51397トカゲの飼育に関する基本知識を徹底解説!種類・値段・飼い方も紹介

トカゲの飼育に関する基本知識を徹底解説!種類・値段・飼い方も紹介

編集部
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新型コロナウイルス感染症の流行により外出を自粛する機会が増えた近年、巣ごもり需要の増加に伴って、自宅で新たにペットを飼い始める人も多くなっている。

そんな中、犬や猫などの哺乳類よりも手がかからず、男の一人暮らしでも飼いやすい「トカゲ」に注目が集まっていることをご存知だろうか。

少年時代に追いかけた「トカゲ」が、大人になった男を再度魅了しているというわけだ。

ここではそんなペットとしてのトカゲについて、その生態や種類、おすすめの種類、飼う前に知っておきたいポイントなどを具体的に紹介しよう。

トカゲの生態

そもそもトカゲとは、爬虫類の中でも「有隣目トカゲ亜目」に属するものの総称である。

熱帯地方を中心に全世界のあらゆる環境に適応し分布しており、判明しているだけでもおよそ4,500の種類があると言われている。

日本にも、「ニホントカゲ」や「ニホンカナヘビ」などの品種が広く生息しているのは既知の事実だろう。そんなトカゲを飼育するにあたり、知っておきたい特徴的な生態は下記の3点が挙げられる。

  • 変温動物であること
  • 定期的な脱皮
  • ストレスによる自切

まず、トカゲは変温動物であるため、体温を一定に保つことが難しく、飼育時には生育に適した温度を保てるよう工夫する必要がある。

さらに2つ目の特徴である定期的な脱皮の不全を防ぐためには、空気が過度に乾燥しないよう常時管理してやらなければならない。

そして最後に、トカゲは外敵から身を守る際、「自切」といういわゆる「尻尾切り」を行う種類が多いという点だ。飼育下ではストレスなどによっても自ら尻尾を切断してしまう。

自切した尻尾はその後再生するものの、椎骨や鱗など、見た目や形が元とは少し違ったものとなる。

自切・再生する際には生体へも負担がかかるため、できるだけ防げるよう、飼育環境に気を配る必要があることを覚えておこう。

トカゲを飼うための知識

ここからは、そんなトカゲを飼育するにあたり、最低限知っておくべき知識を詳しく紹介していく。

  • 費用
  • 寿命
  • 設備

とくに重視すべき4つの項目を解説していこう。

費用

トカゲを飼うにあたり必要となる費用は、大きくわけて下記の2種類に分類される。

  • 飼育ケースを始めとする設備代や生体の購入費などの初期費用
  • 餌代、電気代、診察費などの継続的にかかる費用

もちろん飼育する種類にもよるが、一般的に初期費用は『生体購入費1~2万円+設備購入費2~3万円』で、少なくとも3~5万円前後が必要になると認識しておこう。

さらに継続的な費用として、餌代と電気代が月あたり各1,000円、紫外線ライトなどの消耗品代に1年あたり1,000~2,000円程度がかかると想定される。

つまり、1年で少なくとも2万6,000円程度の費用が継続して必要になると考えておくのがよい。もちろん生態によってはさらに費用がかかる場合もあるので、その辺も考慮しておく必要がある。

寿命

種類や飼育環境にもよるが、日本で好んで飼われることの多いトカゲの仲間は、平均して10年前後生きると言われている。人生のパートナーとして、長期にわたって共に過ごしてくれるはずだ。

たとえば一般的に飼育可能な種類のうち、特に長寿だと言われている「ニシマツカサトカゲ」はおよそ30年の寿命を持つ。

一方、トカゲとしては短命な「アカメカブトトカゲ」や「ニホントカゲ」なども5年ほど生きるため、飼育する際には最後まで責任を持って飼えるかどうかも検討材料に含めるべきだろう。

