フライパン選びのポイント4つ

- 携帯性(取っ手が取り外せる、折り畳める)
- 素材の違い(アルミ・チタン・ステンレス・鉄)
- 焚き火で使用での向き不向き
- 手入れのしやすさ
キャンプで使用したいフライパンを選ぶポイントは、携帯性、素材、焚き火料理での向き不向き、メンテナンスのしやすさをチェックしておくといいだろう。
1.携帯性(取っ手が取り外せる、折り畳める)
フライパンは柄の長さ分だけ収納スペースが必要になるため、取っ手の取り外し可能なものが便利。柄が無いことで重ねて収納もできるし、そのままお皿として使うこともできるため、洗い物が減るというメリットもある。なかには取っ手が折り畳めるものもあり、コンパクトに収納できるフライパンも。

2.素材の違い(アルミ・チタン・ステンレス・鉄)
フライパンは素材によって特徴や性能が大きく異なる。大別すると、アルミ製、チタン製、ステンレス製、鉄製の4種。
ソロキャンプなど軽量さを重視するのであれば、アルミ製フライパンが便利。軽くて扱いやすく熱伝導率もいいが、少々焦げ付きやすいのが難点。また、軽量で耐久性の高いチタン製は、錆びにくく高い保温性を誇る一方で焼きムラがでやすい。
同様に耐久性の高いのがステンレス素材のフライパン。丈夫で少々雑な扱いをしても問題ない。サビにも強く、保温効果が高いのが特徴。
3.焚き火で使用の向き不向き
焚き火などでの高温調理に最も適しているのはスキレットなどの鉄製フライパンだ。熱伝導率と蓄熱性に優れ、ステーキなど厚みのある肉の旨味をぎゅっと凝縮させられる。重量があるのが難点だが、焚き火で豪快に調理できるのは魅力。
4.手入れのしやすさ
素材と合わせて、メンテナンスの有無も考えておきたい。アルミ、ステンレス、チタンは、軽量で洗いやすいが、鉄製のフライパンはたわしでゴシゴシ洗える一方で、錆止めのワックスを除去するための作業&油を馴染ませる「シーズニング」が必要になる。加えて熱々の状態から急冷却すると割れる原因になるので注意が必要だ。
どのフライパンにもメリット・デメリットがあるため、使うシーンやどんな調理がしたいのかを想定して選ぶといいだろう。
【鉄フライパン】おすすめ17選
鉄フライパンは、鉄を叩いて成形する「鍛造製法」のため、非常にタフに使えるアイテム。焚き火やガスなど、さまざまな熱源にも対応し、熱伝導や蓄熱性が高さが魅力。「ターク」などが定番人気。
一方スキレットも鉄素材だが、異なるのは製造方法で、鉄を溶かして型にはめて成形する「鋳造製法」が採用されている。
turk(ターク)/ターク クラシック フライパン|鉄フライパン
定番人気タークのクラシック フライパンは、つなぎ目のない鍛造で造られたシンプルで堅牢な一生使えるもの。18cm、20cm、22cm、24cm、26cm、28cm、32cm、36cmと、幅広いサイズ展開。使えば使うほど味が出るのも魅力。
turk(ターク)/クラシック グリルパン|鉄フライパン
ドイツの職人が1点1点ていねいにハンドメイドで作ったクラシックシリーズには、持ち手がついたクラシックグリルパンも。
turk(ターク)/プレスパン|鉄フライパン
ハンドメイドのクラシック フライパンとは異なり、こちらは機械でプレス成型し、網目模様にデザインされているのが特徴。溶接されたハンドル部分は、フック型とベント型がある。大・小の2種の深さが用意されている。
PETROMAX(ペトロマックス)/シュミーデアイゼン フライパン|鉄フライパン
ランタンでお馴染みのペトロマックス。シュミーデアイゼンは、熱した鉄を叩きながら造る鍛造製法のフライパン。表面についた網目が油や肉汁を流れやすくし、焦付きを低減。20cm、24cm、28cm、32cmのサイズ展開。
bushcraft(ブッシュクラフト)/たき火フライパン|鉄フライパン
ソロキャンパーなどにも人気の野営感漂う鉄製のフライパン。直球のネーミングの通り、焚き火でガンガン使える堅牢なフライパン。
ユニークなのは、フライパンの取っ手がないこと。キャンプ場でちょうどいいサイズの枝を探し、テーパー状になった柄の部分に差し込むだけ。
うまく入らない場合は、アウドアナイフを使ってサイズの微調整を。初回のシーズニングは不要。
