32584オンライン英会話の使い方|初心者~上級者に効果的な19のコツ

オンライン英会話の使い方|初心者~上級者に効果的な19のコツ

男の隠れ家編集部
編集部
今や多くの人が利用しているオンライン英会話は、便利で強力な英語学習サービスだ。

・パソコンやスマホが1台あればすぐに利用開始できる
・基本マンツーマンレッスンで、英会話の練習が大量にこなせる
・早朝・深夜でも、急にできたスキマ時間でも、好きな時に受講できる
・世界各国の講師と繋がれる
・英語学習教材が無料で閲覧・利用できる
・サービスによっては、ライティング添削もしてもらえる
・レッスン外の英語学習に関するアドバイスもしてもらえる

しかし、これだけのメリットがあるオンライン英会話でも、その使い方次第で得られる成果は大きく差がつくもの。「始めてみたけれど継続できなかった」「最初は良かったけど上達に限界を感じ始めている」といった声を耳にすることもしばしば。

そこで本記事では、「英語学習の効果を高める、オンライン英会話19のポイント」をまとめた。今すぐに実践すべきこと、上達する人がやっている目的に応じた活用法、英会話学習を継続するためのちょっとした工夫などを紹介していく。

現在、オンライン英会話を利用していて伸び悩んでいるという方、今よりもっと効果的な活用法がないか知りたいという方は、是非参考にしてほしい。
目次

オンライン英会話を始めたらまず実践したいポイント

まず、本日からすぐに実践できる、レッスンを受講する際の重要なポイントを紹介する。初心者から上級者まで、英語力のレベルを問わず、まだ実施していない項目があれば埋めていこう。

1. 使用する教材の予習をしておく

「英語を話す」ということ、つまり英語の「アウトプット」ができるようになるためには、それ以上に「インプット」が欠かせない。特に英語初心者や英会話を始めたばかりの人は、知っていることが少ない状態。もし、その状態のままレッスン中に話し続けようとしても、アウトプットできる内容が限界に達するだろう。

レッスンで、しっかりとアウトプットができるように、”あらかじめインプットをしておく”のが ”予習” にあたる。ただし、教材を先読みして質問事項をまとめたり、新しい単語を使って英作文を作って音読したり、と予習にもまた限度はない。

そこで、最低限やっておくべきこととして「その日使用する教材にわからない単語がない状態にしておく」ことは絶対に行うと決めておこう。予習の際に覚える必要はなく、メモして手元に置いておくだけでも、レッスンがスムーズに進むはずだ。

2. レッスンの復習はその日のうちに済ませる

レッスンの復習は予習よりも入念に、そして必ずその日のうちに行おう。人間の脳は寝ている間に記憶を定着させる働きがあり、特に就寝前の復習はおすすめ(※)。

主に、その日に講師から受けた指摘や、新しく学んだことを見直す。

▼復習の内容
・新しく出てきた単語や表現を見直す。
・発音を指摘されたところは、何度も練習する。
・文法の誤りがあったところは、文法書を見て文法事項をチェックする
・スラスラ読めなかった文章は、滑らかに言えるようになるまで音読する。
※甲南大学 知能情報学部 准教授 前田多章氏:『睡眠と記憶について』

3. 講師からその日のフィードバックを必ずもらう

何を重点的に復習すればいいのか?というところにも繋がるので、レッスンを終了する前に、必ずその日のふり返りを講師にしてもらおう。

タイムリミットの2~3分前にフィードバックをしてくれる講師もいれば、「何か質問はありますか?」と聞いてくる講師もいるので、レッスンで特に不明点がなければ、講師にフィードバックを受求めることが重要だ。

”Could you give me your feedback?” や  “What can i improve about my english?”と聞けば答えてくれる。

産経オンライン英会話PlusEFイングリッシュライブのように、レッスン後にフィードバックレポートを受講者に送付することが義務付けられているサービスもある。レポートに復習しなければならないところがまとまっているので、効率的に英語学習が進められるだろう。

4. 覚えたい単語や表現を2つ決めて使う

一度、予習・復習をしても使用頻度が頻繁でない単語は、使いたいときにパッと出てこないもの。なかなか覚えられない単語や表現は、会話の中で使ってみると記憶に残りやすくなる。

毎回、「2〜3単語を選んで強制的にレッスンで使用するようにする」と決めておくとボキャブラリーも増やしやすい。できればその単語や表現を使った英作文をしておくのがおすすめ。そうすれば、自然な使い方ができているか、より良い表現がないかを講師に見てもらうことができる。

