英語の発音は正しい方法で練習すれば必ず上達する

英語の発音を習得することに才能や年齢は関係ない。英語の音が発声される仕組みを理解し、それを習得する正しい練習方法を続ければ、どんな方でもネイティブに近い音をマスターすることができる。

日本人が英語の発音を苦手としているのには、以下2つの根本的な理由がある。

  1. 英語には日本語には無い音が多く存在する
  2. 日本語と英語では、“唇・舌・喉の使い方”と“呼吸法”が大きく異なる

まず1つ目の理由からわかるのは、日本語の音と英語の音には共通点がほとんどなく、日本人は英語の音の出し方がわからないということ。

日本人の英語がネイティブに聞き取ってもらえないのは、英語にはない日本語特有の音が多く混ざっているから。同様に、日本人がネイティブの英語を聞き取れないのは、日本人が認識できない音が多く入っているからであり、正しい音を出す“方法”を知らなければ真似をすることはできない。

そして、2つ目の理由は、英語と日本語では、発声するときに使う筋肉の部位(唇・舌・喉・肺)やその動かし方が違うということ。つまり、日本人がネイティブと同じような英語の発音をするには、今まで使ったことのない筋肉を鍛えなければならず、練習しても急にはネイティブのような音は出せないのだ。

このことは、「正しい方法で練習を継続すれば、英語の音を出すために必要な筋肉ができあがる」ということを示している。ネイティブに近い発音を手に入れるためにやるべきことは、英語の音をどうやって出すかという”方法”を学び、練習を継続すること。

確実な方法は、発音矯正スクールやオンライン英会話でネイティブ講師の指導を受けることだ。その場合も、英語の発音について理論的に理解しておくと、コツが掴みやすく上達も速くなる。

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英語の発音練習|英語の音には3つの構成要素がある

ここからは、英語の音を習得する具体的な練習方法について解説していこう。

まず、英語の音は大きく分けて以下の3つの構成要素から成り立っており、各要素の習得にはそれぞれ異なる練習が必要となる。

英語の音の構成要素必要となる練習
1. 母音と子音個々の音を正確に発音する練習
2. ピッチ・トーン英語の音を発声する練習
3. リズム英語のリズム・音声変化をつける練習

1. 個々の音を正確に発音する練習(母音と子音)

日本語の13子音・5母音に対し、英語には24種類の子音と20種類の母音があり、(※発音学によって解釈は異なります)日本語にはない発音が多く存在する。

習慣的にフレーズや単語の発音をチェックしている人もいるかと思うが、ここで個々の発音(全種類の発音単体)を改めて勉強し直してみてほしい。

英語の発音はひとつひとつ練習を積み重ねて口の筋肉を馴染ませるしかない。YouTubeでもネイティブが解説してくれている動画はあるものの、口の中までは見えないということと、感覚的に説明している場合もあるので、やはり専門の解説書は1冊持っておくことをおすすめする。

以下のような発音教本を手元に置いて、ひとつひとつの発音を地道に練習していこう。

▼おすすめの発音教本
英語耳:発音ができるとリスニングができる
フォニックス<発音>トレーニングブック

ここで全ての発音を習得すると、ネイティブの英語の音が聞き取れるようになり、リスニング力が大きく向上する。

2. 英語の音を発声する練習(ピッチ・トーン)

プロの歌手を見ていると、普段話す声と歌声とのギャップに驚かされることがある。「歌専用の声」の出し方というものがあるように、言語にもそれぞれの特徴に適した発声の仕方というものがあるのだ。

日本語が息の強弱をつけることなく口先で発音できる言語なのに対し、子音中心に発音される英語は鋭い息遣いや腹式呼吸が要求される言語。この違いにより、日本人と英語圏の人では根本的に声帯周りの筋肉が全然違う。

日本人に比べて、英語圏の人は「低めの」「太い」声質をしているが、「そうしないと発音できない音が存在する」というのがより正確な表現。

お腹に力を入れて、喉の奥をグッと広げるように声を出すと、低く太い声が出るようになる。しかし声は身体の一部(つまり筋肉)なので、急にできるようになるものではない。ボイストレーニングのようなものだと考えればいいだろう。

正しい方法については、以下の参考書籍(DVD付)で確認できる。

▼おすすめの発声教本
英語喉:50のメソッド
日本人のための英語発音完全教本

3. 英語のリズムをつける練習(音の変化)

