33332スキルアップが必要な理由&仕事をしながら取り組める3つの方法

スキルアップが必要な理由&仕事をしながら取り組める3つの方法

男の隠れ家編集部
編集部
不況の波や働き方改革の影響で、「終身雇用」という言葉が形骸化しつつあるこの頃。業界・業種を問わず、スキルアップを求められる風潮が強くなっているが、

「強みと言えるほどのスキルがない…」
「そもそも自分の強みって何だろう?」

と漠然とした不安を抱えている人も多いはず。

自分のスキルが上がれば、新たなことに挑戦したり、次のキャリアにステップアップしたりと、可能性が無限に広がる。ではどうやってスキルを伸ばせば良いか?

本記事では、社会人として持続可能に働き続けるために必要なスキルアップ項目や知識、そしてその方法を紹介しよう。
目次

なぜ今、スキルアップが必要なのか

スキルアップとは、自分の技術や能力を向上させること。ビジネスのコンテクストでは、仕事に対する能力を磨くことと同義である。スキルアップは無意識的には行いづらいものだが、そもそも毎日仕事をしているにも関わらず、プラスで自己研鑽に励む必要があるのか疑問に思う人もいるかもしれない。

しかし、スキルアップは令和時代の今だからこそ、必要不可欠なライフプランのひとつであると考えられるのだ。

理由1:キャリアアップするため

年収アップや昇級を目指すためには、今あるスキルを磨くと同時に、新しいスキルを身につけることが必要不可欠。もし、より良い条件を求めて転職を考えたとしても、強みと言えるスキルがなければ好条件の仕事に就くことはできないし、現状維持のままでは、新しいプロジェクトや重要なポジションを任されることはないだろう。

また、2019年にはトヨタ社長の豊田章男氏が「終身雇用は難しくなる」と発言し、話題になった。大手メーカーの富士通もまた、間接部門の5000人を配置転換する意向を発表したが、この配置転換に不相応な社員については、会社から転職を提案することもあるようだ。つまり、今のスキルのままで未来永劫同じ会社で同じ業務を行うことは不可能ということである。

会社が雇用を守ってくれなくなった今、スキルアップは時代を生き抜くために不可欠な取り組みと言えるだろう。

理由2:働き方の多様化により、個人の能力が着目されている

既存業務のIT化が進み、働き方も多様となり、かつて日本経済を支えていた終身雇用という仕組みも神話化している昨今。社会ではより個人のスキルが求められるようになっており、ひとつの企業で同一の業務をずっと続けていくことが、以前よりも難しくなっている。

とりわけリモートワーカーやフリーランスとして働く場合は、「できることは何か」を問われ続けることになる。これからはますます、スキルを磨き、人生の舵を自分自身で切っていく必要があるといえるだろう。

スキルアップのために心得ておきたい2つのポイント

スキルアップは今や必須の取り組みであることを伝えたが、ただ闇雲に自分の知らないことに手出しをしていては、スキルアップとは言えない。具体的なスキルアップ方法を伝授する前に、押さえておくべき2つのポイントを説明しよう。

1.何のためのスキルアップなのか、目標を明確にする

スキルアップに大切なのは、「将来のビジョン」を明確にすること。将来のビジョンとは、スキルアップした先にあるべき自分の成長した姿だ。下記で、例を見てみよう。

・営業力向上セミナーに参加しよう → フリーランスとしての引き合いを増やしたい
・プログラミング学習を始めよう →ライティングだけでなくデザインスキルも取得して仕事の提案の幅を広げたい
・オンライン英会話を始めよう → リモートワークで翻訳の仕事を受注したい

スキルを高めた先の自分自身のペルソナ像を描いておけば、スキルアップのためのステップも追いやすくなる。また獲得したスキルは、自ら発信(アウトプット)しなければ評価・成果に繋がらない。こういった理由からも、スキルアップした自分を描いておくことが得策といえる。

「強みを身につける」「スキルアップ」と聞くと、プログラミング学習やオンライン英会話を思い浮かべる方も多いかもしれないが、これらはあくまでスキルアップの「手法」であり、「目的」ではないことを心得ておくことが重要だ。ビジネスでのスキルアップなら、求人サイトで自分より上のポジションを検索し、具体的にどのようなスキルが求められているのかチェックすることも有益になる。

2. スキルアップのための取り組みを習慣化させる

スキルアップは、一朝一夕で成し遂げられるものではないため、根気強く取り組む必要がある。

また、仕事の合間など限られた時間でいかに効率良くスキルを習得するか、といったタイムマネジメントも非常に重要となるため、日々の習慣として、スキルアップの時間を取り入れることが大切である。セルフマネジメントが苦手な方や、短期集中にこだわりたい人には、オンラインレッスンなどプロの力を借りてでも強制的にスキルアップ時間が設けられるような計画立てをおすすめしたい。

