古民家ならではの「余白」と「手間」を楽しむ

家に住みたいと思う人は多いだろう。しかし、理想の物件に出会うのは容易ではない。東京・奥多摩町で築150年の古民家に暮らす鈴木里華さんは、都心から移住する際、現地で聞き込み調査をしながら空き家を探したという。

▶︎ 古民家の「余白」と「手間」を楽しむ田舎暮らしのススメ

これからの新しい住まいの形「タイニーハウス」で物質的、精神的にもミニマルに暮らす

約20㎡以下の小さなスペース。そこに住まいとして必要な機能が収まっている家のことを「タイニーハウス」という。リーマンショック後にアメリカでムーブメントとなり、日本では東日本大震災後、注目が集まる新しい住まいの形だ。

▶︎ これからの新しい住まいの形「タイニーハウス」で楽しむ田舎暮らしのススメ

童話から飛び出してきたような、“土”を主材に、袋に入れて積み上げて作る「アースバッグハウス」

近年、エコピープルを中心に注目を集めているアースバッグハウス。既存の木造建築とは異なり、最も身近な自然素材である”土”を主材に用い、袋に入れて積み上げていくというシンプルかつユニークな建構造だ。

▶︎ “土”を主材に、袋に入れて積み上げて作る「アースバッグハウス」で楽しむ田舎暮らしのススメ

木の呼吸を味わえる「ログハウス」で暮らす喜び

「木の家がいいのは、自然体で大らかに暮らせるから。傷ついたり手間がかかったりしても、使い込むほどに味わいが増して、愛着が湧いていきます」。そう話すのは、ハウスメーカー「BESS」のPRを務める榎本憲さん。

▶︎ 木の呼吸を味わえる「ログハウス」で楽しむ田舎暮らしのススメ

地方で家を探すには?

物件探しのコツ人口が少ない田舎では、不動産に出回る物件があまり豊富ではない。ぜひ活用したいのが、自治体が運営する空き家の仲介サービス『空き家バンク』だ。自治体ごとに利用法や内容が異なるため、移住検討エリアの情報を小まめにチェックしよう。また、持ち主が分かれば直接交渉や知人からの紹介という手も。地域での人脈作りこそ、希望の物件を見つける一番の近道といっても過言ではない。

借りるか、買うか

気軽な賃貸も、憧れのマイホームも、どちらも一長一短があるので好みの問題。ただ、移住と同時に家を購入するのは高リスク。まずは地域のことをよく知った上で土地探しをするのが望ましい。できればお試し的に賃貸で移住生活をした後、じっくり土地を探すと失敗がないだろう。ただし、田舎の場合、売買物件にも増して賃貸物件が乏しいケースも少なくない。

周辺環境の確認

自然豊かな土地での暮らしは、楽しみが多い分、都市生活にはない不便さやリスクも。土地や建物だけにとらわれず、時間帯や季節を変えて訪れ、周辺環境もしっかり確認しよう。山間地域では、日照時間の確認が重要。山の陰にあり、一日まったく陽が差さないという物件もある。台風や大雨、洪水、崖くずれ、塩害、冬の積雪や凍結など、一年を通してのリスクも要確認。

契約は慎重に

購入の際は、『市街化調整区域』かどうかの確認を。土地代が安いものの、商売が制限されている、住宅ローンの審査が通りにくいというデメリットがあるので注意が必要だ。また、不動産業者を介さず、持ち主と個人間売買をする場合は、司法書士や個人間売買専門の業者に仲介してもらうのがベター。賃貸の場合は、リフォームにまつわる費用負担の有無やその他ルールを契約前に確認を。

写真・取材・文/曽田夕紀子