トカゲには、大きく分けて3つの食性があり、それにより何を主食とするかが変わる。

  • 肉食(動物食)
  • 植物食(草食)
  • 雑食

ほとんどが肉食性もしくは雑食性で、ヒョウモントカゲモドキなどに代表される肉食性のトカゲには、生きたコオロギやミルワームなどの昆虫・節足動物をメインに、ピンクマウスのような小型哺乳類も与えることが可能だ。

一方、フトアゴヒゲトカゲのような雑食性のトカゲには、昆虫のほか、ニンジンやキャベツなどの野菜も主食として必要となる。

近年では、肉食性および雑食性それぞれに対応した人口餌も豊富に販売されているため、栄養バランスの補助や主食の代用としても選択肢に入れられるだろう。

そして中には、トゲオアガマなど小松菜や食用菊といった野菜だけで飼育可能な植物食性のトカゲも少数だが存在している。

昆虫やマウスを餌として与えるのに抵抗があるという方には、飼育しやすいトカゲといえるだろう。

設備

トカゲを飼育するために最低限必要な設備は、下記の5点が挙げられる。

  • 飼育ケース
  • 床材
  • 身を隠すためのシェルター
  • 保温用ヒーター
  • 水入れ

飼育ケースは水槽やプラケースなどで代用することも可能だが、通気性が悪くなりやすいため、できれば爬虫類専用のケージを用意するのがおすすめだ。

運動不足を招く原因にもなるため、サイズは生体に合った広めのものを選ぶようにしたい。

加えて、骨格形成や体温維持のため日光浴が求められる種類には、紫外線ライトやバスキングライト(保温用ライト)も必ず用意しよう。

さらに温度計や湿度計も揃えると、より適切な飼育環境を整えやすくなるため便利だ。

トカゲの飼い方

もちろん種類や個体により違いはあるが、ここからはトカゲの一般的な飼い方を紹介していく。飼ってみようと考えている方は、ぜひ参考にしてほしい。

餌・水の与え方

基本的にトカゲは幼体には毎日、成体には2~3日に1回のペースで餌を与える。

食性により餌の種類は変わるが、肉食性や雑食性はコオロギやミルワーム、植物性には昆虫の他にニンジンやキャベツを与えるのが一般的だ。

餌の与え方は、ピンセットで摘まんでから顔の前に差し出すだけだ。飼育容器に放り込んでハントさせる方法もあるが、隙間に隠れて食べられないケースもあるのであまり推奨できない。

なお、普通のピンセットではトカゲに当たり怪我をするリスクがあるので、先端が鋭利ではない竹ピンセットなどの利用をおすすめしたい。

また、トカゲは水をたくさん飲むため、必ず水入れの水は毎日新鮮なものを与えよう。

なかには水入れの中の水に興味を示さないトカゲもいるため、その場合は飼育容器内を霧吹きで濡らし、水滴を飲んでもらうという方法がある。

掃除の方法・頻度

トカゲの飼育容器は毎日掃除する必要はないが、日々のメンテナンス時に汚れている箇所を吹いたりするなど、常に清潔な状態を維持できるようにしよう。

ケージ内は霧吹きの影響で水垢が付くだけではなく、床材やフンの付着で汚れていく。軽い汚れはシートクリーナーで拭き取れるので、こまめに洗ってきれいにしよう。

床材に落ちているフンは、日々のメンテナンスで取り除くと快適な飼育環境を維持できる。もちろん飼育環境にもよるが、大体6ヶ月ごとに床材は交換することをおすすめする。

適切な温度管理

トカゲにより適切な温度は異なるが、概ね25~30度の環境を好む種類が多い。

リスクが高い冬眠を避けたいのであれば、室内の温度管理は必須だ。強い日差しを好むトカゲは多いが、人間と同様に暑すぎると熱中症になるため、低温の場所も用意する必要がある。

通販はペットショップには、安価で購入可能な温度計がたくさん販売されているため、高温と低温の場所には必ず取り付けるようにしよう。

トカゲを飼う際に知っておくべきこと

トカゲを飼う上では、いくつか注意点が考えられる。「ただ調子が悪いだけかな?」という場合でも、病気にかかって危険な状態になっているケースもある。特にトカゲを初めて飼育する方は、以下の注意点をしっかり確認しておこう。

