63974西武園ゆうえんち「夕日の丘商店街」ってどんなとこ? 熱気を感じる昭和レトロな世界

西武園ゆうえんち「夕日の丘商店街」ってどんなとこ? 熱気を感じる昭和レトロな世界

男の隠れ家編集部
編集部

「心あたたまる幸福感に包まれる世界」をコンセプトにリニューアルした西武園ゆうえんち。「男の隠れ家」では、今だからこそ昭和レトロの世界感に浸れる西武園ゆうえんちの魅力を紹介したい。

懐かしの商店街で巻き起こる予測不能な楽しみの数々

路面電車が置かれている正面入口。ここでチケットや西武園通貨を購入して中に入る。

西武新宿駅から電車に揺られることおよそ50分弱。さっそく出迎えてくれた懐かしの路面電車の姿に早くもときめきを覚える。

そしてその期待感は、ゲートをくぐって目の前に現れた「夕日の丘商店街」によって、現実のものへと変わっていった。時間軸と気分は一気に昭和の時代へ。同時に自らの幼き日の思い出が蘇ってくる。

「へい、らっしゃい! おっと、今日はアジが旨いよ!」。元気のいい鮮魚店の大将の呼び込み、軽快なポン菓子づくりの音、八百屋の店先ではバナナの叩き売りの口上が響いている。

かと思えば、駐在さんが泥棒を追いかけて走っていったり、なにやら人が集まっている先からは、賑やかなブギウギのリズムが聞こえてくる……。毎日がお祭り気分のような昭和の熱気!

突如として始まるライブパフォーマンスは予測不能で、それに巻き込まれるのがこの商店街の大きな楽しみの一つなのだ。

そんな商店街には、先出の魚屋の「魚勝」、「青果 八百八」、「駄菓子 夢見堂」、「萬屋雑貨店」などのほか、電気屋、理髪店、写真館、レコード店などがずらりと並び、通りの正面奥には銭湯の「朝日湯」の建物も見えている。

もちろん、食堂や喫茶店もあり、昭和グルメも充実。「喫茶ビクトリヤ」では、スパゲッティ・ナポレターナやクリイムソーダ、ゼリイポンチなどが人気で、白いエプロン姿が似合う女給さんがサーブしてくれるのも嬉しい。

「食堂 助六屋」のライスオムレツ(90園)

一方、銭湯近くに店を構える「食堂 助六屋」では、ライスオムレツを注文。チキンライスと卵のハーモニーがたまらない懐かしの味! きらきらと輝く色調の夢のソーダもライスオムレツも、幸せ感いっぱいの不滅のメニューだ。

ほかにも肉屋ではクロケット(コロッケ)、魚屋の店先ではイカ焼きなども販売しており、食べ歩きの楽しみはつきない。

食事も買い物も西武園ゆうえんち内で通用する当時のお金を再現した「西武園通貨」を利用する(自動販売機など一部を除く)。

お小遣いを手にした時のわくわく感が呼び起こされ、これも昭和体験の一つだという。10園札と100園札があり、300園は3600円分に相当。チケット売り場や夕日丘郵便局などで両替しておこう。

心あたたまる昭和レトロの世界観に満ちあふれた「夕日の丘商店街」。実際にこんな町に暮らした経験がなくても、もともとの潜在意識、日本人のDNAがそうさせるのか、見回せば平成生まれの若者たちも多く、この時代を思い思いに楽しんでいる姿も印象的だ。

西武園ゆうえんちでは、さらに昭和の香りを秘めたアトラクションも見逃すことができない。それは夕日の丘の住人が商店街を飛び出し、遊園地エリアで繰り広げる漫談ライドだ。

回転空中ブランコ、バイキング、オクトパス・アドベンチャーなどでスリルと笑いの波状効果として乗車中に漫談を披露。懐かしさに抱腹絶倒のスパイスを加えた人気アトラクションだ。

ほかにも、ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦や手塚治虫の世界を堪能できるレッツゴー!レオランドなど、自然たっぷりの広大な敷地の中での楽しみは多種多彩。まさに娯楽の殿堂で、一日中、熱気と活気の世界に浸ることができるのだ。

西武園ゆうえんち
埼玉県所沢市山口2964
TEL:04-2929-5354
チケット料金:大人4400円
営業時間:10:00-17:00(時期により異なる)
アクセス:西武鉄道山口線「西武園ゆうえんち駅」よりすぐ
https://www.seibu-leisure.co.jp/amusementpark/index.html

TM & © TOHO CO., LTD. ©TEZUKA PRODUCTIONS
文/高地 梓

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