5. 復習することが多い場合、もう一度同じ教材でレッスンを受ける

英語は”反復学習”をして身に付けていくのが基本。同じ教材を数日後、1週間後に時間を置いて繰り返し学習すると、そのレッスンで習ったことが定着しやすくなる。

また、同じ教材でも別の講師と進めることで見つかる新たな課題があったり、1度習ったことがある分、英語を話すことにも余裕が生まれ、話す”内容”により集中できるようになるだろう。

6. お気に入りの講師を複数人見つける

オンライン英会話には、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ講師が登録されており、毎回のレッスンで好きな講師を選択できることが魅力のひとつでもある。

その中で、自分と相性の合うお気に入り講師を何名か見つけて、優先的に彼らの予約を取っていくようにしよう。同じ講師からレッスンを受けるメリットとしては、講師に自分のことを覚えてもらうことで、「このテーマの語彙力が上がってきた」や「なかなか改善されない苦手な発音は何か」、といった自分の英語力の成長度を把握してもらえるということがある。

こういったメイン講師を何人か決めておくことで、自分の英語学習の進捗を見てもらいながら、違った角度からの指摘や考え方も取り入れられるようになり、また話題のマンネリ化も防げるためレッスンの楽しみも増えるはずだ。

7. レッスン中は間違いを気にせずに話す

自己学習でスピーキングを練習するときは、発音や文法、言葉選びを意識しているかと思うが、講師とのレッスン中は細かい間違いを気にせず、できるだけ口から出てくるままに話すことを心がけよう。

無意識に話すときに出てくるエラーが自分の弱点でもあり、そこを講師はしっかりと見てくれている。レッスンは、予習・復習で練習したことを実践的に試す場であると考えて、失敗を恐れずどんどん発言することが重要だ。

8. レッスンの録画をして自分の会話を客観的に聞く

自分の英語が相手にどのように聞こえているかを自覚していないと、講師に指摘をされてもピンとこないことがある。自分の話す英語を録音して聞いてみると、発音やイントネーションが「自分が思っていたのと違う」というのはよくあることだ。

そこで、レッスンに使用するスカイプやZoomの録画機能を使って、自分の英語を客観的に聞いて確認しよう。

また、レッスン中は英語を話すことに集中しているため、たった25分間とは言えども、記憶が曖昧になりがち。録画したレッスンは冷静に自分の英語を見直すことができ、復習材料としてもおすすめだ。

9. レッスン以外にも英語に触れる習慣をつける

オンライン英会話の効果を高めるためには、普段から積極的に英語に触れ、インプットの習慣をつけることが大切。

自習用のアプリを使ってスキマ時間に勉強する、洋楽の歌詞を聴きとろうとしてみる、自分の専門分野や趣味を”英語で”検索してみるなど、生活の中で英語に触れる時間を増やしていこう。

レッスンで学んだこととに近いテーマの記事を読んだり、スピーチを聞いたりすると、レッスン内容と関連付けて新しい表現に触れることができ、またレッスンで学んだことも記憶に定着しやすくなる。

フリートークで弱点を強化!オンライン英会話の賢い使い方

オンライン英会話サービスでは、毎回のレッスンで講師や教材を自由に選択できる通常コースの中に、「フリートーク」というレッスンが選択できることもある。

レッスンに決まった型は特に無く、オンライン通話でできることであれば、25分間を自由に使うことができる。つまり自分で1レッスン分のカリキュラムを組めるのだ。

英会話学習の目標が明確に定まっている人や、自分が強化すべきポイントを把握している英語学習の中上級者の人は、このフリートークの時間の使い方が非常に上手い。

以下、そのフリートークレッスンの活用法を目的や効果と合わせて紹介していく。上達する人がやっているオンライン英会話の賢い活用法として、「こんな使い方もある!」という参考にもしてほしい。

▼フリートークができるオンライン英会話サービス
産経オンライン英会話Plus
イングリッシュベル
Kiminiオンライン英会話
ネイティブキャンプ
DMM英会話

10. フリートークのテーマやネタを先に決めておく

フリートークの練習をする場合は、あらかじめ使用する話のネタを決めておこう。いくら”フリー”と言ってもレッスンのテーマを決めるところから始めてしまっては時間がもったいないからだ。

例えば、以下のようなネタを用意しておくといい。

・英語試験の模試の問題を使ってスピーキング対策をしたい
・仕事の会議で使う資料を作ったので、自然な英語が使えているかチェックしてもらいたい
・twitterで話題になっているニュースを持ってきたので、それについて意見交換をしたい

