トライアンフの名車で故障も修理も楽しむ
トライアンフが戦後、アメリカ向けに開発した大排気量モデルの「6Tサンダーバード」。バーチカルツインのエンジンは造形が美しい。オーナーの杉本さんがお気に入りのバスタブ型フェンダーとエンジンの機械美は垂涎ものだ。
過去にはヤマハSRやスズキDR-Z400など乗り継いできたという杉本さんだが、永遠のバイクヒーロー“スティーブ・マックイーン”への憧れと影響で、今はサンダーバードにご執心である。
スミスのメーターやイグニッションが埋め込まれたヘッドライトは、時計のクロノグラフを想起させるような機械的、且つ美しいレイアウト。
一見、紳士的な優雅さを感じるバスタブフェンダーだが、トライアンフ純正のスポーツモデルなのだ。
「走りに粘りと味があるんです。心地よいスピード感と紳士然とした形に惚れました」。1959年製とあって故障も多いが、それも旧車に乗る楽しみだ。
※2019年取材
文/田村巴 取材協力/ウエマツ東京本店、ブリティッシュビート、ボートラップ
▼あわせて読みたい