居住スペースのトレーラーを車で牽引して移動させる「キャンピングトレーラー」。このキャンピングトレーラーを利用すれば、アウトドアや長期滞在の旅行をより快適に過ごすことができる。キャンピングカーが注目されがちだが、キャンピングトレーラーにしかない魅力は多数ある。

そこで本記事では、キャンピングトレーラーの基礎概要、メリット・デメリット、選び方やおすすめ製品を解説する。キャンピングトレーラーの購入・レンタルを検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

キャンピングトレーラーとは?

「キャンピングトレーラー」とは、居住スペースのトレーラーを車で牽引して移動させる「移動式のお部屋」のことだ。キッチンやトイレ、シャワー、寝室などを快適に使用することができる。このキャンピングトレーラーはキャンプなどのアウトドアで利用されることが多く、長期滞在の旅行にも適している。

キャンピングカーが注目されがちではあるものの、キャンピングトレーラーにしかない魅力が多数あることから、年々人気が高まっている。

キャンピングカーとの違い

キャンピングトレーラーと通常のキャンピングカーは構造が少し異なる。キャンピングカーは、居住スペースとエンジン・運転席が一体であるため、部屋の広さが限られてしまう。また、車体全体が大きいことからアウトドア以外で気軽に運転することは難しい。

一方、キャンピングトレーラーはヘッド車とトレーラーを切り離せるため、買い物や観光などで度々車を運転するアウトドアにおいては自由度が高い。普段はトレーラーを切り離しておけば、当たり前だが一般の乗用車としても利用できる。

なお、キャンピングカーについて詳しく知りたい方は過去に解説した「キャンピングカーまとめ」を確認してほしい。キャンピングトレーラーとの違いをより深く理解できるはずだ。

キャンピングトレーラーの種類

キャンピングトレーラーの基礎概要は大まかに理解できただろうか?続いて、キャンピングトレーラーの種類を解説する。キャンピングトレーラーは海外から輸入されている製品が多く、輸入元によって特徴や大きさが異なる。今回は、大型「アメリカンタイプ」と小型の「ヨーロッパタイプ」の2つを見ていこう。

大型のアメリカンタイプ

大型のアメリカンタイプは、長期滞在の旅行に向いているキャンピングトレーラーだ。居住スペースがかなり広いため、トレーラーの中で日常生活を快適に送ることができる。また、キャンピングトレーラーによっては、大型の冷蔵庫やフルオートエアコンなども完備されている。

なお、トレーラー側に独立したブレーキが備わっているため、安全に運転できる設計になっている。そのほか、大型のアメリカンタイプは車体が大きく鉄フレームが採用されていることから、小型のトレーラーに比べて耐久性が高いのも魅力的だ。

ただし、日本国内の公道は車幅が2.5mを超えると走行できないため、大型のアメリカンタイプはあまり使用されていない。そのことから、日本で使用する場合は車幅をよく確認してから購入しよう。

小型のヨーロッパタイプ

小型のヨーロッパタイプは、車体がコンパクトであるため手軽に使用できる。また、車体の素材に繊維強化プラスチックやアルミが使用されていることが多く、大型のトレーラーに比べて車体が軽量で燃費が良い。さらに、製品によっては乗用車だけでなくコンパクトカーでも牽引が可能だ。

しかし、その分大型のアメリカンタイプに比べて居住スペースは狭く、長期滞在の旅行にはあまり向いていない。とはいうものの、キッチンやトイレなどは十分整っているため、アウトドアで数日間滞在する分には申し分ないはずだ。車体の大きさ的にも、日本国内では小型のヨーロッパタイプが適しているといえるだろう。

キャンピングトレーラーのメリット3つ

ここまで、キャンピングトレーラーの種類について解説した。次にキャンピングトレーラーのメリットを3つ見ていこう。キャンピングトレーラーの良さが明確になるはずだ。

旅先での自由度が高い

キャンピングトレーラーのメリット1つ目は、旅先での自由度が高いことだ。キャンピングトレーラーはヘッド車とトレーラーが切り離せるため、ヘッド車だけで自由に運転することが可能だ。

