■めざすは世界最高峰のキューブリック部屋
⚫︎こじかさん/cojica_kubrick
この記事は2024年9月号に掲載されたものです。
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
部屋をぐるりと取り囲むのは、鬼才スタンリー·キューブリック監督の作品にまつわる多彩なコレクション。『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』をはじめとする全作品をフォローしていて、作品ごとに展示コーナーを設けている。

部屋の照明やコレクション棚の電飾はスマホと連動しているため、「ただいま」のひと言で、自慢のコレクションが一気に照らし出される。好きな物だけに囲まれた空間は、まさにこじかさんの理想郷。「ただ座っているだけで、時間を忘れます」とこじかさん。
関連書籍の収集から数えれば、キューブリック作品の関連アイテムを集め始めて20年以上になる。
「キューブリックはおもちゃなどの商品化を認めない方だったので、公式のグッズがほとんど出回っていなかったんですよ。99年に亡くなられて、版権が降りるようになったのは、ここ10年ぐらいの話。でも正直、フィギュアはあまり多くないんです」
ただのコレクターでは終わらないのが、こじかさんのすごいところだ。“ないならば作る”の精神で、個人で観賞するだけのために、オリジナルのフィギュア作りにも精を出す。

海外の造形師やペインターに発注して、インナーから衣装の縫製をお願いしたり、本物そっくりのヘッドを作ってもらったり。カメラやライフルといったフィギュアに持たせる小物も、似たものを一つひとつインターネットで探して作り込んでいく徹底ぶりだ。
「映画のシーンをいかに忠実に再現するかをめざしているので、時間がいくらあっても足りません」
初めて観たキューブリック作品は『時計じかけのオレンジ』。観賞を終える頃には正座をするほど衝撃を受けたというが、あれから20年以上が経った今も、こじかさんのキューブリック愛は冷めるどころか増すばかりだ。


『2001年宇宙の旅』


カラフルな宇宙服のラインナップとモノトーンのスペースシップのキットを同居させた専用のフィギュア棚。
『時計じかけのオレンジ』



主人公のアレックスを演じたマルコム·マクダウェル本人の型を使用した等身大バストも所有している。
『シャイニング』



1/6スケールのフィギュアをはじめ、部屋には劇中に登場する双子姉妹の等身大パネルも飾られている。
■BEST ONE!
悲願だった“本物”を落札

映画『バリー・リンドン』の主人公・バリーがクライマックスの決戦シーンで実際に着用していた本物のコスチューム。数年前に撮影プロップ専門の海外オークションで落札した品。
■ROOM DATA
広さ/15㎡
使用年数/1年
趣味/キューブリック作品アイテム収集
この記事は2024年9月号に掲載されたものです。
文/松井さおり
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