複数のトカゲを同じケージに入れすぎない

トカゲは単独飼育が望ましいとされている。1つのケージに複数のトカゲを入れてしまうと、それぞれがケンカして怪我を負うリスクがあるのだ。

またパーソナルスペースの確保が難しくなるため、ストレスを溜めやすくなってしまう。特に飼育に慣れていない方は、トカゲのストレスを減らすために複数同時飼いは避けよう。

脱皮不全を放置しない

トカゲの脱皮不全を放置しないよう、日頃から気をつけよう。トカゲの種類にもよるが、脱皮が始まってから4日以上経っても古い皮が残っている場合は、脱皮不全の可能性が高い。

脱皮不全が起こると、古い皮膚が乾燥して食い込み、血行障害が起きて皮膚が壊死するリスクがある。尻尾なら自切して再生できるが、それ以外の部位では命に関わる可能性も。

脱皮不全が起こる原因はさまざまであり、環境改善などですぐに症状が治らない場合は、近くの動物病院での受診をおすすめする。

トカゲの対応をしてくれる病院が近くにあるか

トカゲの飼育を考えるときに重要、かつ見落としやすいポイントが、「いざというときに頼れる病院が近くにあるか」という点だろう。

今回紹介したトカゲは比較的飼育しやすい種類であるものの、不慮の怪我や、下痢・便秘、脱皮不全など、飼育下で起きやすいトラブルには常に注意を払っておく必要がある。

爬虫類を治療できる動物病院は犬や猫などの哺乳類ほど多くないため、特に緊急性の高い異常が発生した場合にもすぐ対応してもらえる病院については、あらかじめ目星をつけておくようにしよう。

餌の種類に抵抗はないか

先述のとおりトカゲには種類ごとに決まった食性があり、人気種の中には主食として生きた昆虫やピンクマウスを与えなければならないものも多くある。

代用できる専用の人工餌も多く販売されているが食いつくかどうかは個体次第であり、用意した餌を必ず食べてくれるとは限らないという点は考慮しておきたいポイントのひとつだ。

どうしても苦手な餌を扱うことに抵抗がある場合、たとえばショップで既に人工餌に慣れている個体を選ぶといった手段が有効ではある。

ただ、ある日突然好みが変わり、人工餌をまったく受け付けなくなることも長期にわたるトカゲ飼育においては珍しくない。

加えて、ストレスなど何らかの理由により一切食べ物を摂らなくなる「拒食」が起こった際には、あらゆる種類の餌を与えてみる工夫が必要になる。

期待した餌を食べるとは限らないこと、状況に応じて苦手な餌も扱わなければならないことを前提に、飼育の可否や飼育する種類を検討するようにしてほしい。

ペットにおすすめのトカゲ15種

トカゲを迎えるための知識を得たら、次に考えるべきは「どの種類を飼育するか」という点である。

ここからは、比較的おとなしく初心者にも飼いやすいおすすめのトカゲを15種類、その寿命や食性なども含めながら紹介していく。ぜひ、大切なパートナー選びの参考にしてほしい。

フトアゴヒゲトカゲ

ペットに適したトカゲとしてまずご紹介したいのが、「フトアゴ」の愛称でも知られる「フトアゴヒゲトカゲ」だ。

全身に柔らかいトゲがあり、まるで小さな恐竜のようないかめしい見た目をしているものの、意外とその性格は温和。さらに体が丈夫、かつ雑食性という特徴から、爬虫類飼育の初心者でも比較的飼いやすい種類である。

飼育下においては、コオロギ・ワーム類のようなペットショップで容易に手に入る昆虫や、ニンジン・キャベツ・小松菜といったスーパーでも買える野菜をよく食べるため、餌の入手に苦労することは少ないだろう。

