4353530代におすすめの転職エージェント5選|活用方法や成功に導くポイントを解説

30代におすすめの転職エージェント5選|活用方法や成功に導くポイントを解説

男の隠れ家編集部
編集部
転職市場でまことしやかにささやかれている、「転職35歳限界説」。35歳を過ぎると転職が困難になるというこの説を耳にしたことがある人も多いのではないか。

結論から言えば、そのようなことは無い。もちろん、年齢が高くなれば転職難易度が上がるケースもある。特に未経験の業種への転職であれば、どうしても20代が中心になってしまうだろう。

しかし、「35歳をすぎてしまったから」と一概に結論を出すことはできず、30代前半で転職が難しい場合もあれば、40代になってもより良いポジションで転職が成功することも珍しくないのだ。

今回は、そんな30代の転職活動を支援するべくおすすめの転職サイト、そして転職エージェントを比較検討し紹介する。記事の後半ではこの転職市場における30代の立ち位置・現状についても解説していくので、ぜひ最後まで読んでほしい。
目次

30代の転職活動に転職エージェントがおすすめな理由

転職するためにはいくつかの方法から選択し、転職活動を行っていくことになる。求人情報が掲載されている、いわゆる転職サイトや、自身の経歴書を提出し、ヘッドハンターからのアプローチを待つスカウティングサービス。職業安定所(ハローワーク)に足を運ぶ選択肢もある。

なかでも30代の転職活動におすすめなのが、転職エージェントを利用する転職活動だ。

転職エージェントとは

出典:DODAエージェントサービス

転職エージェントとは担当制の転職支援サービスで、エージェントと呼ばれる担当者がマンツーマンで転職希望者をサポートしてくれる。

サポート内容は多岐にわたる。転職希望者のキャリアプランや希望の求人をすり合わせるキャリアカウンセリングにはじまり、履歴書や職務経歴書の添削、また面接の対策など、転職活動のスタートからゴールまでを徹底的にバックアップしてくれる。

余談であるが、一部例外を除き転職エージェントは無料で利用することができる。これは転職希望者側ではなく、紹介先の企業から報酬を受け取るビジネスモデルをとっているから。転職決定者の年収の約30%という高額の報酬が発生するので、転職エージェントは全力で求職者をサポートしてくれるのだ。

▼転職エージェントについてより詳しい解説はこちら

では、この転職エージェントはどういった点で30代の転職活動にとって利用価値があるサービスといえるのだろう。

理由その1:多くの案件にアプローチができるため

出典:転職成功者の年齢調査(2019年上半期)

冒頭でも触れた通り、30代以降は転職成功率が低くなる傾向にある。

転職エージェントサービスを提供しているDODAが発表した「転職成功者の年齢調査(2019年上半期)」によると、20代での転職成功者が約半分である49.6%を占めている。30代の転職成功者は23.18%と、20代の半分、全体の1/4以下。これは10年前の数値と比較しても、大きく減少傾向にあることが分かる。

このことから、30代の転職は決して不可能ではないものの、難度が上がることは間違いない。そこで重要になってくるのは、より多くの案件にアプローチをすることだ。自分一人での転職活動では、既知の企業や転職サイトに掲載されている表面的な求人のみしか追うことができない。

転職エージェントを利用することで、エージェントがあなたのキャリアプランに応じてカスタマイズされた求人を複数提示してくれる。自分一人でやみくもに探し出した案件ではなく、キャリアプランや希望をすり合わせた上で提示してもらうことができる求人内容なので、より納得感を持って応募することができるだろう。

より多くの適切な案件にアプローチするため、転職エージェントを利用するべきなのだ。

理由その2:企業の内部情報を知る必要があるため

転職回数が多くなればなるほど、企業の人事担当者は長く勤めることができない人だとネガティブな評価を下すようになる。

DODAが発表している「転職回数と成功率の関係性」によると、年代にかかわらず転職回数に比例して転職成功率が低くなることが示されている。

30代の転職成功率も鑑みると、30代の転職は20代よりも失敗することができないといえるだろう。失敗しない転職をするためには、企業の社風や文化といった企業の内情を考慮する必要がある。しかしながら、そういった情報は求人内容には掲載されていない。

