47835飼いやすいペットの条件|マンション・一人暮らしの状況別おすすめペットを紹介

飼いやすいペットの条件|マンション・一人暮らしの状況別おすすめペットを紹介

編集部
目次

ペットは人間に癒しを与えるだけでなく、ときに心強い存在にもなる。ただし、ペットを飼うということは、生涯責任を持って世話をするということだ。

一人暮らしだと、飼うことを躊躇してしまうかもしれない。実際には、ペットの種類によって世話の手間は異なり、一人暮らしやマンション住まいでも飼いやすいペットも中にはいる。

そこで今回は、愛玩動物飼養管理士2級を持つ「こしあんブルー」が、条件がある中でも飼いやすいペットを理由も交えて紹介する。最後まで読むことで、自身にピッタリのペットが見つかるはずだ。

飼いやすいペットの定義|3つの条件

ペットを飼いたくてもマンションや一人暮らしでは制約が多く、諦めざるを得ないこともあるだろう。ただし、自分の生活環境に合ったペットであれば、飼うこともできるかもしれない。具体的には、次の3つの条件を総合的に勘案し、飼いやすい種類を選定するといいだろう。

  1. 大家さんやご近所に迷惑にならない
  2. 世話に時間や手間がかからない
  3. 費用が安価

それぞれ順番に解説する。

大家さんやご近所に迷惑にならない

ペットを飼ううえで、適切なしつけと同じくらい大切なのが、「近隣に対する細やかな配慮」だ。自分のペットはかわいいだろう。しかし、近隣の住民も同じように好意的とは限らない。そもそも、ペットが好きな人は世の中にどのくらいいるのだろうか。

2010年に内閣府が、全国20歳以上の者3000人を対象に実施した「動物愛護に関する世論調査」の結果の一部を紹介する。有効回答のうち、「ペット飼育」の好き嫌いについて、全体の72.5%が「好き」と答えたものの、25.1%が「嫌い」と答えている。

つまり、世の中の4人に1人は何らかの理由でペットが苦手だといえる。ペットブームもあり、ペット飼育を好む人の割合は年々増加傾向にあるが、集合住宅では住人の中にはペットが苦手な人も一定数いると考えておくべきだろう。

参考URL:http://www.env.go.jp/press/13082.html
参考URL:http://www.env.go.jp/press/files/jp/16451.pdf

集合住宅でペットが迷惑になる理由についても考えてみよう。大家さんや近隣の迷惑になる理由として多いのは、以下のようなものである。

・鳴き声や部屋を走り回ることによる騒音
・爪を研ぐ、噛みつくなどして部屋を傷つける
・においが周囲に漏れる、退去時に部屋に残る
・エレベーターや玄関ホールなど共用部分でのマナーが悪い
・寄生虫や人畜共通感染症がうつる心配がある

大家さん近隣と良好な関係を保ちながらペットを飼うためには、上記のような問題が起きにくい生き物を選ぶのがひとつの基準だといえる。

世話に時間や手間がかからない

自分が「飼いたい」ペットではなく、「自身のライフスタイルの中で面倒がみられる」ペットかどうかも重要だ。ペットの世話には、ペットの健康や衛生、安全を保つ以外にも、その動物の生態や習性に適した生活を提供するという役割もある。具体的には、次のようなことが考えられる。

・エサやりや飲み水の用意
・歯磨きや爪切り
・ブラッシング
・シャンプー
・室温·湿度調整
・散歩
・遊び
・ケージやトイレの掃除
・抜け毛の掃除
・定期的な健康診断
・ワクチン接種
・避妊·去勢手術
・ケガや病気の際の手当て 

残業や出張が多いなど、ライフスタイルによっては対応できないものもあるだろう。たとえば、日々散歩が必要な犬となると、留守番や不在が多い人では面倒を見きれないだろう。ペットの種類によって、世話の頻度や手間は異なる。年齢や毛質などによっても飼いやすさは変わってくるのだ。

