珍しいもの好きだった織田信長にまつわる不思議な伝説をひとつ。

妙國寺の蘇鉄

戦国時代に遥か南の国から運ばれた妙國寺の大蘇鉄(ソテツ)は、とても珍しいものだった。そのため一時期、織田信長の所望で安土城に移植された。

しかしその蘇鉄が毎夜のように「堺に帰りたい」と泣いたので、信長は激怒し「切り倒せ」と命じる。蘇鉄は切り口から鮮血を流し大蛇のごとく悶絶。それに恐れをなした信長は再び妙國寺に返したと伝わる。

今にも枯れそうなまでに弱った蘇鉄は日珖上人の読経で回復したこで「蘇鉄」という名前が付けられたという。

【データ】
織田信長
天文3年(1534)~天正10年(1582)

妙國寺
大阪府堺市堺区材木町東4-1-4
アクセス:阪堺線「妙国寺前駅」下車

文/野田伊豆守 
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