■居住空間と対比させる機能的なワークスペース
●東京都/N邸
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
※この記事は2025年3&4月号に掲載されたものです。

【POINT】寝室とつながっている
天井近くにわずかに隙間を造り、寝室と空気を共有。秘密基地側に空調はないが、寝室で温度調節でき息苦しさもない。
【POINT】ワイドデスク
秘密基地内の左右を惜しみなく使い、2人並んでも余裕に。配線が邪魔にならないよう穴を開け、下に通せるようにした。
Nさんがパートナーと暮らすのは都内のマンション。それまでの物件では2人でリモートワークとなるとお互いを干渉してしまっていたため、リノベーションを前提に引っ越し、この機に小さなワークルームを造った。
このNさんの秘密基地を語るにはいきなりそこへ向かわず、まずリビングへ。広めの玄関の目の前に緑色のウォールが印象的な洗面台が鎮座。短い廊下の先は広々としたリビング、キッチン、ダイニングと続く。大きな窓によって明るく照らされた室内。

印象的なのは花屋での勤務経験があるほどグリーンが好きなNさんが揃えた観葉植物で飾られていること。これが北欧風の家具と見事に調和し、おしゃれな空間をつくる。
秘密基地はこれと対比するように「作業が捗る部屋」として設計された。
「人の目に見える所はデザインを重視、見えない所は機能性を重視と明白に分けてデザインしてもらったんです。この部屋やクローゼットなどはお客さんが入らない所なので機能を優先しています」とNさん。


たしかにリビングに比べて落ち着いた雰囲気になっている。入ってみれば居心地の良さ、使い勝手の良さをしっかりと感じられた。
例えば幅の広いデスクは、モニターを2台置いてのパソコン作業が余裕でできる。しかもその正面の壁は磁石が付けられるようになっている。装飾代わりの写真やイラストを貼れるほか、ホワイトボードを貼っていて、ちょっとしたメモを取るときに活躍している。
また空気が通るように天井近くに隣室との隙間があったり、天井を高くして圧迫感を防いだりするなど、小さな秘密基地で居心地を良くする基本が揃う。

収納はもちろん壁一面の本棚。かと思いきや、棚は天井から腰の高さぐらいまで。宙に浮いているような構造になっている。
「書棚の下部分はわざと造らず、物が置けるようにしました。重いものを持ち上げなくて済むうえに、掃除がしやすいという利点もあります。電子機器を置いたりとフレキシブルな使い方が可能なんです」
仕事とプライベートの上手な住み分け。小さなワークスペースには大切なものだと、改めてNさんが教えてくれたような気がした。

■Favorite Item
⚫︎本棚

下部が空いているとはいえ、壁から壁に広がる本棚の収納力は抜群。仕事の本をはじめとして趣味の本までたくさん並んでおり、秘密基地で過ごす時間を充実させている。
■Owner’s voice
生活の中でうまくメリハリが付けられる場所になっています。当然、仕事の効率も上がりました。

【取材協力】
リノべる。
東京都港区南青山5‐4‐35 たつむら青山ビル
03-5766-2590
https://renoveru.co.jp/
撮影/本田織恵
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