そこで転職エージェントの出番だ。

転職エージェントは転職希望者だけでなく、企業側の人事担当者とも接点を持っている。そのため、社風や文化などの内情を代理で調査してもらうことが可能なのだ。また、賞与(ボーナス)の有無や離職率など、面接では聞きづらい内容も代わりに確認してもらうことができる。

転職後のイメージと実情を予めすり合わせることで、転職後のギャップを最小限の留めることが可能なのだ。このことにより、転職後の定着率を飛躍的に高められるのだ。

目的別おすすめの転職エージェント

それではさっそく、おすすめの転職エージェントを紹介する。

  • すべての人
  • 30代・ミドル〜ハイキャリア層

上記のカテゴリーに分けて紹介するので、自身の状況に合わせて選んでほしい。

すべての人・おすすめの転職エージェント3選

まずは、すべての人に推奨したいエージェント会社を紹介しよう。現在のポジションに関わらず、最低でもどれか一つは必ず登録するようにしよう。

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出典:doda

「キャリアアドバイザーとの相性の良さ」や「経験を活かせる求人数」など、5つの分野で顧客満足度No.1の実績を上げているのが、dodaの転職エージェントサービスだ。在籍している転職エージェントは業界や分野ごとに得意領域を持ち、専門知識を活かした転職活動のサポートを行ってくれる。

また、dodaは転職エージェントだけでなく、求人掲載サービスとしての機能も持っている。より積極的に転職活動を行いたい人にとっては、便利かつ心強いサービスとなるだろう。丁寧なキャリアコンサルティング(面談)に定評があるので、初めての転職であればこちらを利用するのがおすすめだ。

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マイナビエージェント

出典:マイナビエージェント

新卒採用・第二新卒採用での実績が厚いマイナビエージェントは、30代の転職にも力を入れている。リクルートエージェントと並び求人数は業界トップクラス。中でも約8割が会員限定の非公開求人とあり、思いもよらぬ優良な求人に出会えることもある。

出典:マイナビエージェント

年収アップの実績も多く、「年収を20%上げる」ことにフォーカスした紹介ページも開設している。リクルートエージェントに加え、より多くの求人に触れたい人はぜひ登録をしておこう。

マイナビエージェント

リクルートエージェント

出典:リクルートエージェント

転職業界最大手のリクルートエージェントは、転職エージェントでも圧倒的な実績を有している。求人数、エージェント在籍数、そして転職実績。いずれも業界トップクラスだ。

企業自体のブランド価値も高いため、多くの求人が集まり、そして転職実績も増えていくという好循環を創り上げることに成功している。過去の実績をもとに培った知見が豊富で、応募書類の添削や面接の対策などのサポートも充実している点は他のエージェントでは得難い強みの一つだ。

リクルートエージェントを利用して転職をするかどうかはさておき、情報収集のためにもまず初めに登録すべきエージェントといえる。

リクルートエージェント

30代・ミドル〜ハイキャリア層におすすめの転職エージェント3選

JACリクルートメント

出典:JAC Recruitment

ハイキャリア層の転職実績を数多く持つJACリクルートメント。ロンドン発祥の外資系企業だが、日本でも25年以上の実績を持つ老舗エージェントのひとつである。

ハイキャリア案件の中でも、特に外資系企業についての求人・実績が豊富で、1つのエージェント企業のみで取り扱っている独占案件も国内のエージェントでは最多の保有率を誇る。エージェントの中にはネイティブの外国人コンサルタントも在籍しており、英文レジュメ(応募書類)の添削や、面接のフィードバックをネイティブならではの実践的な視点で受けることができる。

顧客満足度も高く、オリコンが発表している「転職エージェント 担当者の対応のランキング」では、堂々の1位を獲得(※2018年4月時点)。外資系企業を少しでも検討している人は、こちらの転職エージェントを必ず利用しよう。

JAC Recruitment

DODAエグゼクティブ

上で紹介したDODAのなかでも、エグゼクティブ層向けの案件を取り扱っているのがDODAエグゼクティブだ。年収1,000万円以上の非公開求人を中心に、求職者の希望に応じてエージェントが案件を提示してくれる。