現状だけでなく、将来的に起こり得るライフスタイルの変化も考慮に入れておきたい。世話が行き届かないとペットにストレスが溜まり、鳴き声などの問題を引き起こしてしまうケースも多くある。自分とペットの双方にとって負担のない生活にするためには、そもそも「世話に時間や手間がかからない」という点も大事だろう。

費用が安価

ペットを飼うと、それなりにお金もかかる。ペットにかかる費用は大きく、「購入費」「飼育費」「ペットグッズ費」の3つに分類される。トータルで費用が抑えられるペットのほうが経済的には飼いやすいだろう。それぞれの主な項目については以下を参考にして欲しい。

(購入費)
ペットショップやブリーダー経由で購入する場合、ペットそのものの購入費がかかる。珍しい種類ほど高額な傾向がみられる。

(飼育費)
長い目でみて、もっともボリュームが大きい費用。まず、フードやおやつ代は欠かせない。生き物に適したフードを選ぶ、できるだけ質の高い総合栄養食を与えること。ワクチン接種や去勢·避妊手術のほか、病気やケガの際には、医療費も発生する。

ペットについても的確な診断や治療が受けられるようになっている昨今では、医療費が高額になるケースも少なくない。ペットには公的な健康保険制度がなく、動物病院は自由診療のため、病院によって料金に差がある。負担を少しでも軽減するために、ペット保険に加入する飼い主も増えている。

このほか、ケージや水槽、専用トイレなどの設備費もかかる。留守中でも冷房や暖房をつけておく必要がある場合は、飼育中の光熱費も見込まれる。長期不在がある場合には、ペットシッターやペットホテルの利用料も上乗せされる。

(ペットグッズ費)
必要に応じて、おもちゃや防寒用の服、リードなどのアイテムもそろえておきたい。留守番時間が長い場合は、自動給餌器やペットカメラなどのアイテムも便利だろう。

マンションでも飼いやすいペット7選

マンションで飼いやすいのは、近所迷惑にならないペットである。ここからは、マンションで飼いやすいペットを順番に紹介していく。

  1. うさぎ
  2. 金魚や熱帯魚など
  3. ヒョウモントカゲモドキ
  4. モルモット
  5. シマリス
  6. リクガメ
  7. チンチラ

それぞれ順番に解説する。

①鳴き声が小さく留守番も平気 うさぎ

うさぎは、牧草を主食とする「草食性」であり、においが少なく鳴き声も小さい。昼間は眠っていることが多く、一人での留守番もさせやすい。大人になると、さらに落ち着いて扱いやすくなる。一般的にはペットショップやホームセンター経由での購入になるが、特別な純血種が欲しい場合、数は少ないがうさぎ専門のブリーダーという選択肢もある。

種類や販売店にもよるが、ペットショップで売られているうさぎの価格は、数千円~5万円程度である。お迎えに必要なケージ代は1~2万円。年間の飼育費は、エサ代、医療費、光熱費などを含めて約8.8万円。うさぎの平均寿命は約7歳であり、生涯にかかる費用は合計で70万円前後だろう。

うさぎの健康を守るためには、毎日の食事管理やケージの掃除、グルーミングなどが欠かせない。うさぎは温度変化に弱い生き物だ。室温にも気を配りたい。ものをかじる習性もあるため、電気コードにはカバーを付けておくといいだろう。また、1日に1度は室内で運動させよう。

②周囲の迷惑になりにくく世話の手間も少ない 金魚や熱帯魚など

金魚や熱帯魚は、水槽内で飼育を完結できるので周囲の迷惑になりにくく、小動物と比べて世話の手間も少ない。見た目が華やかな種類も多く、水槽の中をゆらゆらと泳ぐ姿には独特の癒し効果もある。

