夏本番になると、無視できないのが熱中症だ。毎日こうも暑いと、頭痛や全身のだるさを経験している人も多いのではないだろうか。
そこで本記事では、熱中症を回避するコツやポイントを紹介する。熱中症のメカニズムや豆知識も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
■熱中症予防にはエアコンの活用が有効
熱中症を回避するには、エアコンの使用が欠かせない。かつては夕方になれば涼しくなり、エアコンなしでも過ごせる時代がたしかにあった。
しかし、地球温暖化によって夏の平均気温は上昇し続けており、日中はもちろん夜や早朝でも厳しい暑さに襲われるようになった。
熱中症の約半数は屋内で発生している
熱中症といえば屋外で起こるイメージが強いが、じつは熱中症の約半数は屋内で起こっている。とくに浴室やトイレなどの熱がこもりやすい場所や、2階以上の日当たりが良い部屋は注意が必要だ。
巣ごもり明け熱中症に注意
コロナ禍で外出自粛が叫ばれ、リモートワークの導入や休校などによって長期間自宅で過ごしていた人も多いだろう。その結果、暑さに対して極端に弱くなってしまい、巣ごもり明け熱中症にかかる人が急増している。
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■そもそも熱中症のメカニズムとは?
ここで熱中症のメカニズムについて軽く触れておこう。そもそも熱中症とは、高温多湿の環境で大量に汗をかき、脱水症状を引き起こしている状態を指す。
高温多湿の環境で運動を続けると、体内の血液の流れが悪くなり、体温を調節する機能が上手く働かなくなってしまう。そのうちに体はどんどん熱くなり、体の水分や塩分が減少して脳を含むさまざまな臓器が機能しにくくなるのだ。
■熱中症対策は体の外側&内側から
近年、熱中症対策としてさまざまな冷却グッズが販売されているが、熱中症は体の外側だけでなく内側からも対策すべきである。以下に熱中症対策グッズをまとめたので、フル活用して夏を乗りきってほしい。
【体の外側ケア】
- ネッククーラー
- 冷感タオル
- 涼感衣料
- ファン付き作業服
- 冷却パック
- 冷却スプレー(ジェル)
【体の内側ケア】
- 経口補水液
- スポーツドリンク
- 塩飴(塩タブレット)
- 熱中症対策ゼリー
なお、熱中症対策として水分補給を行う場合は、継続的に少しずつ飲む「点滴飲み」が効果的だ。また、アルコールやコーヒー、牛乳、お茶、清涼飲料水などは熱中症対策に適していないので注意してほしい。
■エアコンの28℃設定は危険?
部屋を冷やしすぎるのも良くないだろうと考え、エアコンの温度を28℃に設定している人もいるのではないだろうか。しかし、エアコンの設定温度を28℃にしていると熱中症にかかる恐れがある。
環境省の言う28℃設定とは、「室温を28℃にする」という意味であり、エアコンの設定温度を指しているのではない。設定温度を下げても部屋が暑いときは、サーキュレーターを使用したり、カーテンを閉めたり工夫してほしい。
エアコンが冷えない意外な原因とは?
設定温度を下げてもエアコンが効いていないような気がする、という経験はないだろうか。そういう場合はエアコン本体ではなく、室外機に原因が隠れている可能性がある。
例えば、室外機の周りに物を置いていると空気の流れが悪くなり、エアコンの効きが悪くなることがある。また、室外機に直射日光が当たっていると冷房機能が低下してしまうので注意が必要だ。
エアコンが冷えないと感じたときは、室外機の周りに置いている物を片付けたり、室外機に日除けシートを被せたりしてみてほしい。
■【熱中症対策に関する豆知識】湯船に浸かって汗をかける体をつくるべし
熱中症対策にはさまざまな方法があるが、その中でも今日から始められる方法を一つ紹介しておきたい。その方法とは、湯船に浸かって汗をかくことである。
具体的には、38~39℃のお湯を張った湯船に10~15分ほど入浴する。これだけで暑さに慣れ、汗をかける体づくりができるのだ。なお、入浴の前後の水分補給も忘れずに行ってほしい。
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■少しの工夫で熱中症を回避しよう!
熱中症は日々の行動と、少しの工夫で予防できる可能性がある。なお、万が一自身や周囲の人に熱中症の症状が見られた場合は、ただちに医療機関を受診しよう。
今回は熱中症対策について紹介したが、今後も「男の隠れ家デジタル」らしい切り口で情報を紹介していきたいと思う。ぜひ今後の情報にも期待してほしい。
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