目的別・社会人におすすめのスキルアップ方法3選

この章では、仕事をしながら取り組むことができるスキルアップ方法3つを、目的別に紹介していく。

1.資格を取る
2.業界セミナーや勉強会に参加する
3.人材教育や資格取得サポートに力を入れている企業に転職する

自身の目的と照らし合わせ、ぴたりとはまるものがあれば是非、取り組みを始めよう。

1.資格を取る

まずは手をつけやすい手法として、資格の取得が挙げられる。スキルアップの程度を定量的に測りやすい他、仕事をしながらでも就業時間後などに取り組めるサービスも多い。ここでは、隙間時間を利用して勉強できる学習サービスを紹介する。ぜひ日常に取り入れてほしい。

言語・国際関連:

Kimini英会話

出典:Kimini英会話

教育に70年の歴史を持つ「学研」が提供するオンライン英会話サービス。学研が提供するだけあって、「確実に身につく学習ノウハウ」が教材やカリキュラムに凝縮されている。

総合英語をはじめ、トータルスピーキング、英検®合格コース、ビジネス英会話など、目的・レベル別に150以上の豊富なコースを用意。コースの進捗はシステムが自動で管理・案内してくれるため、今日やるべきレッスンが明確に分かるのも有難い。レッスンはブラウザ上で行われるため、zoomなどアプリのダウンロード不要、思い立ったときにすぐ始められる。

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スピークバディパーソナルコーチング

語学学習アプリの開発会社が提供する「スピークバティパーソナルコーチング」。

LINEを用いた日々の学習状況に関する報告や相談の他に、週に1回提出する音声スピーチへのアドバイス、毎週45分の通話コーチングで英語学習をサポート。毎日の自学時間は1時間程度で、無理なく続けられるだろう。

レベルチェックは初回と中間・最終の3回行われ、その都度学習成果を可視化できる。また、AI相手に対話の練習ができるアプリ「SpeakBuddy」が使い放題なのも魅力のひとつだ。

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IT・コンピュータ関連:

テックアカデミー

通過率10%の厳しい選考を通過した現役エンジニアから学ぶ、オンライン特化のプログラミングスクール。週2回・1回30分、ビデオチャットでのマンツーマンメンタリングが行なわれるため、定期的に学習相談がしやすく、目標に向けた学習計画を立てやすい。

また、毎日15時から23時のオンラインチャットサポート、回数無制限の課題レビューなどの各種サポートも充実しており、理解するまで繰り返し学習できる。

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テックキャンプ プログラミング教養

出典:テックキャンプ プログラミング教養

テックキャンプ プログラミング教養の強みは、月額約2万円でWebサービス開発やオリジナルサービス開発、Webデザインなど、様々な学習コンテンツを学び放題なこと。入会後、受講開始前から教材の閲覧ができるので、予め予習しておくということも可能だ。

チャットとビデオ通話を使った質問受付時間は、毎日13時から22時まで。午前中は対応していないものの、比較的受付時間の幅が広く、仕事が終わった後に、休みの日の日中になど、学習スケジュールが立てやすいだろう。

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財務・金融関連:

フォーサイト

ファイナンシャルプランナー技能検定で、毎年全国平均の約2倍という非常に高い合格率を誇るForesight(フォーサイト)。メイン教材のほかスマホを使った学習サービスや質問対応も充実しており、ファイナンシャルプランナーのほかにも、簿記や宅建といった国家資格のカリキュラムも豊富。

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クレアール

出典:クレアール

クレアールは公認会計士、税理士、簿記検定など、国家資格に特化した通信講座。「Web通信」を標準学習形態としているため、家ではパソコン、外出先ではスマホやタブレットなど、自分のライフスタイルに合わせてどこでも受講が可能だ。

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2.業界セミナーや勉強会に参加する

スキルアップを図るためには、セミナーや勉強会に参加してみることも方法のひとつ。同じ志を持った人たちとの交流もあり、スキルだけでなくモチベーションの向上にもつながる。コミュニケーションスキル、ライター講座、起業家セミナーなど、自身の目的にあったセミナーに、参加してみてはどうだろうか。会場へ足を運ぶ時間がない人や、会場が遠方の人は、オンラインセミナーを活用してほしい。

セミナーに参加する場合に注意したいのは「参加して満足」で終わらないこと。セミナーの価値を最大限に享受するためには、得た情報をまた別の誰かにレクチャーするつもりで参加しよう。そして実際に、学んだ内容を自身のブログやSNSで発信(アウトプット)すれば、その場だけの知識ではなく、自身の資産となる。