価格は種類によって異なるが、初心者におすすめしたい熱帯魚のひとつが「ベタ」だ。カラーが豊富で長く美しい尾ひれを持つ優雅な姿が特徴的で、鑑賞目的としても人気が高い。価格は500~8000円程度と安価で、寿命も3~5年ほど。熱帯魚を初めて飼う場合は、水槽、ろ過器、照明など、飼育に欠かせないアイテムがそろった「水槽セット」の購入がおすすめだ。

価格は3000円~2万弱で、飼育したい魚の種類によって選ぶといい。魚の場合、飼育費は種類や水槽のサイズによって大きく異なるため一概にはいえない。60cm水槽であれば毎月のエサ代や電気代も含めて、年間で3万円前後で済むことが多い。

毎日のエサやりと水槽の環境整備(水替えや掃除など)が飼育のポイントになる。環境が悪いと、金魚や熱帯魚も病気になる場合があるので注意したい。

③見た目が愛らしくにおいや鳴き声も気にならない ヒョウモントカゲモドキ

においや鳴き声が気にならないペットが欲しい人には、爬虫類という選択肢もある。ヒョウモントカゲモドキは、小型の肉食性トカゲだ。人になつきやすく、手のひらに乗せたり、手で持ったりといった「ハンドリング」もしやすい。まぶたがあるので見た目も愛らしい。カラーバリエーションが豊富で、自分好みの一匹を見つけられるという点でもペット向きだろう。

ペットショップでの一般的な販売価格は8000円程度だ。飼育に最低限必要なものは、ケージやシェルター、保温器具、水容器、エサなど。初期費用は1万円程度、飼育費も年間で数千円~1万円弱ほどだ。寿命は約15年と長めだが、生涯にかかる費用は20万円以下で済むだろう。

エサはコオロギなどの昆虫類となる。飼育下のトカゲは一般的に肥満しやすいので食べさせ過ぎには注意したい。不足しがちなカルシウム剤も必要に応じて与えよう。変温動物のため、暖かい場所と涼しい場所を作ってあげる必要もある。スポットライトで温度勾配をつけるのも手だ。

④感情表現が豊かで愛おしい モルモット

モルモットは温厚でおとなしいため、マンションでも飼いやすい動物に含まれる。鳴き声は基本的に小さめだが、場合によってはサイレンのように鳴くこともある。

モルモットは夜行性なので、昼間はよく眠っているのが特徴だ。ハムスターよりはメジャーではないが、少し大きめのペットショップであれば販売されていることが多い。

モルモットは感情表現が豊かで、一度懐いてしまえば甘えてくる。感情表現が特に可愛らしい動物なので、モルモットを飼えば心の底から癒やされるはずだ。なお、個体差はあるが寿命は約4〜8年。ハムスターよりも長生きするペットである。

毎日のお世話は、水の取り替え、餌やり、トイレ掃除が基本となる。定期的に床材を取り替えたり、ケージを掃除したりしなければ、次第に汚れが溜まるため注意が必要だ。また、モルモットは寒さに弱いという特徴を持つため、冬場は暖房を付けて温度管理を徹底しよう。

モルモットの個体は、平均5,000円前後で販売されている。ケージや巣箱、トイレなどを含めると、およそ10,000円前後で飼育することが可能だ。

⑤鳴くことがないので静か シマリス

ペットとして販売されているシマリスのほとんどは、海外から輸入されたシマリスだ。一部国内でもブリーダーはいるが、犬や猫などのメジャーな動物に比べると数が少ない。

シマリスは手のひらにすっぽり収まるほど小さく、鳴くことがないので静かに飼うことができる。平均寿命は6〜10年で、ハムスターやモルモットと比べると少し長い。

シマリスは個体によって性格が大きく異なる。内気で臆病なシマリスもいれば、人懐っこくてやんちゃなシマリスもいる。いずれにしても、ケージ外はシマリスにとって危険がたくさんあるため、部屋に放すときは注意が必要である。