アウトドアでは食材の買い出しや観光地巡り、アクティビティまでの移動など、何かと車で移動する機会が多い。そんなとき、キャンピングトレーラーであれば5分ほどでトレーラーの連結・解除ができるため、拠点をもとに自由にアウトドアを満喫できるだろう。

また、コンパクトサイズのキャンピングトレーラーの場合、駐車スペースをあまり気にせず行動することが可能だ。

乗用車でも牽引できる

キャンピングトレーラーのメリット2つ目として、乗用車でも牽引できることがあげられる。小さめのトレーラーであれば、私生活で使っている乗用車でも牽引することが十分可能である。また、先ほど話したようにコンパクトカーで牽引できるタイプも存在する。

「キャンピングトレーラーの運転は難しい」と思われがちだが、運転は意外と簡単で扱いもそれほど難しくない。750kg以下のトレーラーであれば牽引免許がなくても運転可能であり、人によってはすぐに慣れてしまうほどである。

費用があまり高くない

購入・レンタルにかかる費用があまり高くないのもキャンピングトレーラーの魅力だ。新車でキャンピングトレーラーを買う場合でも、150〜300万円台の製品が多いため、キャンピングカーに比べて費用を抑えられる。また、年間の維持費も3万ほどであり、比較的に安価で運用できる。

しかし、上記はトレーラー部分だけの費用であり、ヘッド車のコストは考慮していない。そのため、ヘッド車の種類によってはキャンピングカー以上の費用がかかってしまう。

キャンピングトレーラーのデメリット2つ

キャンピングトレーラーのメリットがわかったところで、デメリットについても解説していく。良いところと悪いところを比較し、キャンピングトレーラーの購入・レンタルを検討しよう。

燃費が落ちる

キャンピングトレーラーのデメリット1つ目は、燃費が落ちることだ。ヘッド車の種類にもよるが大きなトレーラーを牽引して走るため、燃費が低下する可能性が高い。燃費が悪くなることから、ガソリン代が余分にかかってしまうこともあるだろう。

しかし、キャンピングカーに比べて燃費の低下は牽引しているときだけなので、トレーラーを取り外せばまったく気にならない。そのため、キャンピングカーよりは効率的だといえる。

一定以上の駐車スペースが必要

キャンピングトレーラーは一定以上の駐車スペースが必要になる。ヘッド車とトレーラーを合わせると全長10m前後なので、自宅の駐車スペースに置けないほか、外出先の駐車場にも置けない可能性がある。

自宅の駐車場に置けない場合は、自宅から半径2km圏内に駐車場を借りて申請しなければならない。キャンピングトレーラーを購入・レンタルするときは、駐車場の大きさを確認しておこう。

キャンピングトレーラーの注意点3つ

キャンピングトレーラーのメリット・デメリットは理解できただろうか?続いて、キャンピングトレーラーの注意点を解説する。安全にキャンピングトレーラーを利用するためにも、事前に注意点を押さえておこう。

走行中は人が乗ってはいけない

注意点1つ目は、走行中はトレーラーに人が乗ってはいけないことだ。意外かもしれないが、走行中にトレーラー内でくつろいだり、ベッドに寝そべったりすることは法律で禁止されている。そのため、キャンピングトレーラーの居住スペースは停止した状態で利用しよう。

要牽引免許のトレーラーもある

キャンピングトレーラーの注意点2つ目は、要牽引免許のトレーラーもあることだ。総重量750kgを超える大型キャンピングトレーラーを牽引する場合、専用の実技教習を受けた後、試験に合格して免許を取得する必要がある。

そのことから、牽引免許を持っていない方はキャンピングトレーラーの総重量に気をつけよう。

中型車両・大型車両の扱いになる

注意点3つ目は、中型車両・大型車両の扱いになることだ。どんなに小さなキャンピングトレーラーであっても、中型車以上の扱いとなるため高速道路では少し割増となる。

また、高速道路で運転するとき、キャンピングカーであれば乗用車と同じく法定速度で走行できるが、キャンピングトレーラーの場合は80km/hの速度制限を受けるため注意しよう。

キャンピングトレーラーの選び方3つ

前項では、キャンピングトレーラーの注意点を3つ解説した。次に、キャンピングトレーラーの選び方を見ていこう。これからキャンピングトレーラーを購入・レンタルする予定の方はぜひ参考にしてみてほしい。

