59236プログラミングは独学では無理?基本の勉強法とスクールとの違い

プログラミングは独学では無理?基本の勉強法とスクールとの違い

男の隠れ家編集部
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著しいテクノロジーの発展に伴い、プログラマーの需要は急速に高まっている。さらに近年では、新型コロナウイルスの感染拡大により、新しい働き方としてテレワークが定着したので、自宅で仕事ができるプログラマーを転職先の候補として考えている人も少なくない。

そこで本記事では、プログラミングを基礎から独学で勉強したい人におすすめの方法を紹介していく。独学であれば仕事をしている人でも合間の時間で行うことができ、誰かに教わるよりも格段に費用を抑えることができるので経済的だ。

プログラミングを独学で勉強する方法を知りたい人は、ぜひ最後までご覧いただきたい。

プログラミングを独学で習得することは可能

プログラミングに興味はあるけど、初心者だから独学では勉強できないだろうと二の足を踏んでいる人は少なくないはずだ。

結論からいうと、初心者でも独学でプログラミングを基礎から習得することは可能だ。しかし、複数人で勉強を進める学校や、誰かに教えてもらうスクールよりも難易度は高い。自分が定める目標により変わるが、たとえばプログラミングを覚えて転職したいと考えているのであれば、即戦力になれる位までには技術を習得しなければいけない。

初心者の基礎の段階から、企業の即戦力になるまでプログラミングの技術を独学で学ぶのは、手間と努力を惜しまないという忍耐力が必要になる。プログラミングを独学で学びたいと考えているのであれば、しっかりと効率的な勉強方法と進め方を把握しておかなければ、初心者は何から始めればいいかもわからないだろう。

ここまで少々厳しいことを伝えてきたが、とはいえ、プログラミングが初心者でも独学で習得できることは間違いない。何をどのように進めればいいのかを把握していることが重要だ。

独学で勉強する前に押さえておくべき3ポイント

ここからは、具体的なプログラミングの勉強を進める前の事前準備と考えておくべきポイントを詳しく紹介していく。独学で習得したいと考えている人は、まずはここから始めていこう。

目標を決める

まずは、プログラミングの独学を通して何を成したいのかという目標を決めていく。

人間は、何の光もない道を真っ直ぐに歩くことはできない。より具体的かつ詳細な目標を最初に掲げておくことで、努力を続けることができるのだ。もちろん人によりさまざまではあるが、具体的には以下のような目標を設定してみよう。

  • 自分でアプリを作れるようになりたい
  • 即戦力になれる技術を習得して転職を考えている
  • ゲーム開発会社に入るための勉強を進めたい

就職や転職を希望しているのであれば、まずは自分が進みたい会社の種類を決めよう。

一口にプログラミングといっても、ゲーム開発・アプリ開発・サイト制作・保守・システム開発など種類はさまざま。もちろん、種類別で勉強すべき内容も変わってくる。つまり、まずは自分が進みたい道を明確にしたうえで、プログラミングの何を勉強すればいいのかを決めなければいけない。そのためには、明確な目標を選定する必要がある。

学ぶべきプログラミング言語を決める

明確な目標を定めた後は、勉強しなければいけないプログラミング言語を決める必要がある。

とりあえず学びたいと考えている人は「C言語」の選定をおすすめするが、それでは特定の分野に特化した企業が欲しいプログラマーになることはできない。そのため、まずは自分が目指す道を明確にしたうえで、役立つプログラミング言語を選択できるようにしよう

プログラミング言語の選定は自分の将来を大きく左右するといっても過言ではないため、ここは慎重な選択が求められる場面だ。そのうえで、今からプログラミングを学ぶ人におすすめの言語は以下の通りとなる。

  • Python⇒2021年で最もよく使われているプログラミング言語の3位。近年、特に世界的な注目を集めており、AI開発やアプリ開発に使われている。
  • JavaScript⇒プログラミング言語で学ぶべき定番といわれている。WebサイトやWebアプリの開発で頻繁に使われているため汎用性が高い。
  • Ruby⇒Twitterで使われているプログラミング言語として有名。他の言語に比べて難易度が低く、Web開発の現場で頻繁に採用されている。