3.人材教育や資格取得サポートに力を入れている企業に転職する

転職活動も、スキルアップに有効と言える。自分の市場価値を高めるために、客観的に自分自身を見つめ直してみたり、環境を劇的に変える良いきっかけとなるだろう。

独自にスキルアップをするには時間やお金を要するが、教育に力を入れている企業に入れば、研修や勉強会といった学びの機会が充実しているはず。すぐに転職をする予定のない場合も、まずは転職エージェントに登録してみるのがおすすめ。業界の最新動向を知るきっかけにもなるし、自分の目指すポジションの求人に目を向けることで、中長期的なキャリアプランを立てるときの参考にもなるのだ。

転職エージェントの仕組みとおすすめ3選

1.転職エージェントの仕組み

転職エージェントとは、エージェント(アドバイザー)と呼ばれる人間が、求職者のスキルや経験をもとに、職種や給与・環境などの希望条件を加味した上で転職活動をバックアップしてくれるサービスのことだ。担当エージェントは、それぞれの求職者に適した求人を紹介してくれるのはもちろん、応募書類の添削や面接対策、内定後の年収交渉まで、徹底的にサポートする。

「ここまで手厚いサービスだとかなり高額なのでは……」と思う人もいるかもしれないが、一部のハイクラス向けの転職エージェントを除き、基本的に全て無料で利用できるのも大きな魅力と言えるだろう。無料で利用できる理由は、エージェントが企業に優秀な人材を紹介することで、企業から高額な紹介料を受け取っていることにある。

2.登録から内定までの流れ

各転職エージェントに登録すると、まずエージェントとの面談を行う。面談では、自分の経験や希望の職種、転職希望時期などをじっくりと相談し、さらに自分の得意・不得意分野について見つめ直す。面談が終わると、エージェントが希望条件にあった求人をピックアップし、紹介してくれる。その中から自分の希望に沿った求人を選択し、応募を進めていく。

履歴書や職務経歴書など応募に必要な書類を用意したら、まずはエージェントに添削してもらう。アピールすべき部分を膨らませたり、不要な部分を削ったり、ブラッシュアップを繰り返して最適な状態で各企業に提出しよう。企業ごとに書類の内容を変更する必要はなく、志望する企業に一斉に送付する。

選考が進むと企業の担当者との面接が行われる。面接の前には、エージェントと面談の練習や対策を行っておくと安心だ。大手エージェントの場合、これまでの傾向をもとに、面接で問われる具体的な質問内容を知ることができるケースもあるので、ぜひ利用しておきたい。2~3回ほど面接や適性試験を経て無事に内定を獲得したら、最後にエージェントが年収額の交渉を行う。提示された年収額に納得し、内定を承諾することで転職活動は終了となる。

3.おすすめの転職エージェント3選

doda

出典:doda

dodaは求人数がとても多く、特に非公開求人の質が抜群と言われている。また、職務経歴書作成・面接対策など、転職活動成功のためのサポートも充実しているため、転職が初めてという人もまずは登録してみては。

【doda】公式をチェック

type転職エージェント

IT・通信業界の転職成約実績が豊富なtype転職エージェント。転職者の71%が年収アップに成功していると言われており、今の自分の給与に満足できていない人は登録する価値がありそうだ。

【type転職エージェント】公式をチェック

ビズリーチ

出典:ビズリーチ

ハイクラス求人に的を絞った転職サービスで、好条件の求人をヘッドハンティングという形で紹介してもらうことができる。受け身の状態でヘッドハンティングを待つことができるため、まずは登録してみることをおすすめしたい。

【ビズリーチ】公式をチェック

「より今の自分にあった転職エージェントが知りたい」という人は、以下の記事を参考にしてほしい。目指す企業やいかしたいスキル、自分の年齢など10項目に分けて紹介。また、転職エージェントを利用する際の気になる疑問やメリット・デメリットなどもあわせて解説している。

まずは行動に移して習慣化することから始めよう

今回はスキルアップの手法として、

  • 資格取得
  • セミナー参加
  • 転職

を紹介した。

どれを選ぶにしても、まずは行動を起こさなければ何も始まらない。資格取得のための勉強も、セミナーへの定期的な参加も、転職に向けての情報収集も、日常のルーティンに取り入れてしまえば気を張らずに取り組めるのではないだろうか。

スキルが向上すれば自ずと自信もつき、仕事もプライベートも新しいことに挑戦する原動力になる。ぜひ自分のスキルを高めて、次のステップへ踏み出してほしい。

▼英語をマスターしたい人はこちらもチェック

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