電気コードを噛んで感電する、高いところから落下するなど、命の危険が伴うリスクが多々あるのだ。

なお、シマリスの価格相場は約5,000〜10,000円である。ケージや巣箱を含めると、およそ15,000円前後の費用がかかる。シマリスは寒さに弱い動物なので、できれば温度調節できる小動物用のヒーターを用意してあげよう。

⑥おっとりしている姿に癒やされる リクガメ

リクガメは寿命が長く、癒やしをもたらしてくれるため人気のペットだ。見た目は丸みのあるドーム型の甲羅を持ち、のそのそ動く仕草や人懐こい性格をしているのが特徴。

リクガメは陸の上で暮らすため、水の管理をする必要がない。リクガメは種類によって特徴が異なり、ペットとして飼えるのは「ヘルマンリクガメ」と「ヨツユビリクガメ」の2つだ。この2種類のリクガメであれば、そこまで大きくならず、長い間一緒に過ごすことができる。

販売価格はそれぞれ、「ヘルマンリクガメ」が10,000〜30,000円程度、「ヨツユビリクガメ」が10,000円前後である。リクガメを飼う場合は、活発に動き回れる大きめのケージを用意してあげよう。水槽や衣装ケースでも飼えるが、できれば爬虫類専用ケージをおすすめする。

なお、リクガメは種類に応じて、適切な温度と湿度に調整しなければならないため、空調管理に気を使う必要がある、温度は28〜32度、湿度は40〜60%を目安に調整しよう。

⑦知能が高く寿命も長い チンチラ

運動能力・知能の両方が高く、さらには寿命も長いチンチラ。このチンチラはもともと南アメリカに生息していた動物で、涼しい環境で生活を送っていたため、暑さにはあまり慣れていない。

寿命は5〜20年と幅が広く、比較的長生きの部類に含まれる。飼育環境を整え、大事に育てることで、長い期間一緒に過ごすことが可能だ。

一言でチンチラと言っても、色ごとに特徴や販売価格が異なる。例えば、最もオーソドックスなグレーのチンチラであれば、20,000〜40,000円で購入できる。一方、全身が真っ黒のチンチラや真っ白のチンチラであれば、50,000円を軽く超えてしまう。

また、種類によっては頭や背中がシルバーのチンチラ、青紫色で高級感漂うチンチラなど、個体によって特徴がさまざまだ。ケージや巣箱、回し車などの予算を踏まえた上で検討しよう。

一人暮らしでも飼いやすいペット7選

一人暮らしの人が飼いやすいのは世話の手間がかからないペットである。ここからは一人暮らしでもハードルが低いペットを順番に紹介していく。

  1. ハムスター
  2. フェレット
  3. 文鳥
  4. 成猫
  5. マイクロブタ
  6. ハリネズミ
  7. デグー

各ペットの特徴を順番に解説する。

①小さなケージで飼えて世話も簡単 ハムスター

ハムスターはもともと乾燥した地域に生息する小動物だ。賢く人になつきやすいとして、特に人気が高い種類は「ゴールデンハムスター」だ。ハムスター自体が安価であり飼育費も安く済む、ケージ内で飼えるので掃除などの世話が楽、夜行性であり仕事から帰宅後に世話ができるという点で一人暮らしの人にも人気がある。

ハムスターはペットショップ経由で、1000~3000円ほどで入手できる。飼育にあたっては、ケージや給水ボトル、回し車、トイレ、床材などをそろえよう。購入費用を含む初期費用は5000~2万円ほど。ハムスターの平均寿命は2~3歳で、3年間の飼育費は7万円程度とされており、生涯にかかる費用は高くても10万以内に収まるだろう。

ハムスターのエサは、ハムスター用フードを中心に与え、野菜や果物などの服飾は少量に。回し車は音のしないものを選ぼう。基本的な性格は臆病である。野生では上空から襲われることが多いため上から捕まれるのは苦手だ。下からすくうように抱き上げ、上から指で覆うと落ち着くことが多い。

