97887星野リゾート発祥の地、軽井沢星野エリアに佇む星のや軽井沢で蒸湯滞在

星野リゾート発祥の地、軽井沢星野エリアに佇む星のや軽井沢で蒸湯滞在

男の隠れ家編集部
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目次

創業110周年の歴史と志を引き継ぎ、今なお進化する「谷の集落」

その瞬間の特等席へ。
第6回 星のや軽井沢【長野県軽井沢】

「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。

国内外に展開する各施設では、その地の風土、歴史、文化をおもてなしに繊細に織り込み、出合った季節にしか味わえない最高の瞬間を体験していただくことで、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ちます。

自然と共存しながら生まれた圧倒的非日常のランドスケープ

レセプションで非日常の空間にシーン転換した後、宿の車でフロントへ。

静謐な美しさ、清澄な心地良さが満ちるひと時。そんな幸せな感覚を覚えたのは何年ぶりだろう。

空は茜色から紫紺へと色調を刻々と変化させていき、それに呼応するかのように部屋からこぼれる灯りが暖かさを増していく。

灯りは森の木々や建物のシルエットとともに水面に映り込み、浮かぶ水行灯の揺らめきも手伝って幻想的な情景を描き出している。耳に届くのはさらさらと穏やかに流れる瀬音と涼やかな風の囁きだけだ。

部屋は水波(みずなみ)・山路地(やまろじ)・庭路地(にわろじ)の 3 タイプ。写真は水辺のテラスが心地よい「水波の部屋」。

客室のテラスに設けられたプライベートサウナに入り、全身に溢れ出た汗を拭ってグラビティチェアに身を横たえていた。

昼間から何度かサウナを出入りし、そうして景色と外気浴を楽しみながらただひたすら心身のネジを緩ませているうち、いつしかマジックアワーの中を浮遊していたのである。

「星のや軽井沢」のオリジナルサウナは、基本的に熱と蒸気によって体を深部から温める「ウエットサウナ」方式。

温泉療法専門医早坂信哉氏監修のもと、安心安全の中温高湿サウナ入浴法を推奨し、プライベートサウナ付き客室での滞在プログラムを提供している。

夕朝食もサウナで汗をかいた後に不足しがちなビタミンやミネラルなどを補給する内容で、夕食はなんとコラーゲンたっぷりのすっぽんとビタミン豊富な鰻を使った「すっぽん鰻鍋」が登場。日本酒仕立ての出汁が、上品でコクのある味わいを醸して絶品だ。

サウナはもともと疲労回復やリフレッシュなどに最適な空間だが、さらに、浅間山麓の森に広がる自然豊かな軽井沢の土地、その自然を生かして創られた美しいランドスケープ、そして敷地内に湧き出す豊富な温泉など、星のや軽井沢でのサウナ滞在にはさまざまな好環境がプラスされている。

つまり、自然に抱かれて過ごす時間そのものが心身を調え、深いリラックス効果をもたらすともいえるのだ。

星のや軽井沢のコンセプトは、日本の原風景を想起させる「谷の集落に滞在する」。

谷の地形を生かして造られた広大な敷地には、ハルニレ、モミジ、ホオの木など多種多様な自然の樹木が枝を広げ、眩いばかりのその緑は「野鳥の森」へと累々と続いている。

さらに、集落を象徴するのが水の存在だ。浅間山を源とする清流湯川が引き込まれ、水鏡のような水辺と幾重にも水がこぼれ落ちる棚田の庭を形成。ハッと息を呑む美しい情景はまさに圧倒的非日常に迷い込んだかのよう。

浅間山の清涼な水が造りあげる棚田が庭に広がる。
棚田ラウンジに面した日本料理 嘉助。

水辺を囲んで離れの客室が点在し、それらを繋いで散策路や橋が設けられている。

初夏の木漏れ日に浮かびあがる緑陰。翌朝、風に揺れるその陰を追いかけ集落を歩いていると、水音や野鳥のさえずり、漂う木々の香りなど、鈍っていた五感が敏感に研ぎすまされていくのがわかった。

また、新設された棚田を望む全28席の特等席「棚田ラウンジ」では、目覚めのコーヒーなどの飲み物が楽しめるほか、彩り麗しい「棚田アフタヌーンティー」なども堪能できる。

そんな水が織りなす星のや軽井沢の美しい風景だが、実は単なる景観上の演出だけではなく、聞けば「星野リゾート」が創業当時から取り組んできた自然エネルギー活用のためのランドスケープなのだという。

星のや軽井沢が佇む「軽井沢星野エリア」は、大正3年(1914)に「星野温泉旅館」として創業した星野リゾートの始まりの地。

なんと開業当時から川を利用した水力発電を行っており、2005年開業の現在の星のや軽井沢へと繋いでいる。

大正の広重とも言われた吉田初三郎の星野温泉旅館からの依頼によって描かれた鳥瞰図が星のや軽井沢のライブラリーラウンジに飾られていた。当時の周辺の様子がよく分かる。地図の裏面には周辺の観光案内が載っている。

本格的に環境への取り組みを始めたのは1992年で、敷地内で使うエネルギーを可能な限り自給することを実践。源泉かけ流しの日帰り温泉施設の「星野温泉 トンボの湯」やエコツーリズムに取り組む「ピッキオ」など軽井沢星野エリアの6施設で環境経営を推進している。

軽井沢の自然環境を守り、自然と共存しながら持続可能なリゾート運営を継続してきた星野リゾートは、今年で創業110周年。それを記念して軽井沢星野エリアではさまざまなイベントが開催中だ。