話したいネタやレッスンのテーマにしたいことを提示し、そのテーマを選んだ目的も一緒に伝えておくと、的確なフィードバックを受けられる。

11. レッスン進行の主導権を取る

フリートークレッスン全般の始め方は、最初に「今日のレッスンはこういうことをやりたい!」というのを講師に伝え、25分間のレッスンの進行を自らが担うことを宣言しよう。テーマが2つ以上あってもOK、講師任せにならないようにできる限り自分でレッスンを組み立てよう。

12. スクリプトの音読をして、発音やリズムのチェックをしてもらう

あらかじめ十分に音読練習をしたスクリプトを準備し、レッスンで読み上げて講師に聞いてもらう。これは、ただ言いたいことを英語で表現するだけでなく、自分が相手に”伝わる英語”を話せているかどうかをチェックしてもらい、さらに聞こえやすい英語となるようにブラッシュアップしていくことが目的だ。

録音・録画をしておけば、「レッスン前の自分の音声」「講師のお手本音声」「レッスン後の自分の音声」を聞き比べることができる。

13. 英作文(ライティング)を添削してもらう

レッスンで使用するスカイプやZoom、サービス独自のレッスンツールでは、文書ファイルのやりとりをすることができる。この機能を活用すればライティングをチェックしてもらうことも可能。

ライティングは、スピーキング以上に独学で習熟することが難しい。オンライン英会話でスピーキングと併用して学ぶことで、バランスよく4技能(読む、書く、聞く、話す)を鍛えることができ、英語をより実用的に扱えるようになる。

その場合は、レッスンを予約する際に、ビジネス英語を指導できる講師やIELTS / TOEFLなどの英語試験対策の指導経験のある講師など、英語ライティングの知見がある講師を選択しよう。

14. あえて難しい構文や単語を使ったり、長く複雑な文章を作ったりして評価してもらう

使いこなせるようになりたい英語を強制使用して定着させていく練習法。中学レベルの文法を使った短くシンプルな文章を作れるようになったら、次のステップとして長く複雑な文章にも挑戦してみよう。

15. 講師の話を聞いて次々に質問をする

オンライン英会話のレッスン中は、英語をアウトプットすることに意識が偏りがちだが、講師の正しく自然な英語をインプットする機会としても活用できる。

準備した話のテーマに対して、講師から意見をもらい、インタビュー形式で講師にどんどん質問をしてみよう。これは、相手の話を聞いて要点を押さえる練習にもなる。講師が使用する単語や表現、話の展開の仕方、話している時の表情の変化や仕草など、細かいところにも着目することが重要だ。

モチベーションを維持し英会話学習を継続するための工夫

オンライン英会話は、ずっと楽しくレッスンを受け続けられればいいのだが、時には成長が停滞したり、何のためにやっているのか目的を見失ってしまうことも起こり得る。

また、通学型の英会話教室と違って、オンライン英会話は、受講スケジュールに強制力が無く、自己学習の進捗も自分のさじ加減で変更できるため、一度習慣が途切れると立て直すのが大変。

英語力の向上において最大の難敵は「モチベーションの維持」。ここからは、オンライン英会話を継続させるための対策として、英語学習の計画や進め方のポイントを紹介する。

16. いつまでに何ができるようになるか具体的な目標をつくる

オンライン英会話のレッスンはいつでも手軽に受講できる反面、何らかの目標意識がないと、続けることだけが目的の単純作業になってしまったり、マンネリ化してつまらなくなってしまうことがある。

それを避けるために、どのくらいの期間でどれほど英語力を伸ばすのかという目標を定めておこう。「1ヶ月後にyes, no 以外の質疑応答ができる」「2ヶ月後にTOEICで700点を取る」など、具体的な目標を1~3ヶ月ごとに小まめに設定すると、モチベーションが持続しやすい。

「今受講しているレッスンは何のためにやっているんだろう」とふと思ったときに、すぐに目標を思い出せるようにしておけば安心だ。

17. 無理のないペースでレッスンを受講する

「オンライン英会話は毎日続けないと意味がない」と言われることもあるが、ただ毎日レッスンを受講するだけで、予習・復習がおろそかになってしまっては効果が期待できない。

・スピーキングの自主練習とレッスンの実践練習を交互に行う
・平日は毎日決まった時間に受講して、週末は復習とインプットの時間にあてる
・最低でも週3日は受講する

など、自分が英会話学習を継続しやすいペースを定めよう。

18. 定期的にコンサルタント、カウンセラーと話す機会を設ける

スケジュールの自由度が高く、自主学習も適宜自分で取り入れなければならないオンライン英会話は、ある意味独学に近い英語学習法だ。そこで、プロの指導者に英語学習やレッスンの進め方について相談し、的確なアドバイスをもらうと良い。