ペットとしての人気の高さから、ペレットやゲルなど、栄養バランスが整った人工餌の種類も充実している。

トカゲの中では大きめで、成体の全長は約40~55cmにもなる。そして成長が早く、このサイズになるまでに1年ほどの短い期間しかかからない。寿命は10年前後と平均的であるが、長ければ15年程度生きることもあるようだ。

生体は1~3万円前後で取引されており、ある程度成長した個体のほうが高額となる傾向にある。

ヒョウモントカゲモドキ

次にご紹介する「ヒョウモントカゲモドキ」も、穏やかな性格と、ふっくらした尻尾を始めとする愛らしい見た目から、ペットとして人気の高い爬虫類だ。

トカゲの仲間のうち、ヤモリ下目トカゲモドキ科に属するヤモリだが、まぶたがある・趾下薄板がない(垂直の壁を登れない)など、トカゲに近い特徴を多く持っている。

英名の「Leopard Gecko(レオパードゲッコー)」を略し、「レオパ」と呼ばれることも多い。

名前のとおりヒョウのような黒い斑紋が特徴であるものの、モルフ(品種)によって黄色味の強さが異なったり、一切斑紋がなく真っ白だったりと、その体色や柄のバリエーションは豊富にある。

寿命が約20年と比較的長生きな種類であるため、飼育前にはよく吟味し、お気に入りの個体を見つけるのがおすすめだ。

主にコオロギやワーム類などの昆虫を食べる肉食性で、飼育下においては生餌のほか、缶詰の昆虫や冷凍のピンクマウス、人口餌などが選択肢に含まれる。

ただし個体によっては生餌以外をまったく受け付けないこともあるため、基本は生餌中心であると考えておいたほうがよいだろう。

成体の全長は20~25cm程度と小型で、価格は大体5,000円~2万円で取引される。

アオジタトカゲ

続いてご紹介する「アオジタトカゲ」は、オーストラリアやインドネシアなど、温かく乾燥した地域に生息する大型のトカゲだ。

天敵に襲われた際には名前の由来でもある青い舌を見せて威嚇するなど少々荒い気性で知られている一方、飼育下ではおとなしく、人に慣れる点がペットとして人気である。

一説にはツチノコの正体ではないかとも囁かれる、太い胴と短い手足が特徴的だ。

アオジタトカゲには亜種が多く、ハスオビアオジタトカゲ・ヒガシアオジタトカゲなどの「オーストラリア系」と、オオアオジタトカゲ・キメラアオジタトカゲなどの「インドネシア系」の2種類に大別される。

系統によって体の色や模様、サイズなどに差があるもののいずれも雑食性で、コオロギやレッドローチなどの昆虫を中心に、冷凍のピンクマウスやヒナウズラ、そして補食としてリンゴやバナナなどの果物を与えてもよい。

専用の人工餌も市販されているため、餌の選択肢は少なくないと言えるだろう。

飼育時には、最大で全長60cmほどにもなるその大きさと、15~20年程度生きる寿命の長さがポイントになる。存在感があり触れ合うこともできる大きなトカゲとより長く一緒に暮らしたいなら、アオジタトカゲが有力な候補に挙がるはずだ。生体は1~3万円ほどで取引されている。

オニプレートトカゲ

中~大型のトカゲの中では、次にご紹介する「オニプレートトカゲ」もペットとして人気がある。

全長は平均40cm前後、最大で50cmほどにもなる大きめのトカゲで、名前のとおり、四角いプレートのような硬く平たい鱗が並んだ見た目から無骨な魅力が感じられる。

元々アフリカの乾燥地帯など過酷な環境に生息していることもあり体が丈夫で、飼育しやすいことも多くの人から選ばれる理由のひとつだろう。

亜種として、西アフリカのトーゴ産が有名な「ニシオニプレートトカゲ」と、ケニアやエチオピアなど東アフリカに生息する「ヒガシオニプレートトカゲ」の2種類が存在している。

人によって好みは分かれるところだが、日本では全体的に色のメリハリが薄いヒガシオニプレートトカゲよりも、体の側面に赤いラインが入ったニシオニプレートトカゲのほうが人気は高い傾向にあるようだ。

