男の隠れ家の神出鬼没な編集者・田村巴は年がら年中“休肝日”がない生粋のお酒好き。そんなほろ酔い編集が美味い酒を求めて今宵もぶらりと旅に出る──。
琉球文化を礎に独自に発展した沖縄料理と沖縄の酒、そして酒場! 今月は牧志竜宮通りの名店「小桜」さんでかり〜!(乾杯〜!)
※この記事は2026年1月号に掲載されたものです。
ほろ酔い編集・田村巴のちょっと一杯やらないか? 第24杯
やっぱりね、沖縄に来たなら繁華街に出なきゃ。今回も沖縄でしっかり呑ってきますよ!
名護市にあるオリオンビールさんの「オリオンハッピーパーク」で工場見学を楽しんだ後は、那覇市へと帰ってきました。
あ、先月号を読んでいなくて何のこっちゃわからない人は、どうぞバックナンバーをお求めくださいね。すごかったよ、オリオンハッピーパーク、最高だったよ? しかも特集はご当地ラーメンを巡るクルマ旅企画。読まなきゃ損だよ〜。
余談ですが田村は無類のラーメン好き。お酒の連載がボツになったら、ラーメンの連載がやりたいなぁって勝手に思ってます。


というわけで本題に戻りましょう。実は那覇に戻る際、オリオンビールから社員さんを一人連行(?)してきました。仕事とはいえ独りで呑むのも寂しいのでね。ご一緒いただくのは営業本部の高良真太郎さん。
その高良さんと二人で訪れたのは、那覇市の牧志竜宮通りにある「小料理 小桜」さんです。

戦後、沖縄がアメリカから返還されたのは昭和47年(1972)のこと。本土復帰をして53年になりますが、この小桜さんは2025年で創業70年を迎えたとのこと。
つまりアメリカの統治下にあった頃から、沖縄の変化を見守ってきたお店です。そもそも家族代々で70年もの長い間、場所も建物も変えずに営業しているのはとってもすごいこと。
沖縄の繁華街の移り変わりや酒文化について、三代目店主の中山亮さんにお話しを聞かせてもらいます。もちろんオリオンビールを片手にね。

「小桜は僕の祖父母が板前さんを抱える割烹店として創業しました。当時は沖縄のインフラ整備のために県外から訪れるビジネスマンや作業員の方々が主な客層で、郷土料理ではなく寿司や鍋など割烹料理がメインだったんです」
店内を見渡せばメニューの書かれた短冊がたくさん。スーチカーやチャンプルー、島かまぼこなど沖縄らしい料理の数々。現在は沖縄料理が中心です。
それにしてもどれもこれも美味しそうなので、高良さんのオススメも聞いて「ソーメンチャンプルー(770円)」、「アーサともずくの佃煮(290円)」、「島らっきょう(550円)」を注文。

せっかくなので亮さんも一緒に「ちびビール(350円)」で乾杯です。このちびビールは昔ながらの小さいビールグラス(オリオンビールのロゴ入り)に、ザ・ドラフトの樽生を注いだ贅沢なやつ。
高温多湿な沖縄の気候に、オリオンビールのカラッとした喉越しはピッタリです。一気呑みできそうなサイズなのも◎!
「うちはオリオンさんより2年早くオープンしましたが、オリオンビールが登場して以来、68年間ずっとオリオン一筋です」
そう語るのは普段は姉妹店「小梅」を切り盛りする弟の潤也さん。

そんな潤也さんが手早く作ったソーメンチャンプルーはお祖母様直伝の味で、ニンニクが効いてめちゃくちゃビールに合う。アーサともずくの佃煮をソーメンに少し絡めてみても美味しい!
高良さん曰く、「この佃煮さえあればずっと呑めますよ」とのこと。
「佃煮はうちのオリジナルですけど、白い食べ物には大体合うんです」と笑うのは亮さん。ご飯にも豆腐にも、ソーメンにも合う万能佃煮。これ瓶詰めにして販売した方が良いです、買います!
さて話を元に戻しましょう。
「二代目だった父の時代はバブル景気で繁華街が松山や久茂地にでき、この辺りも閑散となり経営は大変でした」(潤也さん)


「そんな中でも父はこつこつと努力を続け、割烹から沖縄料理を出す居酒屋へと転換。平成の沖縄ブームも手伝って竜宮通りにも人が戻ってきました」(亮さん)
現在「小桜」は6〜7割が県外からのお客様が中心で、リピーターも多く予約必須の人気店です。
亮さん、潤也さんのほか妹の美華子さん、そして亮さんの奥様を中心に居酒屋でありながら沖縄の文化伝達の最前線として、やちむんなどの伝統工芸や伝統文化を伝える場として頑張っているそう。
オリオンビールとともに親子代々で歴史を紡ぐ素敵なお店に出会えて感動。全部が美味しくて田村も絶対リピーターになります!


小料理 小桜
家族で紡ぐ絶品料理とAボール!
沖縄県内42酒造の泡盛が揃う、牧志竜宮通りの繁盛店。次は泡盛とAボールを中心に呑み明かしたいなぁ。アットホームな名酒場へぜひ訪れてみて!
沖縄県那覇市牧志3-12-21
TEL/098-866-3695
営業時間/18:00〜23:00(L.O 22:30)
定休日/火曜
【著者プロフィール】
田村 巴(Tomo Tamura)
1979年北海道出身、フリー編集者。長年「男の隠れ家」に携わり現在は「男の隠れ家デジタル」編集長も務める。毎日の晩酌が人生をより良くすると信じて疑わない。
文/田村 巴 撮影/Noriy.k
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