各企業により採用しているプログラミング言語が違うので一概には断言できないが、Web制作では「JavaScript」や「HTML」、アプリ開発では「Swift」や「Java」が代表的なので、これらを押さえておけば、多くの企業で即戦力として活躍できる。

プログラミング言語の選定は非常に重要なフェーズなので、簡単そうなものを適当に選ぶのではなく、自分が進むべき道に必要な言語を慎重に選択しよう。

適切な学習環境を作る

効率的なプログラミングを独学で進めるためには、適切な学習環境が不可欠だ。これはプログラミングに限った話ではないが、何かを習得するために勉強をするのであれば、まずは集中できる環境が必須となる。

プログラミングを独学で進める場合は、最低でも以下の準備が必要だ。

  • パソコン(Mac)
  • インターネット環境

自宅にパソコンとネット環境さえあれば、プログラミングは独学で進めることが可能である。

よく比較されるのがWindowsとMacだが、プログラミングを効率的に独学で進めたいのであれば断然Macをおすすめしたい。その理由は、Macであれば初心者でも直感的な操作が可能であり、Apple製品に向けたアプリの開発が快適に進められるからだ。

また、Macを使えば仮想環境として「Boot Camp」をインストールすれば、Windowsの利用環境を確認することができる。対して、WindowsではMacの仮想環境は実現できない。スペックは高ければ高い程に越したことはないが、独学で学ぶだけならそこまでハイスペックなパソコンを用意する必要はない。

しかし、本気でプログラマーとして生きていきたいと考えているのであれば、パソコンは何よりも重要な相棒となる。そのため、ここにお金を費やすのは決して無駄ではない。

プログラミングを独学で勉強したい人におすすめの方法3選

プログラミングをスクールに通わず独学で学びたい人には、3つの方法をおすすめしたい。

  • Webサイト・アプリ
  • 動画

情報社会の現在は、独学でもさまざまな媒体を通して基礎からプログラミングの勉強ができる。以下の項目では、それぞれの勉強法を詳しく紹介していこう。

何から手を付けたらいいかわからず悩んでいる人は、学習の始め方のひとつとして、プログラミングに関する専門的な知識がまとめられている本で勉強してほしい。プログラミングに関する本は多様な種類が発売されており、入門編、基礎編、上級編、言語別、スキルアップ編と細かく分類されているため、初心者から上級者まで多くの人が活用できる。

パソコンを触ったことがない人でも、漫画で学べるプログラミングの基礎講座のような本も発売されているため、自分のフェーズに合わせて最適な本を選びたい。最初は入門編から進め、少しずつ難易度を上げていくようにするのがおすすめ。何もわからない段階でプログラミング言語の本を購入しても理解できないため、少しずつ上げていこう。

本は高くても数千円で購入することができ、仕事の合間などに読み進めることができるため自分のペースでスケジュールを立てられるはずだ。

以下の記事では、独学におすすめのプログラミング教本をレベル・言語別に紹介している。新しく本を購入しようと考えている人は、ぜひ参考にしてほしい。

Webサイト・アプリ

Webサイトやアプリでも、プログラミングを独学で勉強することができる。

とくに最近はアプリが主流となっており、隙間時間で自分のレベルに合わせてプログラミングの勉強を進められる商品がさまざまリリースされている。ダウンロードは基本的には無料だが、本格的に勉強を進める場合は有料となる場合があるものの、プログラミングスクールに通うよりは間違いなく安価である。

前述した本による独学では完全に自分主導で勉強を進めなければいけなくなるが、Webサイトやアプリを通せば、次に何をすればいいのかという指標を提示してくれるので快適だ。もちろん、勉強を進めていく順序やダウンロードすべきアプリの選択は自分自身で慎重に考えなければいけない部分だが、自分だけで勉強をするのが苦手な人はアプリをおすすめしたい。