「英語力を活かす」「新規事業」「転勤なし」など、希望ごとに求人を知ることができるのもユニークな機能のひとつ。自身の強みを理解した上で転職活動を行う場合は、こちらの転職エージェントを利用するのが良いだろう。

DODAエグゼクティブ

エグゼクティブ転職

出典:エグゼクティブ転職

日本経済新聞社と日経HRが共同で運営しているエグゼクティブ向けの転職サービスがエグゼクティブ転職。大きな特徴は、会員登録することでエージェントだけでなく、ヘッドハンターとの接点を作れる点だ。

職務経歴書やプロフィールを登録することで、企業から依頼されて動いているヘッドハンターがその情報を閲覧することができる。キャリアによってはヘッドハンターから直接連絡が来ることもあるため、よりハイクラスな求人にアプローチすることができるのだ。

エグゼクティブ転職

ヘッドハンティングを駆使するのもひとつの手

人材紹介サービスのひとつにあたるヘッドハンティングは、ヘッドハンターという仲介者を経由しての転職活動を差す。転職エージェントと似たようなサービスに思うかもしれないが、明らかに違うのは、ヘッドハンティングはヘッドハンターからスカウトされて転職を行う、受動的な転職活動であることだ。

ヘッドハンティング会社には登録窓口の無い完全受動型の「サーチ型」と、登録窓口を設け、登録フォームに自身の情報を入力し、キャリアに合致する求人があればヘッドハンターから声をかけてもらえるという「登録型」の2種類が存在する。後者は転職エージェントのような転職支援サービスを兼ねていることも。しっかりとしたキャリアがなければ声がかかることは稀だが、転職の間口を広げるという意味で利用しない手はない。

以下の記事では、ヘッドハンティングの仕組みや採用フロー、タイプ別のおすすめ会社を紹介している。ぜひあわせて読んでみてほしい。

転職を成功に導くエージェントの活用方法

ここまで、30代の転職でエージェントを利用するべき理由や、エージェントの選び方について解説してきた。しかし、最も重要なのは、転職エージェントをいかに有効に活用するか、といった点である。

この章では、転職を成功に導く転職エージェントの活用方法について、紹介しよう。

複数のエージェントに登録し、相性の良い担当者と出会うこと

まず第一に、自分自身と相性の良いエージェントを見つけることは、転職を成功させるために不可欠。

転職エージェントに登録すると、基本的に、経歴や希望する職種を目安に、無作為に担当者が割り当てられることになる。そのため、どうしても「この担当者の進め方は性に合わないな」といった違和感が生じる場合もある。エージェントは、言わば転職活動という道のりを共に歩むパートナーなのだ。このパートナーに違和感があれば、納得のいく転職をすることは難しいだろう。

信頼できるエージェントと出会うためには、まずは複数の転職エージェントに登録しみよう。複数の担当者と連絡を取り合う中で、連絡がスムーズだったり、勧めてくれる求人が希望にフィットしているなど、自分が信頼できる担当者に絞り込んでいくことをおすすめする。

まめに連絡するなど転職意欲をアピールする

転職エージェントは、求職者が企業に転職することで、企業から紹介手数料を受け取る。それぞれの担当者には予算があるため、どうしても転職意欲の高い人に優先的に案件を紹介し、サポートを行うといった傾向がある。

転職時期など、嘘をつく必要はないが、こまめに担当者に連絡を入れるなど、転職意欲をアピールすることで、担当者も優先順位を上げて、サポートを行ってくれることだろう。

経歴やスキルは嘘をつかずに伝える

より条件の良い企業から内定を貰いたいがために、転職エージェント登録の際に虚偽の経歴やスキルを登録してしまう人がいるようだ。しかし転職エージェントは、多くの求職者を相手にしているため、経歴やスキルの詐称はほぼ見抜かれてしまうと考えて良いだろう。

登録した経歴が虚偽であるとわかった場合、リスキーな人材として扱われ、紹介する案件を限定されるなど、求職者にとって良いことは無い。自身の経歴に自信がない場合でも、転職エージェントには正直に経歴を伝えるようにしよう。