bushcraft(ブッシュクラフト)/たき火フライパン深め|鉄フライパン
こちらは、同社「たき火フライパン」の形状を深くしたことで、より料理に特化したフライパン。ご飯ものなど、レシピの幅が広がること間違いなし。
LODGE(ロッジ)/スキレット
さまざまなスキレットやダッチオーブンなどをリリースしている人気のロッジ。ベーシックなスキレットは、ソロ用サイズの6.5インチからグループでも使える12インチまでと幅広く展開。専用のスキレットカバーを併用すれば蒸し焼きなども手軽にできる。
LODGE(ロッジ)/シーズンスチール スキレット
ロッジのカーボンスチールシリーズは、熱伝導率が良い3mmの鋼素材を採用。魚料理や野菜ソテーなど、短時間での高温料理におすすめ。鋳鉄より軽量なのもポイント。サイズは8インチから12インチまで。持ち手が2つ付いたタイプもある。
LODGE(ロッジ)/ラウンドグリドル
ロッジスキレットの中でも浅いタイプ。ピザやクレープなども気軽に作れる。サイズは、10 1 /2インチ(26cm)、8-3 /8インチ(20.2cm)などがある。
UNIFRAME(ユニフレーム)/ちびパン|鉄フライパン
ソロキャンプにも使えるコンパクトなミニフライパン。赤サビを防止する黒皮鉄板素材。専用のふた「ちびパン リッド」は別売り。
UNIFRAME(ユニフレーム)/スキレット 10インチ
同社のダッチオーブンにも採用されているサビづらい黒皮鉄板を採用したスキレット。最初こそシーズニングが必要だが、その後は洗って乾かしたあとに油を塗るだけでOK。簡単なメンテナンスだけに、キャンプではもちろん、自宅でもガンガン使いたい。
パール金属/スプラウト 鉄鋳物製スキレット
鉄鋳物のスキレット。ガスやIH、オーブンでの利用も可能なので、自宅でもおいしいスキレット料理ができる。サイズは13cm、16cm、20cmを展開。ほか角型タイプもある。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)/スキレット
リーズナブルなギアを多数展開するキャプテンスタッグのスキレット。スキレットカバーと合わせて使えばより料理の幅も広がる。サイズは、10cm、13cm、18cm、20cm、25cm。持ち手が2つついたオーバルタイプのスキレットもある。持ち手カバー「スキレット レザーハンドルカバー」オプションも。
Coleman(コールマン)/クラシックアイアンスキレット
蒸し料理などに便利に使えるふたがセットになった鋳鉄スキレット。面倒なシーズニング不要で手軽に使える。LPガスでの使用ができないので注意が必要だ。
ニトリ/スキレット鍋
「ニトスキ」の相性で人気のニトリのスキレット。15cm(6インチ)が499円という驚きの低価格。ふたがセットになったものもある。
PETROMAX(ペトロマックス)/ファイアースキレット 1ハンドル
高品質の鋳鉄スキレット。大型サイズなのでファミリーキャンパーにおすすめ。fp20t、fp25t、fp30t、fp35t、fp40tの5サイズ展開。
PETROMAX(ペトロマックス)/ローフパン k8
ユニークな箱型のスキレット。裏面の波状加工が余分な油を削ぎ落としてくれる。34 × 24 × 14.5㎝と大型サイズ。
【取っ手が取れるフライパン】おすすめ7選
キャンプで使うフライパンを収納する際に、どうしてもかさばるのが取っ手部分だろう。そこで注目したいのが取っ手が取れるフライパン。コンパクトに収納でき、ほかのキッチンツールとスタッキングができたりなど、メリットは大きい。
COCOpan(ココパン)/ココパンベーシック|鉄フライパン
「株式会社ここ」と国内フライパンメーカー「リバーライト社」のコラボで誕生した人気の鉄フライパン。持ち手がオプションになっており、さまざまなシチュエーションで便利に使える。16〜18cmの7サイズと豊富なサイズバリエーションも魅力だ。
COCOpan(ココパン)/モーニング|鉄フライパン
ココパンベーシックより浅い鉄フライパン。サイズは、21cm、23cm、26cmをそろえる。ベーシック同様に、オール熱源に対応しているため、自宅からアウトドアでの使用まで便利に使える。
