72723偶然手に入れた車で車中泊の夢が膨らんだ。視聴の7割が外国人というリアル。

偶然手に入れた車で車中泊の夢が膨らんだ。視聴の7割が外国人というリアル。

男の隠れ家編集部
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■大自然で過ごす時間を海外の視聴者と共有する

●岩手県/Small base campさん Instagram/smallbasecamp

側壁の棚を背にしてテーブルに向かって座るとすっぽり。床面には物を置かずに広さを確保している。収納するキャンプギアのサイズに合わせて棚を作り直すなど、アップデートを重ねられるのもDIYの魅力だと話す。

ある時は森で鳥のさえずりに耳を傾け、ある時は真っ白な雪原の静寂のなか時を過ごす。大自然を肌で感じる心地良さは、何物にも代えられない。Small base campというニックネームの通り、この“小さな基地”を拠点に、月に数回の車中泊キャンプを満喫している。

人生の転機は突然やってきた。荷物の運搬や母を手伝うため、なんとなく軽トラックを探していた時、クルマ業界で働く縁でたまたまこのハイゼットを手に入れた。

おだやかで美しい湖畔で楽しむ車中泊。気ままにアウトドア料理を作り、夜は焚き火を見つめてゆったりとした時間を満喫する。
大阪のメーカーISUKAの寝袋を愛用。快適使用温度別に複数所有し、その日の気温によって使い分けている。

「2、3日眺めているうちに、そういえばこれで車中泊をしている人がいたなと思い出して、楽しそうだとDIYを始めたんです」

早速木材の古材などを買い込み、荷室の全面を板張りに。夫婦で汗だくになりながら車体を塗り替え、3カ月をかけ山小屋風の空間をつくり上げた。鉄板むき出しの四角い荷室は改造にも便利。運転席と分離しているため火器が扱いやすく、車検を通しやすいのだという。

完成した秘密基地は、「子どもの頃に押し入れに入ったような心持ち。いろいろなものに手が届くし、なにもかもがちょうど良いです」。

車内のテールゲートテーブルを後ろに移設して調理台に。靴の脱ぎ履きなしに屋外で焚き火調理でき便利。

車中泊仕様にした決め手はもう一つあった。「東日本大震災の時に犬を避難所に連れて行けず、里親に出した人の話を耳にします。うちには4歳の愛犬がいますが、そんな悲しい別れがないように」と、避難場所としての機能も意識した。

車中泊の様子を撮影して動画配信もしているが、視聴者の7割は外国人だという。

「軽トラックでの車中泊が珍しいらしく、ミニマリストの生活が流行っているからかも」と分析する。偶然手に入れた軽トラで世界の人ともつながり始めた。

ボディは自ら塗装。
白色だったボディをローラーなどで塗装。費用は3万5000円。
山小屋のような雰囲気に。
山小屋のイメージで木材をふんだんに使い、棚なども自作。
スライドドアのウインドウ。
採光と換気のため、職人に頼んで側壁に穴を開け窓を制作。
ヨコハマタイヤのジオランダーKT。
軽トラック用で高いオフロード性能。クラシカルなデザイン。
ポータブル電源。
季節や用途で500Wh~2000Whの4台を使い分けている。
テールゲートテーブル。
輸入車の部品を流用してDIY。金属製で火の使用も安心。

●CAR DETAIL:DAIHATSUハイゼットパネルバン

運転席と荷室が分離した軽トラックで、荷室の両側にスライドドアがある。ラゲッジドアは上下2分割。

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