■珈琲に没頭する時間が良い循環を生む
akatsukiさん/神奈川県
「休日の朝にお気に入りの作業台で珈琲を淹れる時間が、何物にも代えがたい癒しです」
akatsukiさんがこの部屋の主になったのは1年前。新居の建築に合わせて自ら設計。間取り、照明、壁紙、床材にこだわり、自分だけの「珈琲実験室」を実現させた。住まいがナチュラルな雰囲気のため、ここは無機質な実験室のような部屋を目指したそうだ。
ブログで発信するほど珈琲器具に詳しいakatsukiさん。アンティークミルの魅力に触れたことをきっかけに、そこから現代の珈琲器具集めにハマっていったという。見ると、部屋にはさまざまな形をしたミルやエスプレッソマシンが並ぶ。それぞれ用いる器具によって味も違うのだろうか。
「正直、私にもわかりません」
と苦笑い。それよりも、海外のデザインやユニークなフォルム、見た目の美しさに惹かれるという。
ミルやエスプレッソマシンなどのコレクション。
アンティークミルの魅力に触れたことが珈琲器具を集めるきっかけに。
まだ幼い子どもたちはもちろん、妻も一切珈琲を飲まない。まったくの自分専用の部屋、家族の理解を得るのが大変だったというakatsukiさん。趣味の部屋を持つことの意義について聞いた。
「何かに没頭することによって一旦リセットできるんです。さらに、思い通りの空間を造ることで、より深くその世界に入り込めるように思います。そうした時間は、仕事や家庭にも良い影響を与えるのではないでしょうか」
仕事に、生活に、人生に、良い循環を生むためにも、何かに没頭できる趣味部屋を持つことが、我々には必要なのかもしれない。
趣味部屋には収まらず、リビングの棚にも珈琲器具が進出。
観葉植物も好きで10種類以上の植物をハンギング。
■PICK UP
テーブルの下のキャビネットには、ドリッパーやペーパーフィルター、各エスプレッソマシンの金属パーツなど、珈琲器具を収納。
【ROOM DATA】
広さ/10㎡
使用年数/1年
趣味/珈琲
Instagram ID/akatsukiya
文/いしだかおり
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