②人なつこくエサやりもシンプル フェレット

フェレットはイタチ科の肉食動物で、胴が長い体型が特徴的だ。野生種は存在しない。ペットショップでは、基本的に不妊·去勢手術されたものが売られている。人なつこい性格であり、基本的にケージ内で飼育するため部屋を荒らされる心配もなく、一人暮らしでも飼いやすい。基本的に鳴くことも少ない。

フェレットを迎える際の初期費用は10万円ほどだ。(販売価格は6~8万円+ケージやフードなどの初期用品代3万円)フェレットの飼育にかかる年間費用は約7万円とされており、平均寿命は6~8年ほど。8年生きた場合は、生涯にかかる費用は合計で約70万円弱となる。

基本的に専用のフードと水のみを与え、余計なものを食べさせないこと。狭いところを好むため、家具の間などに入り込まないように注意したい。また、犬ジステンパーに感染すると死亡率が非常に高いとされており、ワクチン接種も必要だ。デリケートな面もあるとされているので、ストレスを溜めないように毎日1時間程度は遊んであげるのが望ましい。

③丈夫で愛嬌があり飼育費も安い 文鳥

鳥は江戸時代にもっとも人気があったペットで、文鳥も江戸時代初期にはすでに人に飼われていた。丈夫で愛嬌があり、飼い方次第でよくなつく。鳥かごに入れて飼え、世話の手間もかからないので一人暮らしでも飼いやすい。スズメ目でありフィンチに分類される。清潔でにおいも少ない。

ペットショップ経由で入手でき、もっともポピュラーな桜文鳥や白文鳥であれば、2000~4000円程度で購入できる。最初に必要なものは、鳥かごや水浴び器、ペットヒーターなどで1万円ほどあれば用意できるだろう。月々のエサ代や光熱費も数百円程度で済むので、年間でも5千円ほど。文鳥の寿命は7~8歳なので、大きな病気にかからなければ生涯にかかる費用は5~6万円ほどで済む。

文鳥の場合、ペレットフードやフィンチ用混合飼料などが主食になる。鳥には「刷り込み」という性質があり、雛のときから飼育をすると飼い主を親だと思い込み、手乗り文鳥にしやすい。巣の中で眠る習性があるので、つぼ巣や巣箱も常時設置すること。愛情深い分、寂しがりな面もあるので、留守番のさせ過ぎには注意したい。

④自己管理能力が高く落ち着いた生活ができる 成猫

多少時間に余裕がある人には、猫をおすすめしたい。成猫であれば比較的体調も安定しており、あまり鳴かない猫もいる。トイレのしつけも済んでいる。自己管理能力が高く、睡眠時間も長い生き物であるため、ある程度落ち着いた生活ができるだろう。

雑種であれば、「保護猫カフェ」経由で里親になることができる。実際にカフェで猫と触れ合い、スタッフと相談しながら家族に迎える猫を決められる。家族構成や留守番時間などから相性のいい猫を紹介してもらえ、2週間程度のトライアルも可能だ。

保護猫であれば、入手費用はゼロだ。お迎えにあたってはフードのほかに、ケージや専用トイレ、猫砂などが必要であり、初期費用に2万円程度かかる。フード代や病気やケガの治療費、ワクチン接種費用、ペット保険料、日々の日用品も含めて、猫の1年間の飼育費は約16万円。猫の平均寿命は15歳前後であり、生涯にかかる費用はおおよそ240万円。

散歩は不要だが、上下運動ができる環境は欠かせない。アパートなどでもキャットタワーは設置しておきたい。壁や家具のダメージを防ぐために専用の爪とぎも用意しよう。日に当たれる場所や隠れ場所があることも大事だ。猫は清潔を好む生き物でもある。留守番時間が長い場合、トイレの数は「頭数+1」が適切だ。

⑤可愛らしい見た目で人気が急上昇中 マイクロブタ

いま人気が急上昇中のマイクロブタを紹介する。マイクロブタは、ミニブタよりも一回り小さく、可愛らしい見た目をしている。性格はミニブタと似ており、基本的に温厚で寂しがりやである。

