「仕事や家庭のしがらみから離れ、たまには自分の時間を大切にしたい」
ふとそんな思いを抱くことがあるならひとり旅がおすすめだ。「ひとり旅」と聞くとどこか孤独や寂しさを感じ、どう楽しんでいいかわからないなんてこともあるだろう。ここではそんな人に向けた、ひとり旅の楽しみ方や醍醐味について紹介したい。

ひとり旅で孤独になることの醍醐味

「ひとり旅とは、一人で旅行に出かけること」
こう聞くとひとり旅はどこか孤独で寂しそうだと思う人もいるかもしれない。

しかし一人きりになることには重要な意味がある。さらにいうなら一人きりで「とくに何もせずにぼんやりとした時間を過ごす」ことが大切なのだ。

実は人間はぼんやりとしている時間に、脳内でこれまでの経験や記憶の整理、今後のシミュレーションなどをおこなうといわれている。こうして思考を巡らせることで頭の中にある情報が整理され、新しいアイデアが生まれてくるのだ。

たとえば寝る前の布団の中などがよい例だ。寝る前に目を閉じたとき今日起きた出来事を振り返ったり、上手くいかなかったことをもう一度思い返したりすることはないだろうか。もう寝ないといけないというときに限って、次々とアイデアや解決策が浮かんできて困ったなんて経験もあるかもしれない。

このように、何もしていない時間というのは、新しいアイデアを生み出すための重要な役割を担っているのだ。そこで思い浮かんだアイデアは、きっと今後の生活に役立つに違いない。

ひとり旅は、この何もしないという時間を作るのに最適だ。バスや車での移動中、旅先での観光中など「一人だから寂しい」のではなく「一人だからここぞとばかりにぼーっとする」ということに意義がある。

これこそが男のひとり旅の醍醐味だといっても過言ではない。繰り返される毎日から逃れるよう、思い切って日常飛び出してみるのもいいだろう。

男のひとり旅。おすすめの過ごし方

では実際にひとり旅をするなら、どのように過ごせばよいのだろうか。以下ではモデルケースとして、ひとり旅におすすめな過ごし方を紹介する。

ドライブや電車で見たことのない景色を楽しむ

まずおすすめしたいのが「景色を楽しむ」ことだ。きっと多くの人が忙しい毎日の中、家と仕事の往復で同じ景色しか見ていないことだろう。ひとり旅ではそういった日常から離れて、普段なかなか見られない景色を見るのに最適だ。

車を飛ばして絶景巡りをするのはもちろん、知らない土地でのんびり過ごすのもいい。時間に余裕があるなら、国内だけでなく海外に行ってみるのもいいだろう。

一人だからこそ、気の向くまま好きな場所に足を運ぶことができる。自分のことなど誰も知らない土地で、いつもの自分から解放されありのままの姿で振る舞い、心動かされる景色に陶酔してみよう。そうすれば、きっと今までよりもっと広い視野を持つことができるはずだ。

現地ならでは食を楽しむ

何か目的のあるひとり旅がしたいなら、ご当地グルメの食べ歩き旅行、なんて計画も乙なものだ。北海道から沖縄まで、日本全国にはその土地に根付いたご当地グルメがたくさんある。

北海道なら魚介類全般がおいしく、栃木県なら宇都宮餃子、岐阜県は飛騨牛、京都府ならおばんざいといったように、その地域ならではの料理が豊富にある。これらはメジャーな部類だが、さらに現地の人しか知らないようなニッチな食もまだまだあるのだ。

いまではネットを通じて簡単に取り寄せることもできてしまうが、やはりご当地グルメはその地域の雰囲気を味わいながら食べ歩きをするのが一番。ひとり旅ならとりわけガイドブックに載っているような有名店でなくとも、気になったお店にふらっと立ち寄れるのも魅力だ。

またラーメンなんかは地域ごとにそれぞれ特徴があり、一口にラーメンといってもそれぞれの特性が色濃く出た独特の味わいが楽しめる。ラーメン好きなら全国各地のラーメンを制覇する旅、という名目だけでも心惹かれるものではないだろうか。おいしいものを探しに遠出してみる。それも立派なひとり旅なのだ。