レアジョブ英会話」や「産経オンライン英会話Plus」など、英語学習のカウンセラーやコンサルタントが在籍しているオンライン英会話サービスでは、ほとんどの場合、1回あたり1,000~3,000円程度でカウンセリングを受けられる。(試験対策コースや短期集中コースなどは、担当講師が自己学習についてアドバイスをくれたり、料金プランにコンサルティングが含まれている場合もある。)

英語学習を客観視してもらい、無駄なく効率的に英語力を高めることができるため、勉強方法がわからない英語初心者の人だけでなく、中級者以上の人にもおすすめだ。

19. 月に1回は英語テストを受けて成長を確認

英語試験のスコアを目標に設定している人もいると思うが、そうでない人も、オンライン英会話サービス内のレベルチェックテストや何らかの英語試験を受験することをおすすめする。

英会話は、話すテーマによってスラスラ話せるかどうかに影響し、講師の話すスピードや聞き取りやすさも毎回一定ではないため、どのくらい英語力がレベルアップしているかを自分で判断しづらいもの。

英語テストを活用すれば、自分の成長を数値で確認することができ、それによってモチベーションの継続にも繋がるほか、次の目標も設定しやすくなる。

オンライン英会話の使い方に関するQ&A

Q.自分に合うオンライン英会話を選ぶコツは?

数あるオンライン英会話サービスの中で、自分に合っているものはどれなのか?公式サイトやレビューを調べることも有効だが、一番良い方法は無料体験を利用して実際にレッスンを受けること。無料体験でも正規会員とほぼ同じ内容のレッスンを受けられるところが多く、レッスン選びの参考になる。レッスン回数は、1回分のところもあれば、7日間無制限などさまざま。回数が多いサービスでは、無料体験だけでもかなりの数をこなせるだろう。

以下の記事では編集部で実際に体験した「無料体験レッスンレビュー」を紹介。あわせて各サービスの特徴や料金なども紹介しているので、ぜひ気になるものからトライしてみてほしい。

Q.オンライン英会話の初心者が失敗してしまうのはなぜ?

オンライン英会話の体験者のレビューを見てみると、「効果があった」という声がある一方で、「続かなかった」「しんどい」「上達しない」などの声もある。特に初心者は以下のような理由で挫折してしまうことが多い。

・事前準備を怠ってしまった
・英会話の上達をすぐに実感できない
・モチベーションの低下
・講師の話が全く理解できない
・理解したフリをしてしまう

このような事態に陥らないために、予習復習をきちんとすること、自分のレベルに合わせたコースを選ぶことが必要で、何よりも英語を勉強することを楽しむ気持ちが大切だ。

以下の記事では初心者が失敗してしまう原因と、上達のための対策について詳しく解説している。オンライン英会話が楽しくないと感じている人はチェックしてみては?

オンライン英会話は低価格でも使い方次第で効果絶大

今回は「英語学習の効果を高めるオンライン英会話サービスの使い方」というテーマで、是非実践してもらいたいこと、目的に応じたさまざまな活用法、英語学習を継続する上での留意点についてまとめた。

オンライン英会話サービスは低価格で利用できる上、使い方の工夫次第では、非常に大きな効果を得ることができる。紹介した19のポイントのうち、「まだ実施していない」「これは自分にもできそう」というものから取り入れて頂き、英会話学習の成果を上げていこう。

▼あわせて読みたい

オンライン英会話レッスンの効果的な活用法は?
レッスンを受講する際の重要なポイントは以下の9点。
1. 使用する教材の予習をしておく
2. レッスンの復習はその日のうちに済ませる
3. 講師からその日のフィードバックを必ずもらう
4. 覚えたい単語や表現を2つ決めて使う
5. 復習することが多い場合、もう一度同じ教材でレッスンを受ける
6. お気に入りの講師を複数人見つける
7. レッスン中は間違いを気にせずに話す
8. レッスンの録画をして自分の会話を客観的に聞く
9. レッスン以外にも英語に触れる習慣をつける
その他、フリートークの受け方モチベーションの維持の仕方もチェック。

→まずは無料体験で実践を。詳しくはこちら
初心者が失敗しない、オンライン英会話の使い方は?
初心者が英語の上達につなげるには、オンライン英会話の取り組み方が大切。以下の5つのポイントを心がけよう。
1.具体的な目標をつくろう
2.レッスン内容の予習と復習をしよう
3.レッスン中は間違いを気にせずに話そう
4.レッスンの録画をして自分の会話を客観的に聞いてみよう
5.コンサルタントやカウンセラーに相談をしよう

→初心者向けのオンライン英会話について詳しくはこちら

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