食いつきのよい雑食性のため、コオロギやデュピアなどの昆虫をメインに、補助食としてニンジン・小松菜などの野菜やバナナなどの果物を与えるのが望ましいとされる。

慣れれば雑食トカゲ用の人工餌を食べるようになる個体も多いため、栄養バランスの調整に活用するのもよいだろう。寿命は10年ほどで、トカゲとしては平均的である。生体は5,000円~1万円前後と、比較的安価に購入が可能。

ヒナタヨロイトカゲ

一方、小型のトカゲで人気が高いのが、続いてご紹介する「ヒナタヨロイトカゲ」だ。日本国内では「ネッタイヨロイトカゲ」や「トロピカルヨロイトカゲ」などの名称でも流通している。

全身が小さいトゲ状の鱗で覆われており、まるでドラゴンのようなその見た目にファンが多い種類である。巣に隠れていることが多いおとなしい性質で、かつ成体でも10~15cm程度にしかならないため、扱いやすいのも魅力的だ。

体色は暗い黄色や灰褐色のものが多く、中には赤っぽい個体も流通している(ただし小型のヨロイトカゲは未だ分類がはっきりしておらず、これが個体差なのか別亜種なのかは詳しくわかっていない)。

主に昆虫を食べる肉食性で、飼育下においてはコオロギやレッドローチなどの昆虫をメインに、補食として小さく切った冷凍ピンクマウスや肉食トカゲ用の人口餌などを与える。

寿命は5~10年程度と、少しだけ短めだ。生体は5,000円~1万円ほどの安価で取引されることが多い。

ニシアフリカトカゲモドキ

つぶらな瞳が可愛いとして高い注目を集めている『ニシアフリカトカゲモドキ』は、カラーバリエーションが豊富で飼いやすいトカゲだ。

別名「ファットテール」と呼ばれているほど尻尾が太く、ずんぐり体型だ。やや臆病で人に懐きにくい個体なので、慣れるまでには一定の時間が必要だ。

とはいえ、愛情を注ぎ熱心に育てていけば慣れてくるため、根気強く時を待とう。臆病な性格なので、触られたりハンドリングするのは苦手としている。

平均寿命は10年ほどと長いが、飼育環境下では運動不足になりやすい傾向にあるため、平均的な寿命は7~8年ほどとされている。

ニホンカナヘビ

蛇のように細長い尻尾を持つことから「愛蛇」とも呼ばれている『ニホンカナヘビ』は、主に日本の北海道、四国、九州に生息しているトカゲだ。

鱗のひとつひとつにキールと呼ばれる筋があるため、手で触るとザラザラしている。日中に行動して昆虫やクモを捕食し、人に見つかると素早く隠れてしまう。

卵からふ化した時の大きさは全長で7~9cmほどだが、成体になると全長16~27cm位まで成長する。寿命は10年ほどと長いので、末永い相棒になるだろう。

テキサスツノトカゲ

全身がトゲトゲのツノで覆われている『テキサスツノトカゲ』は、ゴツゴツとした見た目がカッコいい奇抜な見た目が特徴的なトカゲだ。

その名の通り、全身にはウロコが鋭く変化したツノがたくさん生えている。このツノは、野生で天敵を撃退するために使われている。

その見た目とは反して、餌はアリを好んで食べるなどの昆虫食だ。平均寿命は6~8年と短く、長期飼育は困難な個体であるとされている。

ローソンアゴヒゲトカゲ

続いて紹介するのが、「小さいフトアゴ」と呼ばれることもある中型種「ローソンアゴヒゲトカゲ」だ。

これはかつて「ランキンスドラゴン」の名でも知られたアゴヒゲトカゲの一種で、はじめに紹介したフトアゴヒゲトカゲに相似する、全身の柔らかいトゲや恐竜のような見た目が魅力的な種類である。

雑食性の食性や飼い方も比較的手のかからないフトアゴヒゲトカゲと同様である一方、体長は最大でも30cm前後にしかならないため、大きすぎる爬虫類に抵抗のある人でも飼いやすい人気種だ。