日頃からコミュニケーションを取っていれば、すぐに懐いてくれるはずだ。ただし、大きい音を苦手としているため、生活音などには気をつけよう。マイクロブタ自身も大きな声で鳴くことはあまりなく、普段は低い声でコミュニケーションを取る。

マイクロブタの相場は、およそ200,000〜350,000円である。また、マイクロブタを飼う場合、ペット個体の費用だけでなく、生活費やワクチン代などもかかるため、ほかのペットに比べて費用がかさんでしまう。

そのほか、お世話の時間を確保できない方、部屋のスペースが狭い方などは、マイクロブタの飼育に向かないことも覚えておこう。マイクロブタの飼育に興味がある方は、事前に注意点を理解した上で検討しよう。

⑥トゲトゲの体がチャームポイント ハリネズミ

トゲトゲの体がチャームポイントのハリネズミ。感情豊かで寿命も比較的長いため、一人暮らしの方におすすめだ。ハリネズミは基本的に夜行性なので、日中は暗いところで過ごして夜になると活発になる。

野生のハリネズミは、ミミズやナメクジ、トカゲなど、小さな生き物を食べて育っている。しかし、自宅で飼う場合は生き物を調達するのが難しいため、ハリネズミ専用のフードや猫用のフードがおすすめされている。

ハリネズミを飼育する際は、できるだけ広いケージが必要になる。動き回るスペースがないと、ハリネズミはすぐに肥満になってしまうため注意が必要だ。また、身を隠すスペースを用意する必要がある、という点も覚えておこう。

なお、ハリネズミの販売価格は、およそ30,000円前後だとされている。定期的な体調チェックなども考えると、ほかの動物よりも少々費用がかさんでしまう。

⑦ヨーロッパで大人気 デグー

日本ではあまり知られていないが、ヨーロッパで大人気のデグー。大きめのハムスターのような見た目をしており、チンチラと血筋的に近いとされている。

デグーは社会性が高く、野生では群れをなして生活を送っている。知性も高いので、名前を呼ぶと反応したり、食べ物の場所を覚えたりもする。デグーとコミュニケーションを取り、癒やされることも可能だ。

デグーは砂遊びで余分な皮脂などを落としているため、体臭が少ないという特徴を持つ。デグーを飼育する際は、砂遊び用のスペースや、遊ぶための道具を用意する必要がある。また、寒さに弱い動物なので、ペットヒーターなどを使って温度調整に気をつけよう。

なお、デグーは個体によって販売価格がさまざまで、およそ3,000〜60,000円に設定されている。価格はピンきりなので、予算と相談して個体を検討しよう。

マンション·一人暮らしでペットを飼育するときの注意点

ペットを迎え入れた後で、「やはり飼うべきではなかった」と後悔することは避けたい。そうならないように、制約の多いマンション住まいや世話をする人が自分しかいない一人暮らしの場合にあらかじめ気をつけておきたいポイントを3つ紹介する。

大家さんや管理会社の許可を取る

マンションなどの集合住宅では、そもそもの前提として大家さんや管理会社の許可を取っておく必要がある。集合住宅では、管理規約によってペットの飼育が原則禁止されていたり、許可されていても飼える種類や頭数に制限があったりするケースが大半だ。ペットを飼える環境下でなければ飼うことは許されない。小動物だから報告する必要はないと自己判断しないことだ。隠れて飼っていて見つかれば、ペットを手放すことになる。

トラブルを避けるためには、次の2つの対策を取ろう。まず、ペット可物件であることを確認してから飼う、またはペット可物件に引っ越すというものだ。管理規約を読み、許可されている種類や頭数であればかまわない。それを機に、ペット可物件に引っ越すという方法もある。分譲タイプであれば、ペット可という物件のほうがすでに多い。