リズムは、連結・消失などの音声変化、区切り、抑揚(強調)などの、いわゆる「英語っぽさ」を演出する要素となる。

この英語らしいリズムや抑揚は、実はネイティブに伝わる英語を話すうえで非常に重要で、いくらひとつひとつの単語の発音が良くても、リズムが不自然だと何度も聞き返されたりすることがある。

英語のリズムを独学で身に付ける練習法としては、音声変化の基本ルールを頭に入れて、あとは英語音声を繰り返し練習して、体で覚えるしかない。

英語の音声変化の基本ルール
語尾の子音と語頭の母音が繋がるkeep it:キーピッ
同じ子音が連続するときは2つ目だけ発音するnext to me ;ネクストゥミー(neks-tu mi:)
語尾の破裂音[p][b][t][d][k][g]は消失するwake up:ウェイカッ
[t]が日本語のラ行に近い音になるGet up:ゲラッ
冠詞や代名詞、前置詞、助動詞などの機能語のあいまい母音(弱形)は消失気味になるof:ゥブ、can:クン、and:ン、was:ゥズ…など

まずは、自分が話せるようになりたい音声付きスクリプトのリピーティング(コンマや話し手の息継ぎごとに音声を止めて、直前部分を声に出して繰り返す練習)から始めてほしい。

ゆっくりの音声では音の連結や消失が発生しないことがあり、自然な音声変化が表れにくいため、教材はナチュラルスピードが収録されているものを選ぶと良いだろう。

発音の自己判断は難しい!自分の発音を客観的にチェックする3つの方法

英語の発音は、独学でも、教本の音声や文章・図解から発音の正しい動作を学び、反復練習を怠らなければ、誰でも習得することができる。

ただ、1点注意が必要なのが、独学においては、「自分が、“本当に” 正しく英語を発音できているかの自己判断が難しい」ということだ。

口の形や舌の位置は、筋トレのように反復練習することで体に染みつき、徐々に力を抜いていても発音できるようになるだが、その反面、

一度誤った発音を覚えてしまうと、矯正するのに同じだけ時間を要する。

発音の練習をするときは、自分が正しい音を出せているかを客観的に確認する必要がある。

その方法は、以下の2つだ。

  1. 自分の発音を録音してセルフチェックする
  2. ネイティブやプロ講師から指導を受ける

1. 自分の発音を録音してセルフチェックする

自分の録音した発音を正解の音声と聞き比べると、自分ではできていたつもりでも、実際は違ったということがよくある。トライ&エラーを繰り返して改善していこう。

自分の話す英語がどのように聞こえているのかを知ることは、発音だけでなく、スピーキング練習にも役に立つ。

2. ネイティブやプロ講師から指導を受ける

最善な方法としては、ネイティブスピーカーに発音をチェックしてもらい、さらに改善方法を指摘してもらうこと。

注意点として、ネイティブスピーカーは発音のチェックはできても、「発音のやり方」を説明できるとは限らない。指導を受ける場合は、発音矯正スクールを利用するか、オンライン英会話で発音矯正を教えることができる講師を選択しよう。

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※「GSET」というオンラインスクールでは、英語の「発声」「音」「リズム」のトレーニングを提供している。
講師は全てネイティブで、息の出し方、口の周りの筋肉やノドの使い方まで、詳細な技術を学ぶことが可能だ。⇒当メディア編集部の体験受講レビューはこちら

まとめ|正しい方法で反復練習を行うことで英語の発音は上達する

今回は、英語の発音を独学で上達させるための練習方法を伝えてきた。

以下、ポイントをまとめよう。

・英語の音の構成要素は「母音・子音の単体発音」「トーン・ピッチ」「リズム」
・英語の発音は、正しい方法で反復練習ができれば誰でも習得できる
・ただし、自分が英語の音を正しく出せているか、客観的なチェックが必要
・英語の発音が上達すると、リスニング力も向上する

英語の発音改善は、正しい練習法の理解とその反復練習を前提とし、音の再現性の小まめなチェックがネックとなる。

日々のセルフチェックと合わせて、できるだけネイティブ講師による定期的な確認や指導を取り入れるようにし、ネイティブの音に近づいていこう!