食事にはフトアゴ用の人工餌を活用することもできる。

寿命もフトアゴと同じく平均的な10年前後で、長ければ15年程度生きる個体もいるとされる。生体価格は1万~3万円程度が相場だ。

ニホントカゲ

ニホントカゲは、人間の生活空間の近くで暮らしているトカゲだ。自然豊かな地域に住んでいる方は、日常的に見かけているかもしれない。

幼体は頭部から尻尾にかけて、黄色いラインが見られる。成体になるにつれて地味な色に変化していくのが特徴。また体表がツルッとしており、キレイな光沢があるのもポイントだ。

ニホントカゲは丈夫で比較的飼いやすい種類だとされるが、警戒心が強いため飼育環境には気をつけよう。できるだけ隠れ家を用意する、生き餌を与えるようにするなど、一部工夫が必要となる。

ニホントカゲの全長は15〜20cm程度で、寿命は5〜10年。ペットショップでは2,000円前後で販売されている。

エリマキトカゲ

威嚇するときに首元にある大きなエリを広げることで有名なエリマキトカゲ。普段はおとなしい性格をしているが、飼育の難易度は意外と高め。

エリマキトカゲにエリがある理由は、大きく分けて以下の3つが考えられる。エリを持っている本当の理由を知っている人はそう多くないはずだ。

  1. 相手に対して威嚇をするため
  2. メスに対して求愛行動をするため
  3. 体温調整を図るため

このエリを広げる動作がまた可愛らしい。ただし、エリマキトカゲはスキンシップが難しいため、初めてトカゲを飼育する方には少し不向きである。トカゲの生態をよく理解している人なら、すんなりと飼育できるはずだ。

なお、エリマキトカゲの寿命はおよそ10年くらいである。販売価格はペットショップによってバラつきはあるが、2万円前後で購入できる。幼体ならもう少し安価で購入できるが、体が小さいとそれに伴い体が弱くなるため、値段だけで判断しないようにしよう。

アカメカブトトカゲ

前述した通り、アカメカブトトカゲはトカゲのなかでも短命の種類に含まれる。目の周りが赤くなっているのが、アカメカブトトカゲの特徴だ。とても臆病な性格なので、人前にあまり姿を見せてくれない。

その臆病な性格が可愛らしく、見ているだけで心を癒してくれる。しかし、アカメカブトトカゲは飼育が難しいことで有名。湿度の維持・管理が非常に重要で、人間に懐くことはほとんどなく、構いすぎるとトカゲにとってストレスになってしまう。

体長は15〜20cmと小さめ。寿命は5年前後で、販売価格は7,000〜13,000円が相場である。トカゲの飼育に慣れている方は、ぜひアカメカブトトカゲを検討してみてほしい。

トゲオアガマ

トゲオアガマは、尻尾にトゲトゲのウロコがある大きめのトカゲだ。お腹は平らで丸みを帯びており、尻尾とのギャップが可愛らしい。トゲオアガマには以下のように、たくさんの種類が存在する。

  • ゲイリートゲオアガマ
  • トーマストゲオアガマ
  • エジプトトゲオアガマ
  • クジャクトゲオアガマ
  • フィルビートゲオアガマ

サイズが大きい種類だと、最大75cm程度まで成長する。トカゲのなかだと餌を与えやすく、飼育も簡単なので、初心者の方にもおすすめできる。

アカメカブトトカゲの体長は基本的に35cm程度で、寿命は約20年とそこそこ長め。ペットショップの販売価格は15,000〜30,000円が目安である。

サバンナモニター

サバンナモニターは、主にアフリカ大陸に生息するオオトカゲだ。おとなしい性格をしているため、初心者でも比較的飼いやすい。飼育方法もほかのトカゲと変わらないが、体長が大きめであることから、ケージの大きさもそれに合わせる必要がある。

