28034W3の鼓動に乗るたび熱くなれる「カワサキ650RS W3」(1974/日本)|男を虜にするクラシックバイク

W3の鼓動に乗るたび熱くなれる「カワサキ650RS W3」(1974/日本)|男を虜にするクラシックバイク

男の隠れ家編集部
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Wシリーズの最終型「カワサキ650RS W3」は小説や映画にも登場し、当時から知名度は高かった。しかしセールス的には4気筒を有するZシリーズの人気に押されていた。とはいえメグロK2から続くWシリーズの完成型として、現在では“乗れる”クラシックバイクとして人気を博している。

絶妙なバランスを保ち、愛されたダブサン

カワサキの黎明期を担ったWシリーズのラストモデルとなったW3は、メグロK2から始まる旧式バーチカルツインの完成形ともいえるマシンだ。

Wシリーズの中でもデュアルディスクブレーキが採用されたのはW3からだった。そのほか電装系も刷新された。

「旧式エンジンを搭載しつつも現代的な装備も併せ持つ絶妙なバランスが良いですよね。“普通”に乗れることが楽しいです」と話す中島さん。

片岡義男の小説『彼のオートバイ、彼女の島』で主人公が乗る愛車がこのW3。後に大林宣彦監督の手で映画化され、80年代に青春を過ごしたライダーにとってバイブル的な作品となり、中島さんもほかの多くの若者と同様に影響を受けたという。

メグロの血統を証明する特徴的なクランクケースの形状に、いまだに惹かれるファンも多い。そしてツインエンジンの牧歌的な音と鼓動は、乗るたびに爽快感を与えてくれるのだ。

※2019年取材

文/田村巴 取材協力/ウエマツ東京本店、ブリティッシュビート、ボートラップ

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