72659アウトドアを満喫! 娘と旅する車中泊キャンプStyle

アウトドアを満喫! 娘と旅する車中泊キャンプStyle

男の隠れ家編集部
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■始まりは偶然出合った「バンライフ」の言葉から

●神奈川県/小濱潤平さん Instagram/shonan_vanlife

車内からパノラマの景色を楽しむために窓はふさがず、必要に応じてカーテンで対応している。

「朝起きてカーテンを開ける度、そこにはいつも異なる景色が広がっていて、自分の部屋にいながら好きな場所にワープしているような感覚になれるんです」

この言葉を聞いて、“バンライフ”に憧れずにいられるだろうか。

小濱さんがバンライフという言葉に出合ったのは平成30年(2018)。日本ではまだ“車中泊=クルマの中でとる仮眠”のイメージが強かった頃の話だ。地方で商材の展示会を開く仕事が増え、クルマの中でデスクワークができる環境を整えようとリサーチしていたところ、偶然このワードに遭遇した。

キャンプが趣味だった小濱さんは、キャンプ場でテントを張っては撤収することにマンネリを感じていたこともあり、クルマを主体にしたアウトドアライフの様子を見てすぐに虜に。今のようにバンが注目されていなかったため、30万円という破格の値段でデリカスペースギアを入手。荷室にベッドを作るなどのカスタマイズをし、一気に車中泊にハマっていった。

娘が撮影したというキャンプ場での朝の一コマ。
娘とのバンキャンプはかけがえのない時間となっているという。

現在は月に1、2回の頻度で車中泊キャンプを楽しんでいる。中でも、小学2年生の娘と2人きりで出かける旅は、特別な時間だ。

「目をキラキラさせてついてきてくれるんです。自然に触れる体験を、強制的ではないかたちでさせてあげられるのが魅力です」と小濱さんも嬉しそうに言う。

野鳥好きな娘とバードウォッチングをし、時には下校後に出発して翌朝に帰る弾丸ツアーも。近場のキャンプ場に行き、夜は配信動画を見て親子の時間を共有する。食事はその土地のグルメを満喫。なるべくゴミを出さないことをポリシーとし、料理はしない。地域の経済に還元することも意識していると話す。

夜景を眺めて過ごす時間も格別。
後部座席を撤去し、広い空間を確保。家族3人が寝られる。

前職では服飾ブランドの店舗デザインをしていた。既製品を別の解釈で違う見せ方をした店舗作りの経験が、このクルマの内装にも反映されているそうだ。

「車内のDIYの木材には再利用品も使って低予算に。使い古された物を転用してクルマに落とし込んでいくのは面白いと思って」と説明してくれた。

作り込み過ぎない内装は初心者にも真似しやすそうだと伝えると、「それも狙い」と喜んだ。小濱さんはバンキャンプジャパンの代表を務め、車中泊の魅力を伝えるビギナー向けイベントも行っている。

木目調のシートで汚れ防止。
土足利用のため、掃除しやすいビニール素材の床材を採用。
天井のウッド化で雰囲気を。
バンライフの象徴的なカスタムは、低予算の5000円で完成。
ベッドはダブルサイズにも。
板を横に引き出すと、シングルからダブルサイズに早変わり。
セカイクラスの焚き火台
デザイン性が高くコンパクト。やっと出合えた理想通りの品。
IKEAのクナッグリグ
ギア用収納ボックス。この木箱の寸法に合わせベッドを制作。
カーサイドリビング
冬場はタープが活躍。焚き火をするのもやはり好きだと話す。

●CAR DETAIL:MITSUBISHI デリカ スペースギア

MITSUBISHIが誇るクロカン。全長5mのロングボディだが、車幅はスリムで運転しやすい。

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