サバンナモニターは90〜120cmほどの大きさになるため、180cm×90cm程度のケージを用意すれば快適に飼育できるはずだ。ただし、このサイズのケージは一般的に見つけられないため、特注か自作で用意しなければならない。

ペットショップでのサバンナモニターの販売価格は6,000〜10,000円が相場ではあるが、ケージ代を含めるとさらに高額になることを覚えておこう。なお、寿命はおよそ10年だとされている。

ミズオオトカゲ

ミズオオトカゲはその名前の通り、水辺に生息するトカゲである。おとなしい性格の個体が多く、人間を襲うことはほとんどない。

サバンナモニター以上に体長が大きくなるため、飼育用のケージを用意するのが困難である。また水辺も必要になることから、ミズオオトカゲを飼育する際にはお金がかかることを知っておこう。

体長は150〜200cmと、トカゲのなかでもかなり大きめ。寿命も非常に長く、15〜25年ほど生きる。販売価格は20,000〜50,000円が相場である。

身近にいるトカゲを捕獲する3つの方法

ペットショップにいるトカゲを購入して飼うのもいいが、なかには「身近にいるトカゲを捕まえて飼育したい」という方もいるだろう。そこで本項では、トカゲを捕獲する方法を3つ紹介しよう。

そもそも日本国内で見かけるほとんどのトカゲは、ニホントカゲとニホンカナヘビだ。一部の地域を除き、ほか種類のトカゲを捕まえるのは容易ではないため、珍しい種類のトカゲを飼育したい方は素直にペットショップに足を運ぼう。

なお、トカゲは寒くなると冬眠に入り、捕獲しづらくなる。そのため、4〜11月の時期に捕獲を検討しよう。具体的な捕獲方法は以下の通りである。

手で捕まえる

原始的な方法だが、慣れている方ならこの方法がかなり有効だ。とはいえ、野生のトカゲは素早く動くため、捕まえるのは容易ではない。

トカゲは頭や胴体を覆うようにして捕まえるのがベター。素手で掴むのに抵抗がある方は、手袋をするか、虫取り網を使って捕獲しよう。なお、ニホントカゲであれば噛みつかれても毒はなく、噛む力も弱いため、あまり心配する必要はない。

トラップを使う

トカゲがいそうな場所にトラップを仕掛けて捕獲するのも一つの手。ペットボトルや筒状のガラス瓶などを用意し、おびき寄せるためのバッタや果実を入れておこう。

トラップを置く場所は、落ち葉が敷かれているところが狙い目。ただし、直射日光が当たる場所にトラップを仕掛けると、捕らえたトカゲが弱ってしまう可能性があるため控えよう。

特にテクニックを必要としない捕獲方法だが、トカゲ以外の生き物(クモやダンゴムシなど)を捕獲してしまうデメリットがある。

トカゲ釣り

もう一つの捕獲方法がトカゲ釣りだ。これは、大型のトカゲを捕獲するのに役立つ捕獲方法である。用意するアイテムは、割り箸、タコ糸、トカゲの餌の3つだけ。

割り箸を釣り竿とし、タコ糸を使ってトカゲの餌であるミミズやバッタなどを括り付けよう。トカゲ釣りの狙い目は、土手に空いたトカゲの巣穴などだ。巣穴の前に餌を置くと、トカゲがパクっと食いつくので、素早く引っ張ってケージのなかに入れよう。

初めてトカゲ釣りをする方は難しいと感じるかもしれないが、次第に慣れてくるため根気よく取り組もう。

トカゲに関する気になる疑問をQ&A形式で紹介!

ここからは、トカゲに関するちょっとした疑問をQ&A形式で紹介していく。トカゲに関する知識を深めたいという方は、ぜひ最後までご覧いただきたい。

そもそも懐くの?