まだまだ進化が止まらない星野リゾートの魅力。煌めく棚田の景色を改めて眺めながら、再び軽井沢を訪れる計画を思い描いた。

■1914年 星野温泉旅館開業

明治44年(1911)星野家二代目の星野国次は、もし軽井沢に温泉があったらと考え、星野温泉の掘削を開始。

1914年、15室の和室と広間を持つ温泉宿「星野温泉旅館」を開業し、現在、同地にて「星のや軽井沢」がその歴史を受け継いでいる。

【110th EVENT】

星野エリアに点在する宿泊施設(星のや軽井沢、軽井沢ホテルブレストンコート、BEB5軽井沢)と多くの人で賑わう日帰り施設(星野温泉 トンボの湯、ハルニレテラス、村民食堂、ピッキオ)では、2024年5月20日から2025年2月28日まで、110周年を記念した企画を展開する。

「棚田ラウンジ」で「棚田アフタヌーンティー」を

星のや軽井沢の敷地内には浅間山を源とする清流を引き込んだ豊かな水でデザインした棚田の庭があります。

110周年のこの夏、オールデイラウンジ「棚田ラウンジ」が誕生。昼は四季の恵みを堪能する「棚田アフタヌーンティー」を1日1組限定で提供する。

オリジナルで限定醸造のロゼシードルや飲む伝統工芸と呼ばれる桜樺茶(さくらかばちゃ)を愉しみながら、優雅なひと時を堪能できる。

星野温泉 トンボの湯で愉しむ「温泉クラシックス」

「トンボの湯」は大正4年に開湯した「星野温泉」の人気の日帰り温泉施設だ。

星野エリアでは昭和30年代に「日本現代音楽祭」が開催され、当時は珍しかった現代音楽を愛好する人々が数百名も集い、熱心に耳を傾けていた。

110周年を記念し、今年の7月5日・6日に足湯に浸りながら愉しむクラシックコンサートをトンボの湯にて開催する。

Organic Wind〜
110色の草木染がたなびく星野エリア ハルニレテラス

創業時から「環境との共生」を大切にし、1999年からはゼロエミッションに取り組んできたハルニレの木々に囲まれる「ハルニレテラス」では草木染の優しく鮮やかな色合いのインスタレーションが広がるイベントを2024年5月20日~6月30日まで行う。

星野エリア内で使用されたリネン類などの上質な色とりどりの素材を使用。

【EIMY Energy In My Yard】

自ら使うエネルギーはできるだけ自給していく

星のや軽井沢では計画段階から、環境には最低限の負荷しかかけないエコロジカルなリゾートにしようという目標があった。そのコンセプトが EIMY(エイミー:Energy In My Yard の略)で、自ら使うエネルギーはできるだけ自給していくという考え方だ。

1914年に開業した星野温泉旅館では、敷地内を流れる川を利用した水力発電を行うことで、電力の80%を自給。その他にも「掛け流し温泉の排湯熱」「地中熱利用システム」などを取り入れ、環境への負荷軽減と利益、顧客満足を同時に成立させてきた。

1917年から自力で水力発電を始めていたが、さらなる電力を得るため、星野嘉政(三代目)は本格的なタービン水車を導入し、1929年に第一水力発電所が完成。この発電所は現在も発電機を入れ替え第一発電所として稼働中だ。

【Ecotourism】

自然を守りながら持続的な観光資源として活用

現・星野リゾート代表・星野佳路氏(四代目)が1992年に設置した「野鳥研究室」。顧客満足度を高めながら、地域の自然資源を観光資源として活用する一方、自然資源の損失を最小限にとどめ、持続的に観光活用する仕組み=「エコツーリズム」を開始。

その歴史は野鳥を愛した星野嘉政(現代表の祖父)時代の星野と野鳥の深いつながりから始まった。

その後エコツーリズムを提唱する現代表が92年に「野鳥研究室」を設置。95年に「ピッキオ」となりエコツーリズム専門の部署として、事業を展開している。近年は「空飛ぶムササビウォッチング」が人気。

「軽井沢 蒸湯滞在 -夏-」
避暑地軽井沢の涼とともに満喫する夏のプライベートサウナ

滞在プログラム 実施期間:2024年5月13日〜8月31日

今回の宿泊は、温泉療法専門医・早坂信哉氏監修プライベートサウナ付き客室で心身ともにリフレッシュする滞在プログラム「軽井沢 蒸湯滞在 -夏-」を体験。

2024年5月13日~8月31日の期間、避暑地軽井沢の夏でも涼やかな気候の中、温泉療法専門医の早坂信哉氏監修による安心で心地良いサウナを満喫できる滞在を通じて、心身をリフレッシュすることができる。

特徴は①温泉療法専門医 早坂信哉氏監修の安心で心地よいサウナ体験。②プライベートなサウナ付きの特別客室。③サウナとともに味わう料理。

夕食はビタミン豊富な鰻と共に味わうことができる「すっぽん鰻鍋」。朝食は夏が旬でミネラルやビタミンが豊富な桃やブルーベリーなどの果物をふんだんに使い、信州ならではの「天寄せ」で仕立てた「夏実(かじつ)の天寄せ朝食」。

厳しい暑さの屋外や冷房の効いた室内などの往来によって、体温調整をつかさどる自律神経に乱れが生じ、だるさや食欲不振、疲労感などの夏バテ症状をプライベートで気兼ねないサウナでの熱気浴と涼やかな気温で改善しよう。

星のや軽井沢

長野県軽井沢町星野
050-3134-8091(星のや総合予約)
チェックイン・アウト/15:00・12:00 
客室数/77
料金/11万2000円〜(1室1泊あたり、 食事別、税・サービス料込 通常予約は2泊より)
アクセス/上信越自動車道 碓氷・軽井沢ICから約25分、北陸新幹線「軽井沢駅」より無料シャトルバス

文/岩谷雪美 撮影/新井寿彦(一部:星野リゾート)

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