■3畳の仕事部屋が醸し出す 機能性と大人感覚
●神奈川県/SM邸
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
一人暮らしのSMさんは、築42年の団地の一室を購入、リノベーションして1年前に入居した。
玄関ドアを開けると奥にリビングダイニング、その手前にガラスの間仕切りで造られたミニ書斎が現れる。
リビングダイニング部分はもともと独立した2つの部屋だったが、コンクリート打ちっ放しの天井と壁はそのままに、部屋の仕切りを取り払ってワンフロアに変更。そのコーナー部分に新たに約三畳のミニ書斎を設けた。
エンジニアの仕事を在宅で行うSMさんにとって、住まいは居心地の良いものでなければならない。
「とても快適です。でも訪れた友人からは“色気のある仕事部屋”といわれます」と笑った。
果たして〝色気のある”とは──。
佐藤さんは薄暗がりの室内を好む。気持ちが落ち着き仕事がはかどるという理由だが、そのため間接照明を多用している。このトーンが大人感を醸し出す。
一方、ミニ書斎には広々としたL字型の机があり、そこにパソコン2台とディスプレイが3台。
リビングに向かって座るSMさんの前、リビングと仕事部屋を仕切るのは六面からなる大きなガラス窓。そのため閉塞感がないばかりか仕事部屋の室温調節も可能にしている。
「パソコン機器が多数あると室温は高くなりますが、ガラス窓の三面が開放可能なので通気は十分。ガラス窓なら、開放感もあってリラックスできますしね」
仕事の合間にゲームで気分転換をすることも多いというSMさんにとって、ガジェットに囲まれた、航空機のコックピットのような仕事部屋は理想の書斎だ。
●秘密基地造りの3箇条
1,ガラスの間仕切りで開放感を出す。
2,間接照明で部屋の雰囲気を演出。
3,機器を配置しやすい多めの電源。
●Owner’s voice
閉塞感がなく、広々と使うことができます。仕事部屋も機能的にと考えたら、このような間取りになりました。
【取材協力】
リノべる。
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文/相庭奉志 撮影/遠藤 純
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