不動産経済研究所の調べによると、首都圏で販売された分譲マンションのうちペット飼育可能としているマンションの割合は2007年において86.2%となっており、1998年の調査以降初めて8割を超えた。ペットとの同居を求める声が年々増えていることの現れであろう。一方、賃貸となるとペット可物件の割合は一気に下がる。ただし、ペットが飼育できる賃貸物件の潜在的ニーズは高まっていると考えられるため、どうしてもという場合は、大家や管理会社に事前に交渉してみるのも手かもしれない。

参考URL:https://www.re-port.net/article/news/0000015467/

さらに一歩進んだ、ペット飼育を前提とした「ペット共生型」マンションが増えていることについても言及しておきたい。ペットと飼い主双方が快適に暮らせる環境が整備されたもので、傷や汚れがついても張り替えやすいクロスが採用されていたり、ペット専用の足洗い場などが設けられていたりするのが特徴だ。分譲タイプだけでなく賃貸タイプもあるので調べてみるといいだろう。

参考URL:https://pedge.jp/reports/pet-friendly-houses2/

預けられる場所を決めておく

いざというときの預け先を決めておくことも大切だ。自分がケガや病院で入院し、自宅に帰れなくなる可能性はゼロではない。出張や旅行などの長期不在も考えられるだろう。預け先の候補として挙げられるのは次の3つだ。

・実家や知り合いの家
・ペットホテル
・ペットシッター

実家や知り合いの家に預けるのは、もっともオーソドックスな方法だ。親しい関係であれば、急な依頼にも対応してもらいやすいだろう。手間がかからない、専門的な知識がなくても世話ができるペットであれば、まずは実家や知り合いを頼ることをおすすめする。

ペットホテルの場合、動物病院に併設されているものからホテル専門として運営しているものまで形態はさまざまだ。サービス内容は「預かり」がメインで、一頭ずつをケージに分けて入れる「個別タイプ」と全頭を広い部屋で管理する「合同タイプ」がある。感染症などのリスクを避けるうえでは、「個別タイプ」のほうが安心だろう。

ペットシッターは、飼い主の自宅にシッターが来て、世話を代行してくれるサービスだ。個人として開業しているタイプと法人としてサービス提供しているタイプの2種類がある。ペット自体を移動させないので、ストレス軽減や感染症リスク防止になる。ただし、自宅に入れる以上、信頼できる相手を選びたい。

命に最後まで責任を持つ

「動物の愛護及び管理に関する法律」には、飼い主の責任として「終生飼養」が明記されている。だが、法律に明文化するまでもなく、命に最後まで責任を取るというのがペットを飼ううえでの大原則である。飼育しやすいペットであっても、一方的に「癒し」だけをもらうことはできない。

参考URL:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=348AC1000000105

近年のペット飼育を特徴づけるキーワードが3つある。「小型化」「室内飼育」そして「高齢化」だ。飼育環境やフードの質が向上したこと、「家族の一員」としての位置を確立したことなどから、小鳥やうさぎなども含めて多くのペットが長生きできるようになっている。

一緒に過ごせる時間が長くなるのは喜ばしいことである。しかし、ペットの寿命が続く限り経費がかかり、ペットが老いるごとに医療費がかさむ可能性は否めない。特に、寿命の長いペットの場合は、自分が世話をできなくなった後のことも考える必要がある。

飼い主を選べないペットに対しては、誠意と愛情を持って飼育したい。自分が責任を持って飼育できる期間を計算し、その期間内に天寿をまっとうするペットを選ぶというのも重要な愛情の示し方であろう。

まとめ

ペットとひと口にいってもさまざまな種類があり、世話の手間は大きく異なる。一人暮らしやマンション住まいでも飼いやすいペットの種類も存在するのだ。

飼うことを諦めていた人でも、自身のライフスタイルに合うペットを選ぶことで、癒しを得られる可能性はある。ただし、あくまでも比較的飼いやすいだけの話だ。家族の一員として、その命に最後まで責任を持つという覚悟は求められる。

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