同じ求人に複数の転職エージェントから応募しないよう注意

複数の転職エージェントへの登録をすすめたが、同じ求人に複数の転職エージェントを介して応募しないよう、エントリーには十分に注意をしよう。万が一複数のエージェントから応募があった場合、企業は求職者・エージェントの双方への不信感から面接を断ってしまう場合もある。

エージェント担当者から勧められるがままにエントリーをするのではなく、求人の一つ一つにしっかり目を通し、厳選した上でエントリーするようにしよう。

転職市場における30代の現状

「35歳転職限界説」について、改めて考えてみよう。冒頭でも触れた通り、30代での転職は決して不可能ではない。転職サイトであるリクナビNEXTが、30代の転職者・転職希望者を対象に実施したアンケート「30代前半の転職って、有利? 不利?」によると、以下のようなアンケート結果がでている。

30代前半、転職希望者の不安 「転職活動は不利だと思う?」

転職活動において、30代が不利かどうかという質問に対して、約半数に当たる50.4%が不利であることを感じてはいなかった。では、不利と感じた人とそうでなかった両者の間にはどのような違いがあったのか。30代の前半と後半で、大きく結果が異なったのだろうか。

これは、応募するポジションと職歴が大きく関わっていると推測される。

まず、未経験の分野に飛び込むのであれば、よほどのことがない限り35歳、会社によっては30歳で足切りとされてしまうだろう。これは事実だ。もちろん業種やポジションにもよるが、同じ未経験であればより安い給与で、かつ将来性のある20代を採用する人事担当者が多いと考えられる。

それでは、経験のある分野でのキャリアアップ転職はどうだろうか。これは十分に30代でも考えられる選択だ。場合によってはスキルや知識、実績に応じて40代、50代でも転職が可能である。

また、ここでも業種やポジションは関係するだろう。

例えば、マネージャーの求人を募集している企業があり、求人を募集している部署には30〜40代の社員が多いとしよう。ここでは、同じスキルを持っていたとしても、20代よりもむしろ30代のほうが採用される可能性が高い。30代から40代が部下になることを考えると、たとえどれだけスキルがあったとしても、20代を上司として採用するのには抵抗があるのだ。

このようなケースからも「35歳転職限界説」は乱暴な説であり、30代の転職可能性は十分にありえるのだ。ミドル層の転職動向については、以下の記事でも詳しく解説している。あわせて読んでみてほしい。

30代で転職を成功させるポイント

では最後に、30代で転職を成功させるポイントについて解説していこう。

現在置かれている転職市場での人材価値をふまえ、どのように行動すれば30代での転職、そしてキャリアアップに結びつけることができるのか。30代で転職を成功させるポイントは、大きく分けて以下の3点だ。

1.積極的な人材であることを心がける
2.マネジメントスキルを積んでおく
3.優良求人を見つける選球眼を持つ

それぞれ詳しく説明していこう。

1.積極的な人材であることを心がける

企業が採用したくなる30代とは、どういった人材であろうか。一つに積極性の高さや、主体的なキャッチアップができる人材が挙げられる。

30代になると仕事がルーチンワークとなり、業務への知識や興味関心を更新できなくなるケースがある。また、新たなプロジェクトなどの変化を嫌い、現状維持を続けてしまうケースもあるかもしれない。これでは、一緒に働きたいという訴求力に繋がらないだろう。新たな情報を常に更新し続け、積極的に業務に関与していく姿勢が大切なのだ。

即戦力であることはもちろん大切であるが、心構えの部分でこういった積極性は欠かせないポイントでもある。

2.マネジメントスキルを積んでおく

それでは、具体的に何を持って即戦力といえるのかについていて考えていこう。

業種を問わず、多くの企業でスキルとして歓迎されるのは、ズバリ「マネジメントスキル」だろう。マネジメントスキルと一口に言っても、その種類は多岐にわたる。課長や部長として、チーム内の業務を管理するマネジメントや、外注先の管理を行うマネジメント、また、派遣社員やパートなど、目の前の業務を行う部門を回すマネジメントもある。