温泉で仕事の疲れを癒す

日常から離れてリラックスしたいなら、温泉旅行もおすすめだ。一口に温泉といっても、全国津々浦々あらゆる温泉がある。客室に露天風呂がついた高級宿はもちろん、秘湯と呼ばれるような奥地にある自然豊かな温泉、賑やかな露店が広がる温泉街など、どこに行くかはあなた次第。砂風呂や冷泉など、めずらしい温泉に足を運んでみるのもいいかもしれない。

広い湯船にゆっくりと浸かれば、心も身体も癒やされる。そうすればまた明日から頑張ろうという前向きな気持ちが生まれてくるだろう。

旅先の大衆居酒屋へ

ひとり旅の醍醐味といえば、現地に住んでいる人との交流も挙げられる。一期一会の出会いを求めるなら、気軽に一人でも入れる大衆居酒屋がうってつけだ。一人なら気さくに話しかけてくれる人も多いことだろう。

大衆居酒屋でお酒とアテでちびちびやりながら地元客と会話を楽しむ。すると地元民ならではの知る人ぞ知る穴場の情報が入手できたり、思わぬところで交友関係が広がったりもする。

ひとり旅といってもずっと一人でいる必要はない。寂しさを感じたり誰かとしゃべりたくなったりしたときには、ぜひ大衆居酒屋へ足を運んでみよう。旅先での交流も新たなスパイスを与えてくれるのだ。

ひとり旅をより楽しむためのアイデア

次はひとり旅をさらに充実させるためのヒントを紹介したい。ひとり旅の楽しみ方がいまいちピンとこないという人は、ぜひ参考にしてみてほしい。

趣味と旅のテーマをつなげる

とくに目的もなくふらっと飛び出してみるのもひとり旅の醍醐味だが、自分の趣味と旅の目的とを一致させればより旅を楽しめることだろう。
たとえば趣味がカメラなら、絶景を巡る旅がおすすめだ。フォトジェニックなスポットで、心ゆくまで写真撮影に明け暮れよう。

鉄道が好きなら目的地を設定せず、好きなだけ電車に乗って夢中になるのもいいかもしれない。もちろん博物館などに足を運んで模型を眺めるのもいいだろう。

日本酒好きなら、酒蔵巡りもおすすめだ。酒蔵見学ではお酒ができるまでの工程が見られるほか、試飲コーナーもあるのでいろいろなお酒を飲み比べてみることができる。また酒蔵にしか置いていない限定酒を手に入れることもできるので、足を運ぶ価値は大いにあるだろう。

また歴史やパワースポットに興味があるならば、寺巡りもおさえておきたい。とくに四国にある88箇所のお寺を巡る「歩き遍路」なら、自然に触れながらお参りもできる。すべてを一度に回ろうとすると何十日もかかるため、3~4日程度のお遍路を何度か繰り返すといいだろう。

このように普段から自分が趣味にしていることと、旅の目的とを合わせてみることで、途端にひとり旅が生き生きとしたものになる。自分の好きなことを存分に楽しむという気持ちで、旅の計画を立ててみてはいかがだろうか。

ひとり旅の旅行ツアーに参加するのもあり

自分だけではひとり旅の計画がなかなか進まないなら、ツアーに参加するのもひとつの手だ。近年各旅行会社からひとり旅用のツアープランが豊富に提供されている。ひとり旅のツアーとは一人参加限定のツアーのこと。参加者全員が一人参加なので、ツアー旅行でも寂しさを感じることがない。

さらに男性限定・女性限定・世界遺産巡り・クルーズツアーなど、ニーズに合わせたあらゆる種類のプランが取り揃えられている。旅行会社のツアーならすでに旅のプロによってプランニングされているため、効率的に観光スポットを回ることができるのもメリットだ。また添乗員つきのツアーなら押さえておくべきスポットを丁寧に教えてくれることだろう。

ツアーで何度かひとり旅の楽しみ方を覚えてから、自分で旅行計画を立ててみるのもいいかもしれない。忙しくて旅行計画が立てられないときは、なおさらツアーに申し込んでみるのが手っ取り早い。計画に悩んでしまったらぜひひとり旅ツアーも活用してみてほしい。

一人だけで自由気ままに楽しめるひとり旅はメリットが満載。行くかどうか迷っているなら、ぜひ最初の一歩を踏み出してプランを練ってみてはいかがだろうか。