NetflixやPrime Video、U-NEXTなどのストリーミングサービスで、年間100本程度の映画やテレビシリーズを観る海外テレビウォッチャーのキャサリンさんに、「隠れ家でこっそり鑑賞したい超過激な作品」を毎月2つオススメしてもらう連載。
(※その他、作品の画像は【関連画像】を参照)
第18回は、まさかの大人も楽しめる!? サンリオ作品です。
【キャサリン】
Netflix、Amazonプライムビデオ等のストリーミングサービスで最新作を追いかける海外テレビシリーズウォッチャー。webメディア・雑誌などで執筆。
■無駄にリアルなプリケツの質感が病みつきに。『ぐでたま~母をたずねてどんくらい~』
「ぐでたま」は、2022年サンリオキャラクターで大賞15位を獲得した人気キャラクターで、おそらくサンリオに興味がなくとも一度はどこかで見たことがあるのでは?
そもそもサンリオキャラクターは総勢で80種ほどいて、15位ってちょっと微妙では?と思うかもしれないが、実は上位。2013年に発表されて以降、気だるい雰囲気のキャラクターがジワジワ人気を集めて現在不動の人気を誇っている。そんな「ぐでたま」が、まさかの実写化。ストーリーはタイトル通り「ぐでたま」が母探しの旅に出るのだが、無駄にぐでたまの質感がリアル。
卵のプリプリ、ツヤツヤした感じがどうにも癖になる。特にぐでたまの尻のプリプリさに製作者のこだわりを感じる。日本はメキシコに次いで世界2位の卵消費国だけあって、「日常に卵ってこんなに使われているんだな」という気づきも無駄に得られるのも良い。観ていると、ぐでたまがあまりにも生活のあちこちに潜んでいるのではないかと思うようになってきて、卵を割るたびにぐでたまを思い出しそう!
~ひとりで楽しむ男の隠れ家ポイント~
各話10分前後で、軽い生き抜きにダラっと観るのにちょうどいい長さ。仕事でストレスが溜まっている時にぴったりの作品。
■あなたの会社にもきっといる?ストレスと闘うOL『アグレッシブ烈子』
2022年サンリオキャラクター大賞では40位と、可もなく不可もないポジションの『アグレッシブ烈子』。『ぐでたま』と比べると一般認知は低いが、ぐでたまの5年も前からNetflixで世界配信され、アメリカの批評サイト「ロッテントマト」でも95%を記録。ジャパン発のNetflixアニメとしては、海外を含め高い評価を受ける先駆け的作品なのだ。
サンリオというと、『ハロー・キティ』など子ども向けのイメージがあるが、『アグレッシブ烈子』はひと味違う。見た目こそレッサーパンダで可愛いらしい感じだが、キャラ設定はしっかり大人向け。パワハラ上司に悩み、身勝手な同僚にイラつきながら、「わきまえている」女として生き、時々溜まりに溜まったストレスを一人カラオケでデスメタルを歌うことで吐き出すOLなのだ。
第1話からオフィスで働く人にあるあるの内容てんこ盛りで、よくこれをサンリオ発でやるなと感心してしまう製作者の本気を感じる出来栄えだ。
~ひとりで楽しむ男の隠れ家ポイント~
こちらも1話15分と観やすいが、観ていると自分自身の仕事のストレスを思い出すので思わず烈子と一緒にデスメタルを歌いたくなるかもしれない。
▼あわせて読みたい