マネジメントというと部署や部門のトップにならなければならない、というイメージを持っている人もいるかもしれないが、必ずしもそうではない。外注先の管理や、新入社員の教育など、現在置かれているポジションでもマネジメントスキルを実績とを共に養うことは十分に可能なのだ。

30代で多くの企業にとって必要とされる人材になるためには、このマネジメントスキルにフォーカスして実績を積んでいくことが大切だ。

3.優良求人を見つける選球眼を持つ

ここまでは在職中の心構えだが、実際に転職活動を行う際の注意点もある。それは、優良な求人を見つける目を養うことだ。

求人の中には、「明示することはできないが、30代を募集していない求人」というものも一定数存在する。また、採用されるかどうかは別として、中には20代向けの薄給で一からスキルを積み上げていくような求人もあるだろう。

そういった求人を見分けて応募を避けることによって、無駄な労力を減らしたり、転職の失敗率を下げることができる。転職エージェントを利用する場合は、そういった求人をほぼ避けることが可能だ。とはいえ自身でも知っておくことで、より失敗のない転職に近づくことができる。

ここでは、求人でこういった文章がある場合は気をつけたほうがよい、という内容について触れていこう。

年齢についての記載は要確認

20代の年齢についての記載がある場合は、若い人材を求めているケースが多く、30代での転職活動にはそぐわない求人であるケースが多い。

「第二新卒募集」などの分かりやすい場合はもちろんだが、「平均年齢27歳」や「20代が中心の職場です」などの記載も若手の人材を求めているケースが多い。同様に「ポテンシャル採用」や「未経験歓迎」といった内容も「未経験でも良いので若手が欲しい」と言い換えることができる。

もちろんこの限りではないが、年齢について記載がある場合は、未経験でも若い人材を求めているのではないか、と推測するようにしよう。

年齢が上がることに比例して転職の成功率が下がる傾向にある30代の転職だが、本稿で触れた通り、決して無理なことではない。そればかりか、キャリア構築によっては待遇面などでポジティブな転職をすることは十分に可能なのだ。

しかし、失敗してしまうとその影響が後々まで響いてしまうのは紛れもない事実だ。転職活動を行う際は、「よりよい条件」と同時に「絶対に失敗しないこと」を達成しなければならない。

失敗の確率を少しでも下げるためには、転職エージェントの利用が不可欠だ。ただでさえ成功率の低い30代の転職。ぜひエージェントと二人三脚で転職活動を乗り切り、より良いキャリアを構築しよう。

【コラム】コロナウイルスはどう影響する?2020年の転職市場動向

2020年に入り世界的に流行している新型コロナウイルスの影響で、航空業・観光業を筆頭に、企業の経済活動は大きく停滞している。業種や業界により影響の大小はさまざまだが、採用活動を見合わせている企業も多く、かつてよりも転職活動の難易度が上がる可能性は高いと言える。

下記は厚生労働省が発表した有効求人倍率の推移をグラフにしたものだ。

2018年の中旬以降、安定して1.6倍前後あった有効求人倍率だが、コロナウイルスの存在が問題視されはじめた2019年の12月以降、連続的に有効求人倍率が低下しており、2020年3月には1.39倍まで下落。有効求人倍率が約1.4倍を下回ったのは2016年以来、3年半ぶりと言われている。

先の読めないコロナウイルスの感染により、不安定な経済状況が続くため、今後も企業はかつてのような採用活動はできず、有効求人数は減少していくものと見られている。

しかし、今の段階では一人の求職者に対して、1件以上の有効求人が存在する、と捉えることも可能だ。

世界的金融危機に陥ったリーマンショック前後の有効求人倍率をみてみると、リーマンショック前の2006年は1.08倍、リーマンショック後の2009年には0.48倍まで下落していた。コロナショックで有効求人倍率が低下しているとはいえ、現段階ではリーマンショック前よりも高い有効求人倍率であるといえる。

こうした状況の中、採用活動を続けている企業は、未曾有の危機にも強い企業であると言えるため、もし転職を考えている場合には、有効求人倍率が1.3倍以上ある今のうちに行動を開始することをお勧めする。(※2020年3月現在)

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