100410みんなの憧れだったアメリカンダイナー「懐かしのシーサイドドライブイン」|美ら島の文化

みんなの憧れだったアメリカンダイナー「懐かしのシーサイドドライブイン」|美ら島の文化

男の隠れ家編集部
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■アメリカ発、恩納村経由のウチナー・アメリカン

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

夜の帳が落ち、艶やかなネオンサインが輝き始める。ひっきりなしに出入りする車のヘッドライト。映画好きなら思わず「ロック・アラウンド・ザ・クロック」を口ずさみたくなる。

1960年代初頭のカリフォルニアのドライブインレストランを起点に、一夜の青春群像を描いた『アメリカン・グラフィティ』を思わせる光景が沖縄本島の中部・恩納村にある。

沖縄本島の西海岸を南北に走る国道58号線沿いの海岸に立つ「シーサイドドライブイン」だ。米軍の軍用道路として整備が始まった国道58号線沿いに同店が誕生したのは、昭和42年(1967)のこと。

当時、冷蔵庫の製造業者として米軍基地に出入りしていた創業者が、基地内のダイナー(食堂)を参考に、レストランと24時間テイクアウトコーナーを併設した沖縄初のドライブインレストランとして開業した。

テイクアウトの客が夜遅くまで訪れる。
窓の外には店名の通り海が広がる。

同店のメニューのほとんどは創業当時からのものだというが、その「チャンプルー(ごちゃ混ぜ)」感が面白い。

アメリカンダイナーらしいステーキやハンバーグに加え、牛肉、ピーマン、タマネギなどを炒めたオリジナル料理「チャップステーキ」、「フライライス」(やきめし)といった不思議な名付けの料理、果てはうなぎ丼、カツ丼までを供する。

「シーサイドドライブイン」は、アメリカ文化を巧みに消化した「ウチナー・アメリカン」の先駆けともいえ、創業から半世紀を超え、3代にわたって通う客もいる。

来島の折には、県民のソウルフードともいわれる名物「スープ」をテイクアウトして海辺のドライブへ出かけたい。

店長代理の佐藤さん。

■60年代の沖縄懐かしの風景

創業間もない頃。駐車場にはアメ車が見える。

■創業当時と変わらないメニュー

ステーキに付く「スープ」は単品でもテイクアウトの人気メニュー。「シーサイドサンド」とともに味わいたい。

sandwich

steak

fried rise

シーサイドドライブイン
沖縄県恩納村仲泊885
TEL:098-964-2272
営業時間:24時間
定休日:水曜

文/田端広英 撮影/渡部健五、青塚博太

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