トレーラーの総重量

キャンピングトレーラーの選び方1つ目は、トレーラーの総重量だ。牽引免許を持っていない場合、総重量を確認して750kg以下の製品を選ぶ必要がある。小型のヨーロッパタイプであれば総重量が750kg以下に収まりやすい。

ヘッド車とトレーラーのバランス

キャンピングトレーラーの選び方2つ目は、ヘッド車とトレーラーのバランスだ。垂直荷重が大きくなるトレーラーを牽引する際には、ヘッド車にもそれなりのパワーが必要になる。反対に、コンパクトなトレーラーであればヘッド車がコンパクトカーでも十分引っ張ることができる。

このように、ヘッド車とトレーラーのバランスを考慮して製品を選ぼう。予算と目的が明確であれば選びやすいため、先に予算と目的を決めておこう。

垂直荷重とヒッチメンバー

キャンピングトレーラーの選び方3つ目は、垂直荷重とヒッチメンバーだ。ヒッチメンバーとは、トレーラーを牽引するためのヘッド車に取り付ける装置のことをいう。このヒッチメンバーには耐えられる垂直荷重が定められているため、キャンピングトレーラーに合わせてヒッチメンバーを選択する必要がある。

なお、購入時にヒッチメンバーを取り付けることもできるが、所持している車をそのままヘッド車として利用する場合、外付けのヒッチメンバーを取り付けることになる。パワー不足のヒッチメンバーを使用するとトラブルの原因になるため、ヒッチメンバーは慎重に選ぶ必要がある。

キャンピングトレーラーのおすすめ製品3選

キャンピングトレーラーの選び方がわかったところで、最後におすすめのキャンピングトレーラーを3つ紹介する。ぜひ本項の内容を参考にし、自分好みのキャンピングトレーラーを見つけよう。

インディアナRV エメロード376

キャンピングトレーラーのおすすめ製品1つ目は、「インディアナRV エメロード376」だ。高い断熱性能を誇るキャンピングトレーラーであり、キッチンやトイレ、シャワールームなどの基本設備が充実している。そのほか、カセットガスやソーラーパネルなども装備されている魅力的な製品だ。

  • 牽引免許:不要
  • 就寝定員:4〜5名
  • 車両総重量:750kg
  • 車体寸法:全長540cm×全幅210cm×全高258cm

ADRIA AVIVA360DK

2つ目に紹介するおすすめ製品は、「ADRIA AVIVA360DK」だ。後部に2段ベッドが備え付けられているほか、シャワー、温水ボイラー、FFヒーターなども備わっている。窓が大きく数も多いため、車内全体の雰囲気を明るくすることができる。ファミリーでの利用にピッタリの製品である。

  • 牽引免許:不要
  • 就寝定員:4名
  • 車両総重量:-
  • 車体寸法:全長553cm×全幅209cm×全高258cm

バソグル カレッタ1500 Jエディション

キャンピングトレーラーのおすすめ製品3つ目は、「バソグル カレッタ1500 Jエディション」だ。少し独特な形状であり、可愛らしいのが特徴的である。非常に小さめのモデルであるため、車種によってはコンパクトカーでも牽引できる。定員が2名であることから、夫婦で行うキャンプに向いている。

  • 牽引免許:不要
  • 就寝定員:2名
  • 車両総重量:700kg
  • 車体寸法:全長396cm×全幅200cm×全高171cm

まとめ

本記事では、キャンピングトレーラーの基礎概要、メリット・デメリット、選び方やおすすめ製品を解説した。

キャンピングトレーラーは大きく分けて2つの種類があり、用途に合わせて選択することができる。また、キャンピングトレーラーはキャンピングカーとは違い、切り離せるメリットや費用を抑えられる魅力がある。ただし、デメリットや注意点も存在するため、購入・レンタルする前に必ず確認しておこう。

キャンピングトレーラーに興味がある方は、ぜひ本記事の内容を参考にし、購入・レンタルを検討してみてほしい。アウトドアや長期滞在の旅行をより快適に過ごすことができるはずだ。

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