82899雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。7つの窓から精密時計を立体的に味わう「SEVEN WINDOWS」

雑誌「男の隠れ家」編集部が選んだいいもの。7つの窓から精密時計を立体的に味わう「SEVEN WINDOWS」

男の隠れ家編集部
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(※その他の写真は【関連画像】を参照)

■「100年後も語られる理想の時計作りを」」

●MINASE(秋田県)× SEVEN WINDOWS

「SEVEN WINDOWS」はその名の通り、盤面を囲むケースの背面や側面など合計7つの窓が付いている。精巧に組み立てられ、正確に動き続ける時計の盤面をいろいろな角度から眺めることができる設計となっており時計好きにはたまらない。

もともとは金属の精密加工用ドリルを手がける切削工具メーカーとしてスタートした協和精工。「時計を作る工具」のメーカーが、「自分たちの思い描く時計を作りたい」と考え、平成17年(2005)、ついに職人の技を集結させた時計ブランドMINASE(ミナセ)が生まれた。

ミナセの工場は秋田県湯沢市の皆瀬にあり、ブランド名はこの地名に由来する。山形県と岩手県にほど近い山間部に位置するこの場所は、気温や湿度が低く、水がきれいという精密な時計を作るのに適した地理的環境に恵まれており、時計作りの聖地・スイスのジュウ渓谷と環境が似ている。

ミナセの時計を生み出す二つの技は鏡面研磨の下地処理技術「ザラツ研磨」と、日本の伝統工芸である寄木細工にヒントを得た「ケースインケース」という構造だ。

ザラツ研磨。

通常はケースの仕上げには布を使った「バフ」という研磨作業を行うだけだが、ミナセでは下地にザラツ研磨を行う。これは通常は回転する円盤の外周部にパーツを押し当てて削るのに対して、円盤の平面部分にパーツを押し当てて削る方法。ザラツ研磨は削った面の歪みを小さくすることができるため、クリアで美しい鏡面加工や角張った精悍なケースに仕上げることができるのだ。

切削。

また、この過程を行うには、ザラツ研磨に耐えられるよう素材を丈夫にする必要があるため、ケースに熱を入れて何度も叩いて強くする「鍛造」という工程が増える。この労を惜しまないこだわりのひと手間が、端正で丈夫な理想の時計を作る秘けつでもある。

一方、「ケースインケース」は、ケース内部にある文字盤部分までもケース状にすることで、透明なケースの上からのぞき込むと時計の内部がより立体的にみえる構造になっている。これらの洗練された技によって生まれたのが「SEVEN WINDOWS」だ。

ケースの組み立て。いずれの作業も精密さを要するため職人が行っている。

そして忘れてはならないのが、ミナセの職人たちの手技にある。優秀な工具メーカーといえども、時計の製作には職人の手作業が不可欠。ザラツ研磨の加工の加減、ムーブメントの組み立てや歪みを直す焼戻しの温度や調整の感覚などは、熟練の職人ならではのもの。ハイレベルな工具と技術の両者によって、ミナセの理想の時計は生み出されるのだ。

【商品概要】
製品名:SEVEN WINDOWS ブレスレットモデル
価 格:66万円
サイズ:横37.4×縦46.5×総厚13mm(ガラス含む)
素 材:ウインドウ/サファイアガラス、ベルト/ステンレスブレスレット

MINASE(ミナセ)
秋田県湯沢市皆瀬字上小保内3(皆瀬工場)
TEL:04-7186-6071(柏営業所)
公式HP:MINASE

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