結論からいうと、トカゲが犬や猫のように懐くことはない。

そもそもトカゲを始めとする爬虫類は、群れで生活する習性がない生き物だ。つまり、他の個体とコミュニケーションを取るという考えが全くないのである。

しかし、懐いているわけではないが慣れることはある。

本来であれば自分の何倍も大きな人間は避けるべき敵だが、無害であるということは覚えてくれるため、人に慣れて怖がらなくなるトカゲは多くいる。

また、餌をくれる存在という認識もしてくれるため、近づけば餌が欲しくて寄ってくることもあるだろう。その行動自体を、自分に懐いていると判断してもいいかもしれない。

頭を撫でたりしても大丈夫?

前述したようにトカゲは群れで生活する習慣がないため、基本的には人間に頭を撫でられたり触れられる行為はストレスにしかならない。

トカゲは頭を撫でると気持ちよさそうに目を閉じるが、それは目を守るための反射的な行為なので、決して犬や猫のように気持ちよくてうっとりしているわけではない。

そのため、どれだけトカゲが可愛くても基本的には触らないようにするのがベストだ。遠くから眺めて、目で見ながら可愛がるのがいいだろう。

どこで買えばいい?

トカゲは、主に下記に記載する3つの場所で買うことができる。

  • ペットショップ
  • 爬虫類専門店
  • 爬虫類イベント

ペットショップでは爬虫類コーナーを取り扱っている場合が多いため、犬や猫と並びトカゲが販売されていることも多い。

しかし、爬虫類専門店に比べれば店員さんの知識は乏しく種類も少ないため、お気に入りの個体を買いたい場合は、専門店へ行くことをおすすめしたい。

また、店舗で購入する以外にも爬虫類のブリーダーが一堂に会するようなイベントでも買うことができる。種類が多いため、珍しい個体を買うチャンスだともいえるだろう。

ヤモリとは何が違う?

ヤモリやイモリは見た目や形状がトカゲとよく似ている。しかし、見た目がよく似ているだけでそれぞれは全く異なる生き物である。

そもそもイモリは両生類なので、爬虫類であるヤモリやトカゲとは生体が大きく異なる。

ヤモリはトカゲとよく似ていて両方とも爬虫類ではあるが、「まぶた」の有無で両者は見分けることが可能だ。トカゲにはまぶたがあり、ヤモリにはまぶたがない。

また、ヤモリは壁を這いながら走り回れるが、トカゲにはそれができない。壁に張り付いているトカゲらしき生き物を見つけたら、それはヤモリだと判断していいだろう。

いつ寝てる?

基本的にトカゲは昼行性ではあるが、基本的にはほとんど寝ている。

飼育されているトカゲが俊敏に動くのは食事をする時だけで、後はゆっくりしながらジッと一ヶ所から動かず、そのまま眠るというのが日常だ。

基本的な睡眠時間は1日10時間から18時間といわれており、寝ている姿も飼い主からすれば愛おしいものなので、どれだけ寝ていても愛せるのがトカゲの魅力だ。

また、なかには立ったまま眠るトカゲもいるため、面白い寝姿が可愛く、飽きずに眺められてしまうという魅力もある。

鳴くことはある?

ほとんどのトカゲは声を持たないため、飼育中に鳴くことはないだろう。

しかし、威嚇の際に空気を吐き出して音が出ることはあるため、全くの無音かといわれればそうではない。とはいえ、日本のトカゲは声を発する器官がないので鳴くことはない。

ちなみに、ヤモリの中にはカエルのような声を発する個体が存在している。トカゲは鳴くと勘違いしている方は、ヤモリと混同している可能性が高い。

まとめ

トカゲは非常に魅力的かつ、初心者にも飼いやすいペットだ。

だがその反面、餌に生きた昆虫を与える必要があるなど、知らずに飼い始めてしまうと思わぬところで困りごとが出てくる恐れのある生き物でもある。特徴や注意点を知り、万全の状態で自宅へ迎えてほしい。

また、マンションや一人暮らしでも飼いやすいその他のペットについては、以下の記事も参考になるだろう。

飼いやすいペットとは? マンションや一人暮らしにおすすめの小動物を調査

本記事で紹介した内容が、長い時を共に過ごすパートナー選びの参考になれば幸いだ。

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