動画

最近は、YouTubeで配信されている無料の動画でもプログラミングの勉強ができる。

プログラミングスキルを身に付けるためには、とにかく自分の手を動かしてコードを作り上げていく経験が重要となる。そのためには、書籍に書かれているテキストで見るよりも、動画で配信されているコードを真似てみる方が快適なのだ。

動画の中にはプログラミングの講義風景、初心者におすすめの言語の選び方、勉強の進め方などを解説している動画が無数に投稿されている。本を読むよりも動画で見た方がわかりやすいという人は、最初からYouTubeの動画をチェックする方が楽だろう。自分のスキルを上げられるキーワードで、ぜひ検索してほしい。

プログラミングを独学で勉強するための5ステップ

プログラミングを独学で勉強する方法を把握できたところで、ここからは最終目標に向けた独学のロードマップを5つのステップにわけて紹介していく。どのように独学を進めていけばいいか分からない人は、以下の流れを参考にしてほしい。

ステップ1:事前準備

上記でも説明した通り、ステップ1では「事前準備」を進めていく。最終的な目標は何か、そのために学ぶべきプログラミング言語は何か、適切な学習環境は作られているかどうかを確認し、独学で勉強を進める準備を整えよう

ステップ2:独学で勉強を進める

ステップ2では、上記で説明した3つの勉強方法を活用しながら独学を進めていくフェーズだ。より効率的に独学を進めたいと考えている人は、以下のポイントを必ず押さえてほしい。

  • 無理に暗記しない
  • 必ず疑問を解消しながら先へ進む
  • 勉強する習慣をつける

プログラマーは何も見ずにスラスラとコードを書きあげているイメージがあるが、実際にそれができるのは一部の上級者だけ。ほとんどのプログラマーは、わからない箇所があれば検索エンジンで調べて書いているため、無理してすべてのコードを覚える必要はあまりない。

また、勉強した最初はなぜエラーが起きるのかわからないケースが多いため、必ずその疑問を解消できる環境を作っておくことをおすすめしたい。もちろん自分でエラーを解決するための試行錯誤は重要だが、人に聞いたり自分で調べてサクサク解決して先に進むのも大切だ。

さらに、最も重要なのが「毎日勉強する習慣をつける」という点だ。

プログラミングの独学において最も非効率な勉強方法は、1日にまとめて勉強を詰め込むというもの。プログラミングは実際にコードを書きながら進めていく作業なので、少しでもいいから毎日コードを書いている方が頭に入りやすく効率がいいのだ。

ステップ3:既存のWEBサイトを模写する

最低限のスキルが身に付いたら、次は既存のWebサイトを模写するフェーズへと進める。新しく作るのではなく模写をする理由は、実際に実務に近い環境で経験を積むことで、コーティングの流れや設定方法を確認できるなどのさまざまなメリットがあるからだ。

プログラミングは基本的な仕組みを覚えた後は、それをどのように組み合わせて処理をするのかを理解しなければいけない。まだこの時点では、1からWebサイトを作るには経験が足りないため、まずは模写をして自分が作ったものと完成品がどう変わるのかを見比べてほしい。

ステップ4:ポートフォリオの作成

Webサイトの模写で経験を積んだ後は、自身のプログラミングスキルを証明するためのポートフォリオを作成してほしい。

ポートフォリオは自分の実力を証明するための作品であり、転職を目指している人は転職の際に必須であるケースも少なくない。企画立案から設計、コーディングにテストまですべてを自身の力のみで作らなければいけないが、自身のスキルを証明するためには必須だ。

ただ適当に自身が使えるスキルのみを使って作るのではなく、作品に明確な意図が込められているかを重視してほしい。利用者を想定して作れば、今まで勉強してこなかった新しいスキルを習得できる良い機会にもなるだろう。

ステップ5:自分が進むべき道へ

最後は、今まで独学で勉強してきたプログラミングのスキルを活かす道へ進むフェーズだ。

転職を考えているのであれば、上記で紹介したポートフォリオは必ず用意しておこう。また、最近はどこかの企業へ就職せずとも、クラウドソーシングサイトで案件を個人で受注することもできるため、プログラマーとして生きる道は多岐に渡る。

