨大建造物」「道の駅・SA(道の駅きっぷ収集)」「キャンプ」「ガジェット」「カメラ」「ボストンテリア」。

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