COCOpan(ココパン)/グリドル(調理用鉄板・兼焚火台)
フライパンではないが、キャンプにぴったりのココパンの鉄板を紹介。直径30cm、厚み3.2mmの祭りプレート。ペグで支えられるように7つの穴が開いているのもポイント。ペグで自立させたり、吊り下げたり、アイデア次第で便利に使える優れもの。
藤田金属/FRYING PAN JIU(フライパン「ジュウ」)
作るのも食べるのもこれ1台でOK。まるでお皿のようなシンプルな形状の鉄フライパン。脱着式のスライドハンドルが秀逸! キャンプはもちろん自宅でも使える便利な一品で、お皿としても使えるオシャレさも。
SOTO(ソト)/GORA フライパン
焚き火でも使える鉄製のフライパン。取手(リフター)が別売りで、GORAシリーズのキッチンツールとスタッキングできるのもうれしい。16cmと22cmの2サイズを展開。
Esbit(エスビット)/アルミフライパン
アルミ素材で149gと軽量なフライパン。ハードアルマイト加工と底にデザインされた溝が燃焼効率をアップ。内側には焦付き防止処理が施されている。別売りの取っ手(グリッパー)と合わせて使いたい。
LOGOS(ロゴス)/取っ手が取れるスキレット
その名のとおり脱着できる取っ手が付属したフライパン。取っ手は、両サイドどちらにも付けられて便利。底面には、焦付き防止のドット加工が施されている。
【ソロ用コンパクトフライパン】おすすめ5選
ソロキャンプにもピッタリなコンパクトなフライパン。バックパックスタイルのキャンプなどにも便利で、かさばらず限られたスペースを圧迫しない。軽量製を重視するならチタンやアルミ素材がおすすめ。
MSR(エムエスアール)/アルパイン フライパン
ステンレス素材のフライパン。ハンドルが取り外せるので、スタッキングができたりと、コンパクト収納が可能だ。
UNIFRAME(ユニフレーム)/山フライパン 17cm|アルミフライパン
フッ素加工が施されたアルミニウム素材で、焦付きづらく手入れが簡単。サイズは17cmで約170gと軽量なのもポイント。持ち手が収納でき持ち運びにも便利。収納ケース付き。深型タイプもあり、調理するもので使い分けたい。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)/たためるミニパン|アルミフライパン
その名のとおり、持ち手が折り畳めるタイプのアルミ製のフライパン。こびりつき防止のフッ素樹脂加工が施され、手入れも簡単。
EVERNEW(エバニュー)/チタンフライパン
わずか155gでチタン素材のフライパン。熱くなりづらいシリコン素材が付いた取っ手は、折り畳みが可能で、同社チタンクッカー5やクッカーセットとスタッキングが可能。
フライパンでおいしいキャンプ料理を!
気に入ったフライパンで作るキャンプ飯は、いつもの数倍おいしいはずだ。面倒だと思っていた手入れが次第に楽しくなることもあるかもしれない。
▼キャンプ時間が楽しくなるアウトドアテーブルをチェック!
▼キャンプ飯と一緒に楽しみたいおいしいコーヒーとは?
▼フライパンに合う焚き火台は?
焚き火台にフライパンをセットしてうまいキャンプ飯を味わおう。
焚き火台は、丈夫で扱いやすいステンレス製や、無骨な雰囲気が独特の鉄製、軽さが魅力のチタン製など、多彩な素材の焚き火台がラインナップ。サイズも豊富で、ソロキャンパーにピッタリの小型サイズからファミリーに便利な大型サイズまで揃っている。
調理もしやすく多機能なモデルが多い焚き火台には、デザインにもこだわったものも多数展開されているので、自身の優先したい条件を踏まえて最適な焚き火台を選んでほしい。
▼鍋・クッカーも揃えたい!
▼キャンプコンロの種類や選び方&おすすめカセットコンロ・シングルバーナー・ツインバーナー
- 使ったあとのフライパンはどうするの?
- キャンプ場の炊事棟で洗ったり、キッチンペーパーなどで軽く拭き取って持ち帰り、自宅で洗うなど、さまざま。スキレットは、すぐにサビが発生してしまうため、早めに洗って油を塗っておくのがベター。
- フライパンはいくつ必要?
- 調理したい料理や人数によっても異なる。ソロでは1つでも十分だが、グループキャンプなど同時に調理したい場合は複数あると便利。