クラウドソーシングサイトで仕事を受注していきたい人は、最初は簡単な案件からこなしていくことをおすすめしたい。プログラミングは経験が大切な仕事なので、まずは数をこなし、自分ができる仕事とスキルを増やしていこう。

独学orスクールで学習するメリット・デメリット

最後に、独学とスクールそれぞれのメリットとデメリットを紹介していく。プログラミングを独学で勉強するかスクールへ行くかで悩んでいる人は、どちらが自分に合っているかを検討したうえで、プログラミングの勉強方法を考えてほしい。

独学で勉強するメリット・デメリット

はじめに、独学でプログラミングを勉強するメリットとデメリットを紹介していく。

メリットデメリット
・とにかく費用が安い
・忍耐力をつけられる
・自分のペースで進められる
・時間や場所に縛られない
・自分で解決する力が付く
・習得するのに時間がかかる
・挫折しやすくなる
・不明点をすぐに解決できない
・転職や就活でやや不利

プログラミングを独学で学ぶメリットは、自由に自分のペースで勉強を進められて費用を抑えられる点だ。プログラミングスクールに通うためには少なくない金額を支払う必要があり、授業の時間を確保しなければいけないため自由度は低い。

また、気軽に不明点を相談できないデメリットは自分で解決する力が身に付くというメリットにも直結するため、挫折することなく続けられれば高いスキルを習得できるだろう。

しかし、すべてを自分で決めなければいけない独学は、孤独感が強くいつでも辞められる環境にあるため挫折しやすいというデメリットがある

プログラミングスクールを卒業すれば転職や就職の際にアピール材料になるが、独学ではそのメリットは得ることができない。転職を考えている人であれば、その点も大きなデメリットとして挙げることができるだろう。

スクールで勉強するメリット・デメリット

続いては、プログラミングスクールで勉強するメリットとデメリットを紹介していく。

メリットデメリット
・効率的に学ぶことができる
・不明点をすぐに解決できる
・就職や転職で有利に働く
・共に学ぶ仲間がいる
・コストが高くなる
・授業の時間を確保しなければいけない
・スクール選びを間違えられない

プログラミングスクールに通う最大のメリットは、最適なカリキュラムに沿いながら効率的にスキルを学ぶことができる点だ。初心者でも学習方法を悩むことなく、今必要な学習に集中できる。

現役のプログラマーである講師が教えてくれるため、独学とは違いすぐに不明点を解決できる点も大きな魅力のひとつ。また、共に学んでいる仲間が多くいるため、モチベーションも維持しやすいだろう。

さらに、最近のプログラミングスクールでは転職や就職をサポートしてくれるサービスがついているため、将来設計を考えた場合でも有利な点が多い。

対してデメリットとして挙げたいのは、独学に比べてコストが高くなってしまう点だ。

独学の場合は勉強方法次第では無料でもスキルを学べるが、プログラミングスクールでは決して安くない金額が必ず必要になる。最初のスクール選びを間違えてしまうと、かけたコストがすべて無駄になってしまうため、絶対に間違えられない点もデメリットとして挙げられる。

まとめ

プログラミングを独学で勉強する前の事前準備、勉強方法、勉強を進めるステップ、スクールとの違いを紹介してきたが参考になっただろうか。

結論をいうと、プログラミングを独学で学ぶかスクールで学ぶかは人それぞれだ。まずは初心者専門の本や動画などで学んでみてから、プログラミングを本格的に学んでみたいと思ったらスクールに通うという方法も良いだろう。

必ずどちらか片方を選択しなければいけないわけではないため、自分の考えや希望に合わせて最適だと思う方を選択してほしい。

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しかし、自由度が高すぎることで、挫折しやすいのも独学の特徴。特に初心者はエラーの原因を探すのにも時間がかかるため、効率よくスキルを身に付けたい人にとってはストレスを感じてしまうかもしれない。

「自分一人で学習するのは不安」という人は、プログラミングスクールの利用がおすすめ。プログラミングスクールの選び方や各スクールの特徴比較はこちらでチェック。
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